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音雑穢 #1005
神沼三平太 with voicepeak
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都内の女子大に通う清水さんの体験。
その夜は、長くて嫌な夢をずっと見ていた記憶があるという。
ただ、何か胸の辺りに違和感を覚えて、目が覚めた。
目を開けると、ベッドの上で自分は壁の方を向いていた。右半身を下にしているのだが、おかしいのは、やはり自分の胸を何かがまさぐっていることだった。
不快感よりも先に、これは何だと疑問に思ったが、心当たりはまるでない。
自分の手ではないのは、布団の生地を握ったことで理解できた。
正体を見極めようと、掛け布団を退けるために腕を動かそうとしたが、その瞬間、何かに押さえ込まれて、力を入れても両手は動かなかった。
掛け布団は常夜灯に照らされて、中で何かがもぞもぞと動いている。
猫よりは大きい。犬よりは小さい。
そう思った直後に、胸を強く掴まれた。
あまりにも強く握られたので、大声を出そうとしたら、身動きが取れるようになった。
すぐに洗面所まで駆けていき、状態を確認した。
両方の胸に青黒い手形が残っていた。
手形は二つとも、右手のものだったという。
その夜は、長くて嫌な夢をずっと見ていた記憶があるという。
ただ、何か胸の辺りに違和感を覚えて、目が覚めた。
目を開けると、ベッドの上で自分は壁の方を向いていた。右半身を下にしているのだが、おかしいのは、やはり自分の胸を何かがまさぐっていることだった。
不快感よりも先に、これは何だと疑問に思ったが、心当たりはまるでない。
自分の手ではないのは、布団の生地を握ったことで理解できた。
正体を見極めようと、掛け布団を退けるために腕を動かそうとしたが、その瞬間、何かに押さえ込まれて、力を入れても両手は動かなかった。
掛け布団は常夜灯に照らされて、中で何かがもぞもぞと動いている。
猫よりは大きい。犬よりは小さい。
そう思った直後に、胸を強く掴まれた。
あまりにも強く握られたので、大声を出そうとしたら、身動きが取れるようになった。
すぐに洗面所まで駆けていき、状態を確認した。
両方の胸に青黒い手形が残っていた。
手形は二つとも、右手のものだったという。
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