
241225 これも酒
今日の家飲みから 017
先日、近所の酒屋さんで保冷庫をのぞいたとき、視野の隅に気付いていました。菊姫です。しかも、純米生原酒でした。昨日、クリスマス・イヴだからという意味不明の理由を自分に言い聞かせながら買いに行きました。
帰って早速一杯。旨い!けれど、春鹿とは全然違います。どれだけ違うか、それぞれの蔵元さんの表現から御推察ください。
株式会社 今西清兵衛商店HP(春鹿)
春の息吹を感じさせる若々しい香り、やわらかな旨み、凛としたキレ味は辛口の神髄。
菊姫合資会社HP
新酒らしい荒々しさやフレッシュ感、原酒ならではのごつさと押しのある酸味。 冬にしか味わえない、呑み応え抜群な製品となっています。
字面だけ見ると春鹿の方がおとなしい感じがしますが、決してそんなことはありません。ともにお米の底力を感じる力強いお酒です。ただ、味の方向性がまったく違う。180度違うと言えるかもしれません。同じ純米生原酒でありながら、こんなに違うところが日本酒なんです。
菊姫 山廃純米無濾過生原酒
アルコール度数 19度~20度
日本酒度 -5.5
酸度 2.9
アミノ酸度 2.1
使用米 山田錦(兵庫県吉川町特A地区産)
精米歩合 掛米70%・麹米70%
酵母 自社酵母
米、水、製法がそれぞれ違います。しかも、「山田錦」「特A地区」「白山伏流水」「山廃」「無濾過」「精米歩合」「自社酵母」これらのことば一つ一つに物語があります。それらにつらつら思いをはせて飲むのも楽しい。ただし、アルコール度数の高い日本酒は2杯でやめるようにしています。それ以上飲んだら酔っぱらってしまって、味も物語もどうでもよくなってしまいますから。