孤独は他人には癒せない。
児童福祉系の学校へ行く。
そう決めた最大の理由はある人の言葉の意味を確かめたい。と思ったからだった。
というのも自分の身近に、私は天涯孤独だとずっと言っていた人がいた。
家族がいながら、私には家族がいないと言うその人の言葉がずっと引っかかってつかえていて
じゃあ一体家族って何なのかな?と疑問が浮かんだ。
その人が言う天涯孤独とはどういうことなのだろう?
孤独はどこから始まってどう癒せるのかな?
家族がいながら家族がいないと思ってしまう孤独は一体どこから始まるんだろう。
人間って孤独になれるんだろうか?
どう癒せるのかな?
それを知りたくて、児童福祉の分野に飛び込んだ。
家族や親子は、人が生きる上での原点。
孤独を癒すには、この原点を理解したい。
感覚的にそう思っていた。
仕事先で沢山の親子に出会う事になり、ちょっとずつわかってきたのは
天涯孤独は家族や友人がいるいないとかは関係なく
物理的に埋められるものじゃないし
ある意味その人の勘違いが生み出した結果であり
本人の選択でもあった。
私の身近にいた人は、天涯孤独だった訳じゃなく
そういう形で甘えていたんだな。と何十年も経ってやっとわかってきた。
だから、他人が本人の領域に勝手に踏み込んで癒すことはどうやってもできない。
孤独を辞めたい。そう決めた時にいつでも手を差し伸べたらいいんだな。とわかってホッとした。
そこから
孤独と親子の心のすれ違いに強く興味を持つことになり、もう一度心理学を学び直すことになる。