心のフィルターを大掃除シリーズ①「思い込みを外して未知の可能性をつかもう!」
日々の生活の中で、私たちは知らず知らずのうちに「思い込み」によって行動しています。
「自分には無理だ」と感じて挑戦を諦めてしまったことや、「こうするべき」と思い込んで選択肢を狭めてしまった経験はありませんか?
前回の記事では、「潜在意識」がどのように私たちの行動や選択に影響を与えるかを探りました。潜在意識は、普段は意識していないけれど、過去の経験や価値観から作られた心の仕組みの一部です。
この潜在意識には「思い込み」と呼ばれる考え方のクセが深く根付いていることがあります。
「思い込み」とは、簡単に言えば、自分で作り上げた無意識のフィルターのようなものです。このフィルターを通して私たちは物事を見て、判断し、行動しています。
たとえば、親から「勉強ができなければ成功しない」と言われ続けて育った人は、「成功するには完璧でなければならない」という思い込みを持ちやすくなります。そして、この思い込みが行動や選択に影響を与え、知らず知らずのうちに自分の可能性を狭めてしまうのです。
この記事では、この「思い込み」がどのように作られ、どのように私たちの行動を左右しているのかを解説します。さらに、思い込みが日常生活にどのような影響を与えるのかについても、具体例を交えながら見ていきます。
そして「思い込み」のテーマからスタートする、「心のフィルターを大掃除」と題したシリーズをお届けしていきます。どうぞお楽しみにしていてくださいね。
「思い込み」とは何?
「思い込み」とは、私たちがこれまでの経験や周りからの影響を受けて、知らず知らずのうちに作り上げた考え方や信じ込みのことです。それは、自分では意識しないうちに行動や選択の方向を決めてしまう、一種の「心のフィルター」と言えます。
「自分にはこの仕事は無理だ」と感じて諦めたり、「あの人は冷たい人に違いない」と思い込んで距離を置いたりしたことはありませんか?
これらは、実際には確かめていないのに自分の中で決めつけてしまっている「思い込み」の例です。
こうした思い込みは、普段気づきにくいのですが、実は私たちの行動や考え方に大きな影響を与えています。
たとえば、「私は人前で話すのが苦手だ」と思い込んでいると、本当は話し方のコツをつかめば上手くできるかもしれないのに、その可能性を試す前に「どうせできない」と諦めてしまうことがあります。
思い込みがあると、物事を固定的に捉えるようになり、新しいチャンスや可能性を見逃してしまうことが少なくありません。でも、まずは「思い込み」に気づくことができれば、そのフィルターを少しずつ外していくことも可能です。
思考の中で何が起きているの?
思い込みは、私たちの頭の中で無意識に働き、意識して考える前に影響を与えるものです。これが「自分にはできない」とか「きっと上手くいかない」といったネガティブな考えを生む原因になることがあります。
思い込みが影響を及ぼすプロセスの中で重要なのが「自動思考」です。「自動思考」とは、私たちの頭にパッと浮かぶ考えのことで、自分で意識的に考えたわけではないのに自然と出てくるものです。
友人にメッセージを送ったのに返信が遅いと、「嫌われたのかも」と瞬間的に感じてしまうことはありませんか?これが「自動思考」の一例です。
こうした自動思考は、実はその背景にある「思い込み」や「信念」によって形づくられています。たとえば、「失敗したらどうしよう」という自動思考が浮かぶのは、「失敗=恥ずかしいこと」という思い込みが影響しているからかもしれません。
自動思考は瞬間的に働くため、気づきにくいものですが、その裏には自分がこれまでに経験してきたことや学んだ価値観が隠れています。
このプロセスを理解することで、思い込みがどのように私たちの行動や感情に影響を与えているのかが少しずつ見えてくるはずです。
思い込みと自動思考の違い
思い込みは、これまでの経験や学んできたことから自然に形成された「先入観」や「信念」のようなものです。
一方、自動思考は、その思い込みを基盤として、日常生活で瞬時に浮かび上がる具体的な考えを指します。
「失敗は恥ずかしいことだ」という思い込みを持っていると、仕事で新しい提案を求められたときに、「自分には無理だ」といった自動的な考えが頭に浮かぶことがあります。
このように、思い込みが「基盤」であり、自動思考がそこから生まれる「具体的な反応」というイメージです。
「自動思考」については、次回の記事でスポットを当てたいと思います。自動思考が思い込みとどうつながっているのか、そしてそれがどのように私たちの行動や選択に影響を与えているのかを詳しく掘り下げます。
でもまずは、思い込みが私たちの思考の基盤として、どれほど大きな役割を果たしているのかを理解していきましょう。
思い込みの身近な例を見てみましょう
思い込みは、日常生活のあらゆる場面で私たちの行動や考え方に影響を与えています。こんな場面を想像してみてください。
親からの言葉が引き起こす思い込み
子どもの頃、親から「勉強ができないと成功しない」と言われ続けていたケースです。
この人は、社会人になってからも「自分はもっと努力しないとダメだ」と感じたり、「今のままでは成功できない」と不安になり、完璧を追い求めようとする傾向になりがちです。
実際にはしっかり成果を出していても、過去の言葉が心に引っかかり、自信を持つのが難しくなるのです。
固定観念が生む偏見
一つの例として、「男性は料理が苦手」「女性は機械いじりが苦手」といった固定観念を耳にすることはありませんか?
これを信じて育った人は、家庭で料理をする男性を見て「珍しいな」と感じたり、女性が機械を扱う場面で「操作できないだろうから、誰か手伝った方がよくない?」と思ったりするかもしれません。
実際には、料理も機械いじりも性別に関係なく得意な人がいるにもかかわらず、こうした先入観が無意識のうちに行動や判断に影響を与えてしまうのです。
無意識の偏見が人間関係に影響
さらに、「○○さんはおしゃべりだから信頼できない」という印象を一度持ってしまうと、その人が真剣な話をしていても、「でも結局は信用できないかも」と感じることがあります。
このような思い込みは、相手との関係を深めるチャンスを自分で狭めてしまう原因になることもあります。
これらの例は、思い込みが日々の行動や判断にどれほど影響を与えるかを示しています。どれも私たちが気づかないうちに働いているため、「ただの事実だ」と思い込んでしまうことが多いのです。
皆さんも、似たような場面を思い出したり、「自分もそうかも」と気づいたりするかもしれません。そんなとき、「この思い込みは本当なのかな?」と一度立ち止まって考えてみることが、次のステップへの第一歩です。
思い込みが行動や選択にどう影響するの?
思い込みは、私たちが日常で下す選択や行動に大きな影響を与えています。気づかないうちに、その思い込みが足かせになっていることもあるのです。
具体的にどんな影響があるのか、見ていきましょう。
新しい挑戦を躊躇してしまう
「失敗するのが怖い」という思い込みがあると、新しいことに挑戦する前に「どうせうまくいかないだろう」と決めつけてしまい、挑戦そのものを諦めてしまうことがあります。
本当は可能性が十分にあっても、その一歩を踏み出せずに終わってしまうのです。
人間関係への影響
「あの人はきっと自分のことを嫌っている」という思い込みがあると、相手に対して素直に接することが難しくなる場合があります。
その結果、相手も距離を感じてしまい、本来築けるはずの良い人間関係を逃してしまうことがあります。
自分の能力を過小評価する
「自分には才能がない」「私は人前で話すのが苦手」といった思い込みがあると、実際には得意になれる可能性があっても、それを試す前に諦めてしまうことがあります。
その結果、成長の機会を自分で閉ざしてしまうのです。
他人を固定観念で判断する
さらに、「このタイプの人は信用できない」「若い人には経験がないから頼りにならない」といった思い込みは、他人に対する誤解や偏見を生み出します。
このような固定観念があると、相手の本当の能力や魅力を見逃してしまうことがあります。
気づくことが第一歩
思い込みがあることで、私たちの行動や選択の幅が狭まり、可能性を自ら制限してしまうことがよくあります。
逆に言えば、この思い込みに気づき、それを手放すことができれば、もっと自由に行動したり、新しい選択をしたりできるのです。
まずは、「自分の思い込みがどんな影響を与えているか」を自分自身で観察してみましょう。 気づくことで、新しい視点が見えてくるはずです。
思い込みを作り出している原因
思い込みは、誰かがわざと作ったものではなく、私たちの過去の経験や周りの環境から自然にできていくものです。特に子どものころに受けた影響が大きいと言われています。
どのようにして思い込みが生まれるのか、その原因を詳しく見ていきましょう。
幼少期の親や家庭環境からの影響
子どもの頃に親から繰り返し聞いた言葉や、家庭の雰囲気は、思い込みを作る土台になります。
たとえば、親から「失敗は良くないことだ」と言われ続けた子どもは、「失敗=恥ずかしい」という考えを自然に持つようになります。
これが大人になっても残り、「失敗するくらいならやらない方がいい」と挑戦を避ける行動につながるのです。
学校や教育からの影響
学校での教えや教育方針も、私たちの思い込みに影響します。「みんなと同じように行動するのが正しい」という雰囲気が強い環境では、「自分の意見を言うのは良くない」という思い込みが生まれることがあります。
このような考え方は、大人になってからも「意見を言うのが怖い」と感じる原因になるかもしれません。
社会や文化の影響
地域や国の文化も、私たちの思い込みを形作ります。
日本人は「空気を読む」という考え方が重要視されるため、「周りに合わせないといけない」という思い込みを持つ人が多いと言えます。
一方で、他の文化では「個性を大事にする」ことが重要視されるため、その思い込みは生まれにくいかもしれません。
(空気を読むことは、決してネガティブなものではありません。空気を読むことで周りとの調和が生まれ、場の雰囲気が和むこともあり、円滑な関係性も築くことにもつながります)
私たちの思い込みの背景にあるもの
思い込みは、誰かが意図的に作ったものではなく、私たちのこれまでの経験や周りの環境から自然に生まれるものです。特に、幼少期に親や家庭から受けた影響、学校での教育方針、さらには社会や文化の価値観が大きな役割を果たします。
こうした経験が重なり、「こうするべき」「これが当たり前」といった考え方が、私たちの心に根付いていくのです。
親から「失敗してはいけない」と繰り返し言われて育った人の場合は、「失敗=恥ずかしいこと」という思い込みを持つようになり、挑戦することに慎重になってしまうかもしれません。
また、「空気を読むのが大事」と教えられてきた人は、周囲に合わせることを優先し、自分の意見を言うのをためらうことがあるかもしれません。
こうしてできた思い込みは、私たちの考え方や行動の「基盤」となり、その基盤をもとに日々の選択や反応が生まれています。
この背景を知ることで、自分の思い込みに気づき、変えていく第一歩が見えてくるのではないでしょうか。
思い込みが作る思考の基盤を変えていきましょう
私たちの思い込みは、過去の経験や周りの影響が積み重なり、潜在意識の中に深く刻まれています。この思い込みが、私たちの考え方や行動の基盤となっています。
そして、その基盤をもとに瞬時に浮かび上がるのが「自動思考」です。
「失敗は恥ずかしいことだ」という思い込みがあると、「どうせ失敗する」といった自動的な考えが頭に浮かび、それが挑戦をためらう原因になります。
このように、思い込みは私たちの行動や選択に大きな影響を与えているのです。
しかし、この思い込みができる仕組みに気づき、「それは本当に正しいのだろうか?」と問いかけることができれば、心のフィルターをクリアにしていくことが可能です。
気づきこそが、思い込みを手放す第一歩となります。
「心のフィルターを大掃除」シリーズ
次回のテーマは「自動思考」
次回の記事では、この思い込みの根底から生まれる「自動思考」という無意識の反応について掘り下げていきます。自動思考がどのように私たちの日常に影響を与えているのかを具体例とともに解説します。
今年も残すところ一か月を切りました。この機会に心のフィルターを大掃除してみませんか?
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