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コロナ禍の鈴木愛理ちゃんと3rdアルバム「26/27」

ツキヤマイン

まずは、鈴木愛理ちゃん 3rd アルバム「26/27」リリースおめでとうございます。

気になるアルバムタイトルの「26/27」は世の中が大変なことになってしまったこの2年間、愛理ちゃんにとっては26歳と27歳の2年間をギュッと詰め込んだ、という意味が込められている。

早く皆さんにアルバムに収録された魅力的な曲たちを紹介をしたいけれど、ただ曲を紹介するだけではもったいない。そこで、この2年間を振り返りながらいかに鈴木愛理さんがアーティストとしてそして人間として魅力的であるかを語りながら、アルバムに収録された楽曲たちを紹介していきたい。

コロナ禍直前

2019年12月に2ndアルバム「i」をリリースした愛理ちゃんはクリスマス前後に東名阪でライブツアー「No Live,No Life」を開催。年明けには「i」のリリース記念として全国各地でカバー曲によるライブを開催し、2020年4月にはソロとしては初の横浜アリーナライブが予定されていた。

2019年12月21日 にZepp Tokyoで初披露された「BABY WE CAN DO IT！」は事務所の先輩である中島卓偉さん提供の楽曲で、ライブを盛り上げていくのにぴったりな楽曲だ。

迫りくる COVID-19 の脅威

2020年2月から「i」のリリース記念イベントとして「AIRI SUZUKI Special acoustic live Listen to “ i ” ! by forTUNE music」が始まった。

この頃のイベント会場ではマスクをつけていない人もまだ半分ぐらいいるぐらいだったが、愛理ちゃんも「こんなにたくさんの人がマスクしてる光景は初めて」と言うぐらい、徐々に新型コロナウィルスの脅威は迫ってきていた。

しばらくは警戒しながらもイベントは開催していたが、ついに 2020年3月15日の札幌開催で初めてライブが中止になった。

だが、コロナ禍に負けないのが鈴木愛理だ。ライブ自体は開催できなかったものの、ライブ開催を予定していた当日にバンドメンバーとともにインスタライブを開催し、アコースティックで生配信ライブを開催した。

このインスタライブは公式の映像や音源は存在していないが椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」やOfficial髭男dismさんの「Pretender」などを披露し、ライブが中止となって凹んでいたファンたちの心を勇気づけた。

この頃から、イベントで会えないファンのことを思ってか不定期だが頻繁にインスタライブが行われるようになった。

また、時期は前後するが2020年4月21日の横浜アリーナライブに向けて1月21日からYouTubeチャンネルが毎週定期更新されるようになった。開催できるかわからない不安を抱えながらも、愛理ちゃんもあいりまにあたちも大舞台に備えていた。
※あいりまにあ:鈴木愛理ちゃんのファンたち

横アリ中止の発表〜大型コラボ

しかし、愛理ちゃんやあいりまにあの祈り虚しく、3月26日には横浜アリーナライブの中止が発表された。あいりまにあもショックだったが、一番ショックだったのは愛理ちゃん自身であり、後日「発表を聞いた時は泣いてしまった」と話していた。

横浜アリーナでのライブに向けて作成された楽曲「Let the show Begin」。PV もリモート撮影で行われている。いつの日か横浜アリーナでこの曲とともに登場する愛理ちゃんの姿を見られることをあいりまにあたちは信じている。

この横浜アリーナ中止に関しては後日、本人が「神さまが『まだあなたには横浜アリーナは早いんだよ』って言ってるんだって思うことにした」と話しており、物凄くショックな出来事もプラスに変える辺りがさすが自称『ポジティブの伝道師』である。

そんな中、落ち込んでいる場合ではないと言わんばかりに大型コラボが発表される。愛理ちゃんの誕生日前日である4月12日に放送初回を迎えたアニメ「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」の第2期オープニング曲を鈴木雅之さんとのデュエットで務めることとなる。

この曲「DADDY ! DADDY ! DO !」は一発撮りで知られるYouTubeの人気チャンネル「THE FIRST TAKE」でも収録され、2,000万回を超える大人気動画となっているので是非PVではなくこちらを見ていただきたい。

緊急事態宣言〜愛理のGood Night Week

2020年4月に初めての緊急事態宣言が発出されて「おうち時間」と呼ばれる時期が始まり、街中が暗い雰囲気に包まれ「外出自粛」が呼びかけられたままゴールデンウィークに突入した。

このゴールデンウィーク中は毎晩「愛理の Good Night Week」と題してインスタライブが行われた。
※「Good Night」は1st アルバム収録の楽曲名

このインスタライブがとにかく素晴らしかった。後輩の石田亜佑美ちゃん（モーニング娘。'22）とのコラボや°C-uteのリーダー矢島舞美ちゃんとのコラボはとにかく大爆笑だった。しかし当日視聴してたあいりまにあ達にとって一番思い出深いと思われるのは5月4日に行われた、シンガーソングライターの山崎あおいさんとのコラボ配信だ。

山崎あおいさんはこれまでも「君の好きなひと」など複数の楽曲を愛理ちゃんに提供していたが、本人たちいはく「一緒に作ってる曲が多い」とのことで愛理ちゃんの言葉をあおいさんが楽曲に替えているのかな、とイメージしていた。

この日は2人が話しながら視聴してるあいりまにあ達の意見を取り入れつつ作詞作曲を進めていき、1番の途中までではあったが曲のできていく様を生配信で見ることができただけではなく、ファンの意見も取り入れた楽曲制作となった。

後日、完成した曲「きみにだけ人見知り」がYoutubeで公開され、クレジットにはしっかりと「作詞作曲:鈴木愛理・山崎あおい（Specialthanks:あいりまにあ）」と記されていた。

続いて、2020年7月31日に公開された「Easy to Smile」は「26/27」に収録された曲の中でも特に明るい曲である。大切な人に会えない時間が長く続く辛い時期に、ファンのために元気いっぱいの笑顔を振りまく愛理ちゃんにコメント欄のあいりまにあ達は涙した。

手探りの中イベント再開

2020年夏、第2波を越えた頃から感染対策を行いつつも経済活動を再開するように少しずつ世の中の流れが変わってきた。鈴木愛理ちゃんやハロー！プロジェクトの所属するアップフロントグループでも手探りの中イベント実施が発表された。

発表されたイベント「Heart to Heart 2020」は従来の形とは大きく異なり、事務所の他のメンバーとともに実施するライブであり、曲も自身の持ち歌ではなくバラードを中心としたカバー曲のライブツアーであった。おそらく従来の形態でライブを開催した時のクラスター発生を懸念し、ファンが大声を出したり密集したりせぬように検討した結果がこの形であったと考えられる。批判の声も多少聞かれたが、出演者だけではなく観客まで徹底した感染対策を行い、ライブ活動を再開してくれた事務所には頭の下がる思いである。

この時期開催されたライブの一部は後日YouTubeに公開されている。楽曲はいずれも「26/27」には収録されていないため、是非YouTubeで視聴していただきたい。

そして、2020年末にはこれまでとは少しテイストの違う新曲「真夜中のメリーゴーランド」がYouTubeにて公開される。個人的にはこの曲が今回のアルバム「26/27」収録曲の中で一番のお気に入りだ。

M-line Special で見えた別の世界線

2021年年明け、カバー曲でのおとなしいライブに飽きてきたファンたちに「M-line Special」という新たなライブツアーが発表された。

出演者以外の情報は殆ど無く、どんなライブか全くわからないまま迎えた初日、かつて「ハロプロのエース」と呼ばれた2人、鈴木愛理・宮本佳林が℃-uteの大人気曲である「都会っ子 純情」とともに登場した。

この「M-line Special」は前年の「Heart to Heart」とは打って変わって、着席したまま声も出せずに見るには辛いほど激しい曲ばかりで構成されたライブであった。

また、愛理ちゃんと前年 Juice=Juice を卒業したばかりだった宮本佳林さんを中心メンバーとしつつ、回替わりで様々なメンバーと共演することとなり、その共演メンバーが所属した（している）ユニットに纏わる曲が披露された。

本人のオリジナル曲を聴きたいという思いもあったが、M-line Special はこの事態にならなければ見られなかった組み合わせや楽曲を楽しむことができ、「鈴木愛理が℃-uteではなくXXXに加入していたら？」という異なる世界線を経験できる場であったと思う

例えば田中れいなさんと共演した「シャボン玉」や「リゾナントブルー」「One・Two・Three」ではモーニング娘。に加入していた世界線を体験できる。

また、Juice=Juice の楽曲「生まれたてのBaby Love」や「Fiesta!Fiesta!」では「後輩の曲歌うのは反則でしょ！」と思わせるほどの歌唱力を見せつける。

様々な組み合わせのライブはとても素晴らしいものであったが、あいりまにあたちにとって一番熱かったのは、同期である夏焼雅さん（Berryz工房/Buono!）との共演だ。愛理ちゃんたち℃-uteメンバーはハロプロキッズに同時期に加入したもののBerryz工房に選抜されなかったメンバーであり、まだ小学生であったころに辛い時期を過ごした。そんな「Berryz工房にもし鈴木愛理が加入していたら？」を体験することができたのは M-line Special ならではだ。

その他にも数多く魅力的なパフォーマンスが披露された M-line Special はファンたちの間で「大人のハロコン」「ハロコンより楽しい」と言われるほどの盛り上がりを見せ、1年を通してあいりまにあに元気を与え続けた。

日本武道館で約2年ぶりのソロライブ

M-line Special がとても盛り上がる一方、そろそろソロライブを見たいという声が高まってきた2021年8月。インスタライブ内にて日本武道館でのライブ開催が発表される。

タイトルは「鈴木愛理 LIVE 2021～26/27～」。後にアルバムタイトルにもなる「26/27」に込めた想いはアルバムと同じく、この2年間の愛理ちゃんの活動を凝縮したライブとなる。

ライブまであと数日と迫った10月初旬、奇想天外な PV とともに新曲「resque」が発表される。この曲のPVは愛理ちゃんの高いエンターテイナー性を現すものだ。武道館直前のタイミングで振りコピを意識して振り付けのわかりやすいPVを発表しただけでも素晴らしいが、かっこいい・かわいいに寄せるのではなくファンを楽しませることに全振りして面白いを全力で演じているあたりがこのPVの最大の魅力と言えるだろう。

そして迎えた武道館当日。会場の緊張が高まる中、アカペラで登場して披露した1曲目は「Be Brave」。この曲は自身が出演したAbema ドラマ「ブラックシンデレラ」でのエンディング曲としても使用された。

「真夜中のメリーゴーランド」「resque」「BABY!WE CAN DO IT!」などこの2年間でリリースされた楽曲たちを中心に歌い上げ、「DADDY!DADDY! DO!」で本編は終了した。そして、アンコールでは武道館当日初披露となる「ハイビート気分」とともに登場した。

武道館当日はかわいらしい衣装で登場したアンコールであったが、10月下旬に行われた大阪、名古屋公園ではハロウィンが近いこともありとても元アイドルとは思えないとんでもないコスプレで登場した。

どんなときもファンのことを考える優しい気持ちの愛理ちゃん、愛理バンドの皆さん、そしてあいりまにあたちの心が１つとなって約2年ぶりの武道館ライブ、その後の大阪・名古屋ツアーは大成功に終わった。

紹介しきれなかった曲たち

武道館ライブにて発表された 3rd アルバム「26/27」は2022年2月2日にリリースを迎えた。

リリース当日のミニライブも素晴らしいものであったし、当週にCDショップで実施されたトークイベントは愛理ちゃんらしさ前回の楽しいものであったが、動画等での紹介が難しいため割愛したい。

最後にここまで紹介できなかった楽曲たちをまとめて紹介したい。
まずは愛理ちゃんのマネージャさんが大ファンである Blue Vintage さんとのコラボ曲「Apple Pie」。アイドルっぽいかわいい楽曲でもバンドサウンドのかっこいい曲でもない、愛理ちゃんの新境地を見ることができる曲である。

同じ 吉澤嘉代子さん提供でも雰囲気の全く違う２曲「噂のホクロ」「笑顔」。「噂のホクロ」は今回の画像の中で圧倒的に人気があるように思う。

「Heart to Heart 2020」で披露した後、「26/27」に収録された杏沙子さんのカバー曲「見る目ないなぁ」。

2nd アルバム「i」に収録されていた「別の人の彼女になったよ」の提供者wacciさん制作の楽曲「光」。この「光」はまだレコーディングを行っていないとのことで「26/27」のCDに収録されているのは日本武道館公演での歌唱だ。

自身が出演する「千葉銀行」のCM曲である「この星のキセキ」。この曲は愛理ちゃんのお母さんのお気に入りらしい。

、、、と公式動画が上がっていない楽曲は画像のみでの紹介となったが、これら各曲の画像が映画のポスター風であることにお気づきだろうか？

「26/27」はこの記事一番冒頭の画像「映画監督愛理ちゃん」によって制作されたという体で、全ての楽曲が映画のポスターのようにイメージ画像が作成されている。色んな顔の愛理ちゃんが見られるので、是非こちらもチェックしていただきたい。


まとめ

いかがでしたか？この2年間、世の中が暗く辛いことが続く中、音楽を通じてファンたちに元気を届けようとした鈴木愛理さんの魅力を少しでも知ってもらえたら幸いです。

そして、最後にアルバムリリースから10日も遅れての記事となり、皆さんに鈴木愛理さんの魅力を伝えるのが遅くなったことをお詫びいたします。

そして、長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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