オリジナルデザインのDLカードを作る方法(SPOILMANのレコードで実現した方法を共有します)
レコードのリリースでダウンロードコードもうちょっと工夫できないか、というのがある。今の主流はbandcampの管理サイトからプリントできるコード、それを切って封入するというスタイル。だけどそれだけだと味気ないよな、というのがあって今回bandcampのコードを使ってオリジナルデザインのDLカードを作ろうというもの。
SPOILMANのクラファン企画で細部まで世界観表現したいよねって話があって、ジャケットワートワークだけじゃなくて梱包紙もデザインしていたんだけど、こういったDLカードも既存のものじゃなくて個性を出していこう。
以前TJLA FESTというのをTokyo Jupiter Recordsを企画したことがあるんだけど、その時に連番付きのオリジナルチケットを作成したことがある。このときの方法を応用して実現できないか、というのがアイデアの発端。
こういうのはほとんど不可能はない。アイデアが浮かんだらそれをどう実現できるか考えるだけだ。コスパだけ考えて最安値の印刷会社ばっか使っていると、他のところで何が出来るか、どういったアイデアが実現できそうかというインプットがなくなるので色々やってきた経験を活かして、いろいろ調べて以下のようなやり方で実現しました。
グラフィック社の「バリアブルオプション」>「可変テキスト印字」
こういったチケットの番号をプリントできる会社なら可能ではないか?
ということで、名刺サイズで注文進めてみたらできた。
(※可能なのはオフセット印刷のみ。)
印字エリアの算出基準も書いてあるので考慮して空白領域をデザインする。
bandcampのコードは「XXXX-XXXX」の9桁
文字サイズは大きめの 12Qを想定するとどうなるか
(高さ 0.25mm x 12Q + 6mm(上下3mm) ) x (幅 3.4mm x 9(文字数) + 6mm(左右 3mm) )
= 高さ 9mm x 幅 36.6mm
→ 10mm x 40mm くらいにしておく。
これを空白の印字枠として準備すれば可能とみた。
気になる費用のほうだが、今回プレス枚数は200枚 x 2タイトル、3000円 x 2 = 6000円くらい。自分が作ったサイズは、洋式名刺サイズなのでモノによって金額は変動するかも。
あとはbandcampからの出力はコードを生成した後、excelでexportする。
テンプレートもグラフィックのページからDLできるので優しい。わかりやすい。
印刷領域の指示もページにしたがって作成すれば大丈夫。
費用節約ポイント
1. 既存サイズ(名刺サイズ)などで実現する
2. カラーにすると高くなるので白黒で表現する
3. 紙質も工夫できるが質感を落とすとユーザーの体験に響くの要注
全体的にはこんな感じです。
わざわざそんなところ凝る必要なくね?という意見もあるかもしれないが、モノを受け取った時に人が「おっ?」と思うのはサプライズがある時。
そのサプライズは人間の感性にとって大事なモノ。
音が普通じゃない人たちの音源だからこそ、こういった細部をこだわっていくのが面白いと、僕は思います。
役に立つ記事だと感じたら課金を忘れずに。
あと、下の記事も方向性違いますが参考にしてもいいかもしれません。
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bandcamp: https://longlegslongarms.bandcamp.com/