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時間拘束人ジット・シテロー
命の時間を誰かに
拘束されていると感じたら怖くない?
もちろん、
そう思わないこともできる。
自分の人生に
主体的でいられたら
それは、拘束されてるわけではなく、
そこにいたいからいるんだ。
だけど、
もしコントロールされた世界の
住人になっていたら、
もはや命を握られている。
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インスタ連載物語
【王家の血】
人々のキレイゴトを奪い、
合理的な世界で支配する
新世界政府。
新世界政府に
時間拘束人という男がいる。
その名は
ジット・シテロー。
彼は人々がその場に留まるよう、
時間を拘束する。
そして、その時間は
途方もなく長く感じる。
手に持ったカードの打刻のみを
冷酷に管理している。
思想転換薬と、
時間管理人が放つ
コウアルベキコウデナケレバナラナイ超短パルスによって、
人々は
時間を拘束されていることに
なんの疑問も持たなくなっている。
しかし、
時々時計をチラ見してしまうのは、
人間の本能だ。
「まだかなー」って。