水谷、田舎へ帰る
(本人の認識が歪んでいるためこの記事には事実でない情報が含まれます。あとこの話はオチはありません。読むだけ時間の無駄です。)
少々事情があり実家(茨城県つくば市)に帰っている。
3LAのオーダーの発送はもちろんリリース関係の各種もモリモリ遅れているがそれは人生の優先度さすがに今回の件よりは低いので許してもらいたい。これについてはクレームが来ても対応しません。FORGIVE! 許してね。
これまで実家に帰ってもそんな長居をすることは無かったので、おそらく地方都市での生活というものをここ数年忘れていたのだなということを改めて思い知らされたというか、何度目かの洗礼を受けている。
東京に比べてめちゃくちゃ寒い。ほんとうにこんな極寒の地で暮らしていたのか?
つくばという都市自体は1985年の万博博覧会開催に伴う開発により以降発展した街で、日本各地の地方都市に比べれば古いものではなくむしろ新しいくらいかもしれない。バブル期に資本投下して開発されただけあり都市の交通網もよく整備されており、自分が暮らしていた90年代末〜00年代頭くらいは「新しい街」という印象があった。ネイティブの茨城人の人口比は多くなく、たいていが他の地方から移り住んだ人間が大半だったので古い土地にある保守的な習わしもあまり感じなかった。小学生のときも学期が変わるごとに転入生が入ってくるようなレベル感。
そんな人口ボーナス期を過ぎて、いまのつくばはその役目を終えた街になっている。かつての文化・産業の中心地はつくばエクスプレス(TX)の隣駅「研究学園」に移り、つくば自体はオワコン化が始まっている。駅前にまだ商業施設は残るがその規模は小さい。かつてデパートが入っていたビルも撤退完了しており今はいくつか店舗が入っていたりする(昔近所の公園横でライブバー営業していたPARK DINERは今では旧ダイエー跡地に入って立派にライブハウスしている)
かつてのピーク時の賑わいはない。平均年齢もだいぶ年老いた印象がある。
公共交通機関はつくばエクスプレスは存在するもののそれが結ぶのは大きな駅だけで、生活圏内についてはバスの本数も多くなく地域での生活は車が不可欠となる。どこにいくにも車。実家も最寄りのコンビニすら車で行くレベル。片側2車線の大通りに四方を囲まれた街を車は行き交うが、歩く人は少ない。だって徒歩だけではどこにも辿りつけないんだから。
飯の買い出しをするにも超でかいスーパーの超でかい駐車場に車を止め、東京なら徒歩数分で済むタスクを数十分かける。なるほどなぁ、これは色々大変だ。
キッズ時代、自転車で最寄りの電車駅まで30分以上はかかっていたし、ときメモ実写版映画(まじで駄作)を後に東大へ進学する天才・木村くんと1時間くらいかけて土浦へ観に行ったのも今は昔。
さらにどうでもいいが、この木村くんは当時友人の中で唯一声優ラジオに投稿しており伝説のラジオ番組「林原めぐみのTokyo Boogie Night」を私に紹介し、オタク化への道を開いた重要人物でもある。
この何をするにも手間がかかる感が、カルチャー面でも"遅さ"という面で影響を与えていたのかもしれない。我々の場所(世代的に)にハイスタが届いたのは彼らがMAKING ROADを出した頃で東京勢からしたら周回遅れであったし、当時は地元にレコ屋もなく最新の情報はインディなら柏の新星堂、メタルならお茶の水まで出なくてはわからない状況だった。
さすがに高校生になるとそれなり行動範囲は広がり、BUMP OF CHICKENやGOING STEADYのインディでのブレイクあたりはリアルタイムに近いくらいになった。
ネット時代になりDIGりから答えを見つけ出すまで格段に早くはなったけど考える時間が取れなくなっているのは事実だと思う。毎週1話しか進まねえアニメだからこそ1週間分の考察がある。次レコ屋にいくまで新しい情報が入らないからこそ、今回買った音源を何度も吟味する。
そんな生活サイクルの中で培ったものは必ずあり、得られた結果よりもそのプロセスで獲得した思考・思想の回路のほうがプレシャスだったりもする。だから田舎のカルチャーの遅さにすら今は感謝している。
そんなつくばにも数年前にレコード屋ができてまして以前から気になっていたので行ってみました。周辺区域はつくばの数少ない飲み屋街になっていて、その一角にあるクラブでは毎週末DJパーティーやライブが行われている模様。この車社会でどうやって…(野暮)
とにかくGOOD NEAR RECORDS良い場所でした。地元つくばのアーティストの音源を取り扱っていたので2点ほど購入。また旧BLUEHERBのインタビュー収録のblastがあったので何かの資料として購入。2002年ごろのかね。
店のジャンルはほとんどHIPHOP、クラブ系。
いや、すごいよなー。
生まれた時代とか場所を言い訳にしちゃいすぎるのもいけないね。
やる人はやってんだから。
でも相当むずいのよね。街が全体的に衰退しているその渦中にいる感覚ってのは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?