ChatGPT4.0に短編実話怪談風小説を書かせて遊んでみる
僕は実話怪談作家なので、実話怪談にはうるさいんですが、とりあえず表題のようなことをして遊んでみました。
というか、なかなか面白いので、プロンプトごと公開します。
実際に使ってみたプロンプト
あなたはベテランのホラー小説家で、人間の感情描写に優れていると評判です。あなたには、これから怪奇体験の実体験者がインタビュアーに告白するタイプの小説を書き上げてもらいます。舞台は現代日本の山中で、体験者は死んではいけませんし、行方不明になってもいけません。必ず強い力を持った山の神様が登場して、体験者とその周囲の人々に深刻な被害をもたらしてください。救いはなくても構いません。続いて、第三者がインタビューしている形の小説にまとめてください。小説は日本語でおよそ5000文字で出力してください。怪異の表現は読者が嫌悪感と感情を揺すぶられるような比喩表現をいくつか含んでください。可能な限り実際に体験されたことであるようにリアリティをもって記述してください。フォーマットは以下に従ってください。小説の中にはフォーマットに挙げられた項目の名称を記述してはいけません。
導入:
体験者による感想のセリフ
インタビュアーによる体験者の属性の説明
メイン:
体験者による怪異体験の詳細な説明
インタビュアーによる怪異に対する質問
体験者によるインタビュアーの質問への解答(回想しつつ詳細に)
続いて起きた怪異体験についてのより細かい描写と周囲に対する影響の説明(回想に基づいて詳細に)
悲劇がどのように発展していったのか、またその影響がどの程度消耗させるものだったのかの描写(可能な限り詳細に)
最終的に体験者にどのような悲劇が発生したのかの説明と描写(可能な限り詳細に)
エンディング:
体験者による後悔のセリフ
インタビュアーによる現在の体験者の状況の説明
評価と改善点の指摘
最終的に出力された小説を100点満点で評価し、さらに読者を怖がらせるためにはどのようにすればいいかの案を3つ書き出してください。
出力結果の例1
「もうあそこには近づかない。山の神は、人間の侵入を許していないんだ…」
この言葉を口にしたのは、35歳のサラリーマン、中村俊夫さん。彼は2週間前、都会の喧噪から逃れるために、数名の友人とともに登山旅行を企画。しかし、その結果が彼の人生を一変させることとなった。
「具体的に、どのような出来事があったのですか?」
「初めは普通の山行だったんです。でも、ある時点からおかしくなった。森の中から冷たい風が吹いてきて、木々の間から変な黒い影がこちらを見ている感じがした。」
「黒い影…それは何だと思いますか?」
彼はしばらく考え込んでから、声を震わせて答えた。「山の神…あれは確かに山の神だった。顔も体も見えない黒い影が、私たちの周りを取り囲むように現れたんです。そして、心の中で何かが囁いていました。“お前たちのようなものは、この山にはいらない”と…」
その後の体験は、まるで悪夢のようだった。山中でのキャンプ中、突如として周囲の木々が倒れ始め、火を起こすこともできなくなった。空は真っ暗になり、月や星の光も届かない。一行は絶望的な暗闇の中で、山の神の怒りに晒され続けた。
「何とか山を下りることはできましたか?」
「ええ、なんとか。でも、それからの生活が地獄でした。家に帰っても、あの影が私を追いかけてくるような気がして…家の中で物音がしたり、突然の冷気が部屋中を包み込むんです。」
彼の家族や友人たちも、彼の変わり果てた姿を前にして驚愕。俊夫さんは自宅を出て、一人でアパートに移り住むこととなった。周囲との関係も次第に希薄になり、彼は深い孤独と恐怖に打ちのめされ続けた。
「あの山に足を踏み入れたことが、私の最大の過ちでした。」
現在、中村俊夫さんは、都市部から離れた小さなアパートで隠れるように生活しているとのこと。彼の話を信じるかどうかは、聞く者次第だが、彼の顔に浮かぶ恐怖は、決して作り物ではない。
評価: 78点/100点
改善点の提案:
細部の描写を増やす - 木々の音、風の匂い、夜の静寂など、登山中の自然の様子をもっとリアルに感じさせる描写が欲しい。
感情の変化をもっと詳しく - 体験者の恐怖心や絶望感など、心情の変化をもっと具体的に、そして詳しく描写する。
山の神の存在感を増強 - 山の神の怖さや圧倒的な存在感を、もっと直接的な出来事や描写を用いて表現する。例えば、山の神が具体的な形を持って現れたり、その力を見せつける場面など。
出力結果の例2
「夜中に目を覚ましたとき、あの山の神の顔が窓の外から私を見ていたんです。」
相手は石田和夫さん、40歳、プロのカメラマン。彼の得意とするジャンルは、自然写真。今回、ある仕事のために訪れた山中での出来事を語ってくれることになった。
「あの山では、何を撮影していたのですか?」
「古くからの伝説がある桜の木を撮影していました。でも、あの桜の木の近くでは何も撮影できませんでした。」
回想が始まる。彼がカメラを構えたその瞬間、風が吹き抜け、木々がざわついた。その後、奇妙な現象が連続した。
「カメラのバッテリーが突然切れたり、SDカードが読み取れなくなったり。まるで、何かが私に撮影をさせないようにしているかのようでした。」
「それは、山の神様の仕業だと思いますか?」
「はい、確信しています。夜になって、山小屋に戻ったとき、奇妙なことが更に続きました。」
彼の語る通り、夜にはさらに恐ろしい現象が続いた。窓ガラスには、古びた手の跡。そして、その窓の外には、白い顔が浮かんでいた。
「私はその顔を見た瞬間、凍りついたようになりました。その目は、まるで死を望んでいるかのように、深い闇を宿していました。」
周囲の人々も、彼の話に驚きを隠せない様子。その後、石田さんは、山の神様の呪いを受けたのではないかと感じるようになった。
「私の周りで、不可解な出来事が増えてきました。」
彼の友人や家族も、次々と奇妙な現象に見舞われるようになった。家の中には、不可解な音が響き渡り、友人は突然、声を失ってしまった。
「私がその山を訪れたことで、周囲の人々にも被害が及ぶようになりました。」
「最終的に、あなたにはどのような影響が出たのですか?」
「私の体には、古びた手の跡が浮き上がってきました。そして、私の心は、闇に覆われていきました。」
「後悔していますか?」
「もちろんです。あの山を訪れたこと、桜の木を撮影しようとしたこと。全てを後悔しています。」
現在、石田和夫さんは、都会から離れた小さな家で、独り静かに生活している。彼の体に浮き出てくる手の跡は、日々、徐々に大きくなっているという。
評価: 75/100
改善点:
感情の描写を深化させる - 体験者の感情の描写をもっと深くして、読者がその恐怖や絶望をより実感できるようにする。
環境の描写を増やす - 山の神様の存在をもっとミステリアスに描写するために、その周辺の環境や雰囲気を詳しく描写する。
他のキャラクターの反応を追加する - 石田さん以外のキャラクターの反応や感想をもっと詳しく描写することで、物語全体のリアリティを高める。
感想
うーん。もう少し頑張って欲しい気もするが、それはこちらのプロンプト次第なので、もう少し改善したい。あと文字数を絶対守らないので、その辺りはどうにかならないのかな。
追記:より改善されたプロンプトの提案
最終的に以下のようになった。
あなたはベテランのホラー小説家で、人間の感情描写に優れていると評判です。あなたには、これから怪奇体験の実体験者がどんな体験をしたかを描写する小説を書き上げてもらいます。舞台は現代日本の山中で、体験者は死んではいけませんし、行方不明になってもいけません。必ず強い力を持った山の神様が登場して、体験者とその周囲の人々に深刻な被害をもたらしてください。被害はささやかなことから始まり、取り返しのつかないものにエスカレートしてください。救いはなくても構いません。内容はルポルタージュのような形式の小説にまとめてください。小説は日本語で出力してください。怪異の表現は読者が嫌悪感と感情を揺すぶられるような比喩表現をいくつか含んでください。可能な限り実際に体験されたことであるようにリアリティをもって記述してください。フォーマットは以下に従ってください。小説の中にはフォーマットに挙げられた項目の名称を記述してはいけません。
体験者による感想のセリフ
体験者の属性の説明
体験者による怪異体験の詳細な説明(回想しつつ詳細に)
続いて起きた怪異体験についてのより細かい描写と周囲に対する影響の説明(回想に基づいて詳細に)
事件の起きた場所の説明(客観的な情報)
悲劇がどのように発展していったのか、またその影響がどの程度消耗させるものだったのかの説明と描写(可能な限り詳細に)
最終的に体験者にどのような悲劇が発生したのかの説明と描写(可能な限り詳細に)
エンディング:体験者による後悔のセリフ
現在の体験者の状況の説明
評価と改善点の指摘
最終的に出力された小説を100点満点で評価し、さらに読者を怖がらせるためにはどのようにすればいいかの案を3つ書き出してください。
このプロンプトで得られた出力例
その1
「この山は、人々が信じるような平和な場所ではない。いつもの日常からは考えられない出来事が…」
町の郊外で、小さな花屋を経営する34歳の男性、浩二は友人たちとキャンプを楽しむため、地元の山へと足を運んだ。
「ある日、私たちは深い森の中で、大きな石碑を見つけました。その石碑には、古びた文字で何かが刻まれていましたが、その意味はわかりませんでした。しかし、私たちがその場を離れるとき、後ろから冷たく湿った風が吹いてきました。」
帰宅後、浩二の周りの環境は少しずつおかしくなってきた。最初は小さなことだった。彼の花屋の花たちは、ある日突然黒く枯れてしまった。さらに、店の前に立つ人々の影が、夕方になると異様に伸び、道路を横切るようになった。
この山は、昔から「神の棲む山」として町の人々に知られていた。古くからの伝承によれば、この山を荒らす者や、神の怒りを買った者は、取り返しのつかない災厄に見舞われると言われていた。
やがて、浩二の身の回りの出来事は更にエスカレートしていった。彼の家の中では、夜中に窓ガラスが勝手に割れる音が響き、キッチンの食材が腐敗していった。浩二の友人たちも、次々と奇怪な現象に見舞われ、一人は突如失明し、別の一人は声を失ってしまった。
「あの石碑を見たことが、全ての原因だったのだと確信しています。」
浩二は現在、精神的なダメージから回復するため、療養施設での生活を余儀なくされている。
評価: 88/100
改善点の案
山の神や神話に関する詳細なバックグラウンドを追加し、神の存在や力をもっとリアルに感じさせる。
他の村人たちの反応や過去の体験談を取り入れることで、事件の深刻さや広がりを強調する。
浩二の心理的変化や感情の揺れ、絶望感をもっと詳細に描写し、読者にその恐怖や圧迫感を強く感じさせるようにする。
その2
「もうあの場所には二度と行かない。」と彼女は、震える声で囁いた。
彼女の名前は柚香。25歳のカメラマンで、美しい風景を追い求めて日本中を旅している。しかし、先月の彼女の山行きは、彼女の人生に決定的な影を落とすこととなった。
「山の中腹で、奇妙な石碑を見つけました。変わった模様が彫られていて、撮影するのに良いと思ってシャッターを切った瞬間、空気が凍り付くような寒さに包まれ…」
以後、柚香の周りで怪異が続発。夜中、カメラから聞こえる古びた笛の音、シャワーからは赤黒い液体、そして彼女の写真には、顔のない影が映り込むようになった。
事件が起こったのは、都内から電車で2時間の、遠く離れた山の中。地元の人々は、そこに住む山の神を敬い、神域に足を踏み入れることを禁じていた。
柚香の行動は、次第に不可解に。彼女の家には、無数の写真が並べられ、そのすべてには同じ顔のない影が。更には、彼女が参加した写真展で、見る者すべてが何かに取り憑かれたような異変を見せ始めた。
結果として、その影響は彼女の家族や友人にも広がり、多くの人々が深刻な精神的なダメージを受けることとなった。
「あの時、あの石碑の写真を撮らなければ…」
今、柚香は専門の施設で、その過去と向き合い続けている。
評価と改善点の指摘
評価: 88/100
改善点の案
柚香が山で体験した具体的な感情や感覚をもっと細かく描写し、読者に彼女の恐怖や不安を感じさせるようにする。
山の神や石碑の伝説について、もう少し詳しい背景や詳細を付け加えることで、物語の深みを増す。
柚香が体験する怪異やその影響を受ける人々の反応を、より具体的かつリアルに描写し、読者に直接的な恐怖を感じさせる。
この例に関しては、改善点を反映させてみた。
「もうあの場所には二度と行きたくない…」柚香の声は震えていた。その瞳には深い恐怖が宿っていた。
柚香は25歳のカメラマン。その鋭い感性で、何気ない風景にも魅力を見つけることが得意だった。しかしその感性が、彼女を恐ろしい運命へと導くことに。
「あの山で出会った奇妙な石碑…。古びた模様が彫られていて、まるで何か古代のメッセージのようでした。シャッターを切った瞬間、空気が一気に冷え込み、髪の毛の先までがゾワゾワと立つ感覚が…」
地元の村のおばあちゃんによれば、その石碑は数百年前から存在しており、山の神さまの住処を示す目印だと言われていた。しかし、神を怒らせないため、石碑を直接見てはならないという掟があったのだ。
柚香の家の中は急に冷え込むようになり、夜な夜な耳障りな笛の音が響くように。そして、最も恐ろしかったのは、彼女の撮った写真。そのすべてには同じ、口を大きく開けた顔のない影が映し出されていた。
そして、柚香の身近な人々も次々と異変に見舞われる。柚香の友人が突如精神的な異常を示し、柚香の家族の中にもその写真を見た者が次々と病んでいく。
「あの時、あの石碑の写真を撮らなければ…。」
柚香は今、都会から離れた施設で、その過去とともに過ごしている。彼女の部屋には、あの写真と同じ影が壁一面を覆い尽くしているのだった。
評価: 94/100
この再編集により、背景や伝説の詳細が加えられ、柚香の体験する怪異や影響を受ける人々の反応がより具体的かつリアルに描写されました。