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ちょっとひとやすみ:別の乗馬クラブに行ってみた🐴
先月から、病院関連、支払い関連、引っ越しの事で頭がいっぱいだったが、友人に誘われて別の乗馬クラブに顔を出してみた。
実はいつも言っている乗馬クラブは、ここ最近サボって行っていなかった。
乗馬は(ほとんどの場合)野外で行うスポーツなので、天気に左右される。6月中旬からのモンスーンにより、雨の日が多くなり行けなくなった。
また、その日は晴れていてもコースのコンディションが悪い時がある。
ある日行ってみたら、コースは泥だらけ、大きな水たまりもあったので「また今度来るよ。」と言ったのだが、「大丈夫、大丈夫、乗れるよ!」と言われたので乗ってみた。(確かに他の子も普通に乗っていた。)
しかし、コースは泥だらけでぐちゃぐちゃだし、泥水ははねて服を汚すし、それが気になってしまい集中できなかった。そのためもあって、いつもより早めに終わらせてもらったのだが、楽しめなかったので、前日も雨だった場合は行くのをやめた。
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服も靴も泥だらけになって、雨のシーズンは行きたくなくなってしまった。
その他に、土日に出かける用事がある時は行けなかったので、なんとなく1ヶ月ぐらい行っていなかった。
お金も払っているし、そろそろ行かないとなあ・・・と思っていたのだが、一度サボり始めてしまうと、再開するきっかけがつかめなかった。
好きでやっている習い事なので、無理してまで行く必要はないと思っていた。
そんな中、友人の一人が日本に帰国する事になったので、「送別会も兼ねてみんなで乗馬に行こう!」と、共通の友人からお誘いがあった。
普段、自分でお金払って習いに行っているので、「さらにお金払って乗馬かあ~」と正直思った。
第一にその乗馬クラブは隣町にあるので、遠い。
それに体験乗馬なので、ずっとスタッフが馬を引いてくれて自分ではコントロールできない。(自分で乗りたい)
自分が行っているところより料金が高い。
上記の理由により、正直行くかどうかかなり迷った。
しかし、これを逃すと友人にはしばらく会えなくなるので、(たまにはいいか!)と思っていく事に決めた。
集合は朝の7時50分だったので、出発は朝の6時だった。
「なんで行くって言っちゃったんだろう、私・・・・。」
朝の暗いうちから出かける事になってしまい、支度して出かける時は若干後悔していた。せっかくのお休みなのに眠い。
少しばかりネガティブな気持ちを抱えつつ、途中で友人に車で拾ってもらい、無事に乗馬クラブに到着。
一番近いメトロの駅からもかなり遠くだったので、友人の車で連れてきてもらえて内心ちょっとほっとしていた。これは車+運転手じゃないと行き帰りが難しいかも。
待ち合わせしている乗馬クラブはかなり広大なエリアを所有している様だった。
入口を入って左側に小さなカフェスペースがあり、その反対側には鶏、兎、豚が買われていた。インドだとベジタリアンの人も多いので、あくまでペットなのだろうと思う。
兎が遠目でも白くてふわふわでかわいらしい。
もう少し先に進んでいくと、正面にコースが2面あった。サークル状に走れる様にしている平らなエリアと障害物を設置しているエリアだ。1面だけでも私が行っている乗馬クラブのコースの2倍以上あり、十分なスペースがある。
コースの左手が馬場になっていて、かなりしっかりとした作りだった。頭数もかなり多く、聞いてみると合計で35頭だと言う。みんなかなり人懐っこく、近くまで行くとみんな顔を出して「何?何?なんかくれるの?」と鼻づらをこすりつけてくる。
か、かわいい・・・・!!
ここで朝出る時の後悔の気持ちはすぽっとどこかに行ってしまった笑
みんなかじってくるが、ちゃんと力加減は分かっているらしく、あくまで遊びでやっている様だ。私も好きなだけかじらせてやり、手がよだれでベタベタになった。
2,3頭は、馬場を出て好きな様に闊歩している。・・・自由だ。
ちらりと目をやるとひときわ小さな馬が目に入った。
ぽやぽやした鬣(たてがみ)や華奢な脚とあどけない顔立ちから子供だと分かる。近づくと身長150㎝の私のお腹あたりの高さしかない。何かを必死にしゃぶろうとしている。
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警戒心も全くないのか、たくさん触らせてくれた。
ああ~かわいいいい。
しばらくそうやって馬たちと戯れていると、時間になったのでコースのうちの一つに集合する様に言われる。(友人達のうち2名は遅刻、笑)
馬はそれぞれ馬具をつけて準備済みで、私達の様なビジターはヘルメットを貸してもらう。(その下にネット帽をかぶるように言われたので、衛生にも気を使っている様子がうかがえる。)
その日は恐らく10名程で、ビジターメンバーには一頭につき一人スタッフが付いている。
2つのグループに分かれて、コーチの後をついて行く。
すると、スタッフの一人が馬場の後ろの方にあるゲートを開けた。どうやら今日は場外コースを回るらしい。
ここのクラブで飼っているのか、それとも野良なのか、2匹の犬たちが先導してくれて、縦一列になって広がる草原の中を馬に乗って歩く。
山の中に作った(それとも元々あったのか?)コースを右に左に、上に下に歩く。私達にはスタッフが馬を引いてくれているので、基本的には座っているだけで、馬に乗りながら景色と空気を楽しむのが醍醐味だ。
経験者はスタッフが付かないので、自分で馬をコントロールしてこのコースを歩く。
外に出ると、背の高い木々は生えていなくて、私の頭ぐらいの高さの藪が広がっている。所々に黄色の花や薄い紫の花が生えているところもあった。
オレンジや薄い青色の蝶たちがひらひらと舞っているのを見るのもなにやら久しぶりだった。鳥たちの泣き声と、馬の足音、時々指示を飛ばすコーチの声ぐらいしか聞こえない静かな時間。
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馬上からの眺め。
時々、のんびりと座っている牛たちを見かける。大きな水たまり(沼って言ってもいいのかな?)では黒い水牛たちが水に浸かりながら涼んでいた。
私達の姿を見た途端、蜘蛛の子を散らす様にいなくなってしまったが笑
ごめん、邪魔するつもりは無かったんだけど・・・・。
途中、私が乗っていた馬が、スタッフのサンダルを踏んで、脱げてしまった。
慌てて取りに行って履きなおしたが、馬はいたずらのつもりだったのか、おかしそうに「ブヒヒヒ~ン!」と鳴いていた笑
まるで、(してやったぜ!)とでも言うみたいに。
途中から歩くのに飽きてしまい、走りたくて仕方ない様子で、若干暴れていた。
いたずら好きで、かつ、元気のある馬の様だ。
そうやってのんびりコースを巡った後は、コースに戻って1,2週程トロットで走らせてもらい、終了。
場外のコースに出るのは初めてだったので心地よく、大満足であった。
やはり馬はいい。
ここに通っているらしい日本人の方にも会ったので、少し聞いてみると、ここでも希望すれば基礎からちゃんと教えてくれるし、経験を積むと障害にもチャレンジできるという。
その方は2年程習っているそうだ。
私は未だに全てのポジションがきちんとできないので、もどかしい思いをしているが、その方は「障害を始めると、基礎がいかに大事か痛感しますよ~。僕も今、基礎のポジションをやり直ししているんです。」と言っていた。
全てにおいて基礎練習は大事である。つまらないと思う時もあるが、めげずに続けよう。
乗馬の楽しさが再燃したし、モンスーンも落ち着いてきたし、週末からいつものクラブにまた行ってみようかな。
馬に乗っていた時は青空が広がるいい天気だったのだが、午後からは雨が降ってきた。天気や交通(この日は混雑しそうな日だった)など、色々なラッキーに恵まれ、穏やかなひと時を過ごしたのだった。
遠いけど、たまにこちらに来て場外コースを楽しむのも気分に変化があっていいかもしれない。馬たちにもまた会いたいし。
次に来る時は、あの仔馬はきっともう大きくなっているだろうな。
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