【アルバム評】宮本、独歩。/宮本浩次
2020年3月4日CDリリース。自身初のソロアルバム。
大成功を収めた「独歩」
宮本のソロ活動は合唱団時代が一応の始まりではあるが、エレカシ以後ではデビュー30年を過ぎた2018年「獣ゆく細道」が最初。そして間もなくアミューズに移籍し、以降はソロ作品をハイペースで発表し続けている(エレカシはリリースが止まっているが、ライブ等の活動は継続中)。2020年にリリースしたカバーアルバム『ROMANCE』はロングセールスを記録。バンドよりヒットするという異例の事態となり、バンドボーカルのソロ活動の成功例と断言できる。
本作『宮本、独歩。」はキャリア初のソロアルバムとなる。椎名林檎や東京スカパラダイスオーケストラとのコラボレーション曲、高橋一生への提供曲のセルフカバー等、バラエティーに富んだラインナップである。近年のエレカシは硬派なバンドサウンドがメインではあるが、「going my way」(後述)のような吹っ切れ方や「解き放て、我らが新時代」のようなRap調の曲はソロならではの試み。エレカシがややマンネリ気味だったためこの変化は大歓迎。
PICK UP
冬の花
https://youtu.be/iQhRmQWwDYs
2019年ソロデビュー作品。
デビュー作で激重の歌謡曲になってしまったのはいかがなものか。主題歌のドラマの都合かもしれないが、このような路線は活動からしばらく経ってからか、アルバムの1曲に留めるのが良かったのでは…
歌詞 ☆☆☆
アレンジ ☆☆
メロディー ☆☆☆☆
going my way
https://youtu.be/54DraALoNho
こちらも2019年リリース。
エレカシではあんまり無かったようなポップチューン。
ド直球な歌詞が並んでいるが、「僕らは遠回り 言わば抜き足、差し足で歩いて来たけど」は長きに及ぶ低迷・迷走期があったからこそ言えるのかも。
歌詞 ☆☆☆
アレンジ ☆☆☆☆
メロディー ☆☆☆
後記
宮本あるある。
宮本浩次、歌詞に「出掛ける」使用しがち。
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画像はこちらより使用
https://www.universal-music.co.jp/miyamotohiroji/products/umck-1651/