障害を受け入れて適切な治療をするか、個性・クセと捉えて気にしないか。【強迫性障害】
Nちゃんへ
僕は強迫性障害かもしれません。
僕のこんな姿を度々見たことがあると思います。
旅行で泊まったホテルを出る間際、
・ベッドのシーツの中に忘れ物がないかを探すために何回もシーツをバサバサする
・頬を床につけてベッドの下を色んな方向から覗く
・無駄にテレビの裏を見る(何も置いてあるはずないのに)
・小さい冷蔵庫をコロコロ転がして、冷蔵庫の下を見る
・洗面所、風呂の中を何度も確認する
・ゴミ箱に私物が入ってないか確認する(もちろんゴミしか入ってない。ゴミしか入れてないから)
・全ての確認を終え、部屋を出る前にもう一通り忘れ物がないか確認する
Nちゃんにとっては見慣れた光景だと思うし、僕もいつものことなので旅行のルーティンくらいに思ってます。
旅行以外の日常でも、上記以外のようなことを日々誰に言われるともなくしてます。
・外出時、忘れ物がないか何度もカバンの中を覗く(特に出社時)
・外出時、窓・ドアのカギが閉まっているか何度も確認する
・寮の共有の洗濯機・乾燥機の中から洗濯物を取り出すとき、全ての洗濯物を取り込んだか洗濯槽、乾燥機の中に首を突っ込んで確認する。確認して洗濯室から出ようとするが、不安になってもう一度確認する(洗濯機・乾燥機の中に洗濯物が残ってても次に使う人が棚に置いといてくれるので問題はないのに)
・帰省する時、キャリーケースに必要なものがあるか開けては確認して閉めるを繰り返す(特にPCの充電器が本当に入っているか不安)
・電車・バスで席を立つとき、ポケットから物を落としていないか、何度も席を振り返る
・ポケットから財布を抜いた時、財布から何も落ちていないか歩いてきた道を何度も振り返る
ざっとこんな感じです。
特に、洗濯物とキャリーケースの中身とポケットから財布の中身を出した時の確認は、1度確実に確認したのに、それでも2,3度は改めて確認するので、自分でもうんざりしてしまいます。
僕はこれまで、このような行為をするのは、自分が心配性だからだと思っていました。
でも、この記事を書くに当たって何となくネットで「カギを掛けたか何度も確かめる」と検索してみると、強迫性障害という文字が一面に見えてビックリしました。
強迫性障害とは、不安あるいは不快な考えが浮かんできて、抑えようとしても抑えられない(強迫観念)、あるいはそのような考えを打ち消そうとして、無意味な行為を繰り返す(強迫行為)不安障害に分類される病気のことをいいます。例えば、手を何度も洗わずにいられなかったり、ドアのカギをかけたかどうか、何度も戸締りを確認するというものです。
安全を確保するために誰でも行う行為ですが、それが毎回も何回も確認しないと気がすまない状態になると、日常生活に支障をきたすことになり、何らかの治療が必要となります。
脳内部の化学的な働きの不具合によるものと、心理的な要因および性格(几帳面、生真面目、融通が利かない)などが複雑に関係して、発症するのではないかと考えられています。
(参照:キムラクリニックHP https://www.ki-clinic.com/obsessive.html )
うーん、自分に当てはまってるように思う。
という訳で、今日から僕は強迫性障害です。
自分で自分の事を「なんとか障害」だと認識することは容易な事ではないと思います。
特にプライドの高い人や完璧主義者の人(両方とも僕に当てはまります)にとっては、自分が障害を持っていることを拒絶したくなると思います。
おそらく、他人が障害を持っていることも本能的に拒絶していると思います。
でもそうやって、自分の障害(あるいは強めのクセと言えばまろやかかな?)を認識し、そういう人たちが生活しやすい方法や治療の仕方を学ぶことによって、今後、より良い人生になると思います。
僕は強迫性障害を受け入れ、インターネットや本でこの障害を詳しく知り、必要であれば医者にかかるつもりです。
僕は強迫性障害と共に生きていきます。
さいごに、
Nちゃん、僕といっしょに生活するとなったら、それはなかなか骨の折れることだと思います。
自分も迷惑をかけないように最善を尽くすので、温かい目で見守ってください。
今のところ、同棲の予定はありませんが、前もって。
p.s.
アイキャッチ画像はFU(ベルリン自由大学)の中庭でみんなで日向ぼっこした時の写真。
ドイツの夏はカラっとして、過ごしやすかったですね。
(写真は2019年8月29日撮影)