絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』 イラスト制作裏話 その2
絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』のイラスト制作裏話の続きです。
このお話しがこれから絵本を描こうとする方の助けに少しでもなればと思います。
前回は、老犬のビジュアルが出来たところまででした。
今回は、主人公のだいすけのビジュアル作成の話しです。
さて、主人公のだいすけを描くとなった時、この人はどういう人なんだろうと思いました。
性格は?見た目はどんな感じ?など。
これも作者の田中幸子さんと相談し、田中さんの大体のイメージを教えてもらいました。
だいすけは見た目は中肉中背。
性格は、行動的であるけど、少々軽率、慎重さが足りない。優柔不断。人情味厚く、基本的に他人に優しい…というイメージです。
更に、この物語は始まりから終わりまでの期間が長く、だいすけは物語の中で年齢を重ねていきます。
10代後半くらいから20代、30代を経て、40代くらいまでといった感じでしょうか。
10代の頃は希望に満ち溢れていて、20代で挫折を経験して、不安定になり、その後老犬と出会い安定していき…と年齢によって心情の変化もあります。
年齢によって見た目も変化するだろうし、心情の変化によって、表情も変わってくるだろうな…と。
そういったことを踏まえて、だいすけのビジュアルを試行錯誤して、ラフ画として描いてみたのがこれです。
このだいすけのビジュアルと老犬のビジュアルを作者の田中さんに見てもらいました。
ここで、イメージと違っていたらもちろん描き直す必要があるのですが、幸い両方ともOKをいただくこと出来ました。
よし。キャラクターのビジュアルイメージが、少しずつ固まってきたぞと思いました。
しかし、イラスト制作の本番はこれからです。
まだまだ、やらないといけないことはたくさんありますね。
次回に続く…。
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