悪魔を宿す。【ショートショート】#ですげーむ
俺は悪魔と契約を交わした。
特定の相手に呪いをかけられる契約だ。
「デス語で願いを言った後に3語の簡単な呪文を唱えるだけさ。」と、悪魔はしたり顔だ。
悪魔によると、呪文の前に言ったデス語の願いが叶うという。
これは自己犠牲からなる悪魔の呪文。
一定の寿命と引き換えに発動される。
気づかれないように、あの子の後ろに立つ。
俺は鋭く構える。
構え方について悪魔から指定はなかったが、右手が疼いたのを俺は感じた。そして直感的に握っていた拳の親指、人差し指、小指だけを瞬時に伸ばし、表情とともにキメた。
そうして決め込んだ俺は、一言も噛むことなく願いを唱える。
「けっデこスんデしスてデくスだデさスい!」
そして、最後に悪魔の呪文を放った。
「デスdeathです!!」
すると願いに込められたデス語のデスが消滅する。
彼女は俺の方へ振り返り微笑んで頷いた。
俺は彼奴を悪魔だとは思わない。
彼奴は俺にとって恋のキューピット。言わば天使なのだから。
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翌日、俺はある男のもとへ足を運んだ。それは俺が狙っていた女を奪っていった憎きイケメン。そして、後ろから静かに構える。
「じデごスくデにスおデちスろ!!」
驚いて振り返ろうとする男に、ありったけの気持ちを込めて俺は咆哮した。
「デスdeathです!!!」
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#ですげーむ
2度目の参加です!
今回はクリエイティブなデスを目指してみました。
と言っても、髪の毛乾かしてる時にふと思いついただけなんですけどね。
なんだかヤバいものができあがりました(笑)
そして読み返して考えてるうちに、デスがゲシュタルト崩壊してきました( ¯ᒡ̱¯ )
なので、このくらいにしときます!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました🙇♂️
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