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ボートレースの場外舟券売場で働いていたときの話
フリーター時代、警備員の仕事をしていたときがありました。
場所はボートレースの場外舟券売場。
もともとボートレース(競艇)が好きだっのもあり、レースを見ながら仕事ができるなんていいなぁという軽い気持ちで応募。無事採用されて働き出しました。
仕事内容
業務は館内警備。施設内を循環して不審物がないか、不審者がいないか、トラブルがあれば対応するということがメイン。といっても不審者やトラブルの事象は滅多に起きないので、基本は券売機の近くに立っているのがほとんど。
・券売機の使い方や舟券の買い方がわからない人に教える
・お釣りの取り忘れがないようにチェックする
・発売締め切り時間(5分前、3分前、1分前)を広報して買い漏れがないよう呼びかける
などなど。
何かトラブルがあれば警備本部(館内の監視カメラの映像を全て見られる部屋)に無線で連絡。
応援が必要であれば要請し、どう行動するか指示を仰いだり、無事に収拾すれば報告したり。
あとは有料席で昼食、夕食のオーダー取りと配膳もしていた。
レース中は特にすることがないのでモニターでレースを見ていたり、出走表を見て次のレースの予想をしてみたり。割とボートレースを楽しめる環境だった。
※もちろん券は買えない。従業員は休みの日でも働いている施設で舟券を買ってはいけない決まりになっている。
仕事の流れ
施設の営業時間は10時〜ナイターの最終レース終了後まで。その間はもちろん警備員も稼働。シフト制で短時間勤務も可能だけど、基本は11時間拘束。
といっても45分ごとに15分の休憩があり、昼と夜にも30分ずつの休憩があるので実働はもっと少ない。実働8時間を超えた分は残業代としてしっかり支給されるようになっている。
早上がりや遅出のシフトもあり、自由シフトだったのでみんな自分のスケジュールや都合に合わせて予定を組んでいた。
仕事の特徴
公営ギャンブルの施設ということもあり、やはり客層はギャンブル好きな人が多い。ボートレースは競馬よりもマイナーなこともあり、昔からファンの年配層が圧倒に多かった。中には若い人や恋人同士でくる人もいたけど、メインはおじいちゃん。
特に「年金受給日」「生活保護受給日」は営業開始前から並んでいる人の多いこと多いこと。朝のミーティングでもこの2つはきっちり案内されていた。
生活保護受給日の日は特に客層が良くない。酔っ払いや何かと絡んでくる人も多く、レース中は汚いヤジが飛ぶこともしばしば。
私は週に4〜5日働いていたのでわかったけど、毎日くる常連が結構いる。平日休日関係なく毎日くる人、週末だけ来る人、朝一からナイターの最終までずっといる人、昼間のレースが終わったら即帰る人など様々。
人柄が良いお客さんなどは挨拶するような顔見知りになったり、逆に変に絡んで来る人は警戒したり、人によって対応を変えることももちろんあったし、ほかの警備員と情報共有も欠かさなかった。
日頃から無線でやり取りをしていたので、盗聴防止も兼ねて専門用語というかよく使う単語を数字の暗号で呼び合っていた。最初は覚えるのが大変だったけど、慣れてしまえば考えることなくスラスラ言えるように。休憩中の雑談も暗号を使ったりしていた。
「警備本部、こちら警備5です(名前ではなく番号で伝える)。2階フロア●番窓口にてサンマルがゴーロクのため中の人が対応中です。ただいまハチハチとなりました」みたいな感じ。
訳「警備本部、こちら警備5です。2階フロアの券売機●番の窓口でお客さんがクレームを出しているため中の人が対応中です。ただいま無事解決となり窓口閉まりました」
みたいな感じ。
また、警備業ということもあり、採用後に就業する前は4日間の座学研修を受けてその内容が身についているかの試験があったり、半年に一回とか定期的に警備業で必要な知識(万が一のときの対応や法律について)の講習を受けていた。
変なお客さん
とにかく多い。私が働いていたのはわずか半年くらいだけど、たった半年でもいろんな人がいたので別記事でまとめました。
〈変わったお客さんまとめ〉
https://note.mu/3ktabbook/n/nf56116c5ffaa
感想
館内循環、お客さんへの対応がメイン、公営ギャンブルの施設といった結構限定的な内容だったので一概には言えないけど、私はこの仕事が好きだった。職場の仲間も同年代が多くて仲良かったし、上司もいい人だった。
変なお客さんは多かったけど危険なこともなく何だかんだとネタにしていた(笑)
なによりも仕事中にレースが見られるのが魅力だった。
大きいタイトルのレースは上位のレーサーばかりなのでレース展開も白熱するし激アツ。好きな選手の結果に一喜一憂したり選手名鑑で新たな推しレーサーを探したり。
一日の拘束時間が長いのと立ちっぱなしで足や肩が疲れるのは辛いけど、その他は楽しく仕事できていたなぁ。
毎日は辛いけど、週に1日とかたまーにならまたやりたいと思える(笑)