医学部合格までにしてきた数学勉強法の全体像
ここでは、私が国公立医学部に合格するまでにしてきた数学の勉強とその理論について書いていこうと思います。ただ、数学勉強に関しては、他の教科と違って「もっとこう勉強すればよかったー」と受験後に気づくことも多々あったので、そこら辺も交えながらお話できたらなと思います。
数学力は視覚化できる
世のほとんどの人は数学力を漠然と、センスだとか演習量だとか考えているかもしれませんが、これでは自分に何が足りないのか明確化しないので、成績が伸ばしにくいです。
とりあえず、結論から書くと
(数学力)=(知識量)×(計算力)+(思考力)
と表せると考えています。これは私には無かった概念でしたが、京大医学部の方から聞いたときに納得しました。京医の方の漠然と言ったことを具体的に視覚化したものが、上の式になります。
ちなみに、0<知識量<80、0<計算力<1、0<思考力<20 という変域と設定しました。なので、仮に3つのスキルが全てMaxならば、数学力は「ほぼ100」と言えます。
~旧帝レベル突破編
東大、京大を除けば思考力は0でも受かります。なので、つけるべきは知識と計算力になります。
計算力とは、計算スピードと正確性を掛け合わせたものです。せっかく解き方は分かっていても計算ができないと、時間がかかりすぎて間に合わなかったり、せっかく導いた答えが的外れなものになっていて全部台無しになったりするので、計算力が低いのは論外と言えます。
ただここでは、そんなに高度な計算力を求めてはいません。だって、高校数学で出てくる計算なんて、結局のところ中学数学でできるものばかりですからね。なので、中学数学が満足にできれば、高校数学における計算力は合格点です。
では、計算力簡易チェックを紹介します。公立高校入試の数学過去問を解いてみてください。時間内に7割とれたら合格です。7割とれなかった人は残念ながら、今の実力のまま旧帝を目指すのは不可能です。厳しいことを言いますが、中学数学の計算を完璧にするところからやり直してください。もちろん高校合格時に7割とれていたらチェックしなくてもOKですよ。結構口調キツメに書いてますが、この記事を読んでいるあなたは志高いでしょうから、これからもこの調子で書かせてもらいます。
さて、本題に入ります。高校数学ができるようになるコツは、網羅することです。なので、いきなりですが「チャート式」や「フォーカスゴールド」をやってしまうのが、理論値は一番高い勉強手順です。私もいきなりチャート式やりましたよ。ただ、これはミスでした。
理論上はチャート式やるのって良いことなんですが、万人に対して良いわけではありません。いきなり難しすぎる上に、ページ数が多すぎるので、そうとう頭が良くないと1周すらできません。
というわけで、まずは、「初めから始める数学」を使うといいでしょう。ぶっちゃけ、数学の教科書は奇跡的に分かりにくいので、易しい解説が売りの、初めから始める数学みたいな参考書で勉強するのがいいでしょう。
初めから始める数学でサラッと理解したら、チャート式をやります。こっちがメインですからね。赤チャか青チャか?に関しては別記事で解説する予定ですが、結論だけ言うと、どっちでもいいです(笑)。でも黄色はオススメしません。
話を戻します。チャート式をひたすらやります。理系なら数Ⅲまで全部やります。とにかく完璧に覚えてください。以上です。チャート式の具体的な勉強法を書くと、それでけで長文になってしまうので、別記事を出します。
あっさりと、チャート式を完璧にするだけと言いましたが、これだけで何百時間と要しますから、頑張ってください。
チャート式でつくのは知識量です。完璧にすると、知識量60点くらいになります。
再掲 (数学力)=(知識量)×(計算力)+(思考力)
計算力はある前提で書いているので、チャート式をほぼ完成させるだけで数学力が約50になります。これだけの実力があれば、旧帝は倒せます。他の参考書はやらずに過去問に入ってOKです。
~医学部レベル突破編
前の記事「医学部合格までにしてきた英語勉強の全体像+α」でも書きましたが、国公立医学部で出題される問題は、他学部と同じです。なので、応用なんて出ませんから、チャート式を100%完成させることができれば勝てます。数学力を限りなく60に近づけよ!ということです。
医学部では高得点が求められるので、とにかく「完璧」を意識してください。
しかし、旧帝医と東大、京大、(ついでに名大)は話が別。こいつらは難しすぎます。名大は、旧帝レベル突破編だけでいけないこともないんですが、問題が全国トップクラスで鬼です。
ここで、初めて「個性」が出てきます。旧帝医や東大に合格するために必要な数学力は70くらいです。70にするために、2つの方針があります。
①知識量を増やして70にする。②思考力を伸ばして70にする。
のどちらかになります。私がとった選択は①ですが、人によっては②の方が効率的です。
①から説明していきます。知識量を増やして勝つ方針は、正直、理系の高校生としてはどうなの?という感じです。直感的に分かるかもしれませんが、10しかない知識を20にするのは簡単ですが、60を70にするのは大変です。それでも①をとるのは「センスがないから」です。思考力にはセンスがいります。元々文系だった私にとって、思考はアレルギーを起こす対象であります。あとは、ゲームで知識武装する人も①が向いているでしょう。理系の人間は、覚えることが嫌いなので、そこを利用して、知識量でアドバンテージをとろう!という考えです。オススメ参考書は、「やさしい理系数学です。」
②は理系の王道です。フィーリングによる解法も多少大切になってきます。ただ、センスが良ければすべてよし、といえるほど甘い世界ではありません。むしろ受験数学に特有の「思考の型」を身につける必要があるので、努力が大切です。これを鍛えるオススメ参考書は「理系プラチカ」、「入試数学の掌握」、「理系数学合格講座」となります。見ての通り、参考書が難しいのしかありません。知識量60点になってから思考力をつける選択肢を増やした理由はこれです。知識がないと、そもそも手をつけれないスキルなのです。
①②のどちらかをやることで旧帝医で戦えます!
余談
確率がやたら難しいし、イメージしにくいのでつまずきました。そこで「ハッとめざめる確率」を使ったところ、確率が得意になってしまいました(笑)。
厳選された多すぎない良問と、わかりやすすぎる解説によって、天才の頭脳を体験し、そして自分がその頭脳を手に入れることができます。
ハッとめざめる確率で確率ができるようになった人は多いので、オススメしておきます。
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