国産パスタ用小麦生産の現状まとめ
結論:
パスタ用の小麦消費量は増えているが、パスタ専用の小麦である「デュラム小麦」は地中海気候生まれで乾燥に弱く、梅雨がある日本では栽培に適さないため、その消費のほとんどを国外輸入に頼っている現状。
以下、詳細。
小麦消費量は昭和40年から変わっていないが、麺類(特にスパゲッティ)で消費する比率が増えている。小麦消費に対する自給率は15%。お米と比べて海外の輸入比率が多い。
パスタに使われるのはデュラム小麦という品種だが、収穫が梅雨の時期にあたり、日本ではカビの病気が出やすいため栽培できなかった。唯一、地中海気候に近い兵庫県南部の加古川にて、品種改良した「セトデュール」が国内初の純国産パスタを2016年に商品化している。
デュラム小麦ではないが、パン用の小麦のなかでもコシのある「ゆめちから」などは、パスタ麺の素材として北海道で栽培されている。
おまけ。那須塩原市での小麦生産について。
那須塩原でも地元産の小麦を作るチェレンジをしてる方がいた。
春小麦にチャレンジしてみるとのことだが、どうなったのか問い合わせてみたい。
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