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3LA/Otonashi Records 2023年2月の売上枚数ランキング

こんにちわ、3LAの水谷です。
世の中の流れとは断絶されているようで実はつながっているかもしれないオルタナティブなヒットチャートこと3LAの売上ランキングはコレです。
新しいバンドも出現しているのでチェックしてみてください。チェックしたところで意味はありません。フィジカルをゲットしなくては。

No.1 偽救世主共 + AGAINST AGAIN / SWARRRM (CD: Ltd500)

http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2593

500枚のプレスのうち、一気に各店舗に発送しておりレーベル在庫は残り10枚を既に切っています。2000年代、特に前半〜中盤あたりまでの日本、そして世界の音楽史は最も空白かもしれない。空白というのはただ単にネットのアーカイブや書籍化されているところが少ないって感じだと思いますが。それでも重要な作品は記録されていますし(行川さんの著書など)近年ではネットDIGの掘り起こしにより、2000年代再評価も進んでいます。
で、SWARRRMの本作もネットでは全曲聴けるし、という説もあったのですがしっかり売れています。もしかしたらバンドやレーベルよりもリスナーのほうが、それをフィジカルで所有することの意味を理解しているかもしれません。言葉ではなく、心で理解するやつです。


No.2 一種の過音 / nhomme (CASSETTE)

http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2603

インパクトの強いフィジカル…このカセット。メイキングをMVにしているのも最後まで聴いちゃうのでGOOD。ところで実際の音のほうは?というと、これまでのnhomme感とまた新しい感じも両方あってという印象だったんだけど、前作の単体EPからだいぶ時間も経っているし、4wayスプリット自体もだいぶ前なので今回初めてnhommeを聴いたリスナーも多かった故に、ランキング的にも上がってきたのもかもしれません。
nhommeの前作以降の時間で、国内バンドへの海外から視線・風向きもだいぶ変わっており、海外リスナーがいままで以上にボーダーレスに日本のバンドを聴いているという現実を目の当たりにもしています。本作も数本ですが海外にもオーダーありました。Stereogumにも取り上げられててすごいな。しかし海外勢はいつ3LAに気付くんだい。


No.3 hope EP / raika (CD)

http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2605

1月はHAERERE+hersideが売れましたが、2月も国内バンドの良リリースが続きます。sto cosi cosiやATARIのメンバーによって結成されており(そしてxontoとその前バンドの構成は似ている)はっきりいって音源リリース前にちょろっと出ていた映像なんかでも間違いないだろうなとは思っていました。性急なScreamoとは違って、ミッドなBPMでがっつり"2000年代"やっている音源がこんなに売れていくのが意外で。とは言え、すでにHAERERE、hersideがめちゃくちゃ売れているのを見ていたので最初から入荷量を増やしておきました。それでも2月中に売れ切れちゃいましたね。"間 "のある楽曲、音っていうのが良いです。

No.4 split / HAERERE + herside (CD)

http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2587

No.5 st / HAERERE (CD)

http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=771

北九州の激情ハードコア/ポストハードコアの2バンドによるスプリットCD、勢いは1月ほどではないですが、まだまだ売れています。夏に東京でライブも決まっていますのでよろしくです!
企画を進めるにあたって彼らの交通費用をできる限りカバーしたいと思っていて今は色々考案中。ライブ、来てくださいよ!

HAEREREとhersideの各EPも引き続き販売中です。こちらも伸びております。

No.6 coma garden / LIFE (LP: Ltd100)

http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2604

LIFEの100枚限定LPリリース、3LAは日本レーベルとして、Larry RecordsとLimitedToOneがNYレーベルとして共同リリースされました。LimitedToOneはいつか行きたいな…。こんな記事もあります。基本的にはNYコミュニティのレーベルでのリリースなんですが、よく考えたらなぜ日本の3LAも参加しているのかよくわからないですよね。でもLarry Recordsは、この3LAやそこから関連するディガー達も含めて小さいコミュニティの一員として認識してくれているようです。100枚限定のレコードという数量もそうだし、そのうちの数十枚しか日本に入ってこないわけですからね。向こうもよくわかっていないかもしれません。不思議なつながり。


No.7 Las Hogeras Arden Cada Vez Con Ms Fuerza / Ekkaia (3xLP)

http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2622

2010年くらいの3LAディストロはネオクラストDIGりまくりましたね。Ekkaiaはその到達点というか頂点というか、Ekkaia、Ictus、Madame Germenを筆頭としたアコルーニャ世代がいて、その第三世代的にあAlpinistやDownfall Of Gaiaとかのドイツ世代が現れて、みたいな流れ。でもスペインのバンドはやっぱりかっこいい。予約音源ですがもうすぐきますよ。

No.8 山田花子 / moreru (CD)

若い世代のバンドの取り扱いはまだまだ少ないのですが、すこしずつ増えています。その中でもmoreruはめちゃくちゃ支持されているなという印象。買っていくのも若い世代が多いけれど、我々だって別に無理に理解しようとする必要なんてない。だって曲も音もむちゃくちゃなんですもの。そのむちゃくちゃ加減が、現代の心象風景を反映しているってことかもしれません。Dog Knightsからアナログも出ていて、それも入荷されるかも。
ランキング内には入っていませんが、直近入荷している青い薔薇(aoibara)やsitaq、帯化、northfieldやcomputer fightなどもあるし、新しいバンドにも目を向けてくれると嬉しいです。

No.9 Split / FISTULA + GREENMACHiNE (CD)

2月結構衝撃的だったのがBlack Mold Recordsの存在でした。きっかけは本作の入荷でしたが、FISTULA + GREENMACHiNEについて以前アナログで出ていたものがCDでリイシューされたもの。で、その流れでレーベルのリリース作品をいくつか入荷しているのですが、そもそもbandcampがないしネット試聴できないもの多数でびっくりしました。この時代に!?と思ったんですが、いやむしろこの時代の新しい戦略として正しいのかもしれません。バズとかネットの数字にかかわらずに生きていくこと。
FISTULA + GREENMACHiNEに関してはTotemCatのレーベルのほうにbandcampがあるので全然聴けますけどね。CDの入荷しているところは日本に少ないと思うので、あたしを見つけて。

No.10 もう少しの暦 / quiqui (CD)

売切状態になっていたCD盤が待望の再プレスとなります!! 再プレス盤リリースは 2023/3/24となります。
quiquiのCD、少しずつ売り続け遂にソールドしていました。レコードが出て、カセットが出て、という形で地味に継続している形で、でも彼らのライブは非常に評判が良くて物販はかなり伸びますね。ライブの評判が良いとSNSでも言及されるんで、それが波及して3LAでも売れていく寸法です。
再プレスはそんなにめちゃくちゃ売れるわけではないと思っていますが、今後もquiquiが活動を続けていく中で、売れ続けていくでしょう。
はよ次回作作って欲しいですね。



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3LA -LongLegsLongArms Records-
web: http://longlegslongarms.jp/
bandcamp: https://longlegslongarms.bandcamp.com/


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