IPO物語 とあるベンチャー企業の上場までの745日航海記

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* IPOとは

 Initial Public Offeringの略。一般的には、(新規)株式公開とも言われる。少数株主に限定されている未上場会社の株式を証券取引所(株式市場)に上場し、株主数を拡大させて、株式市場での売買を可能にする。

新たに株券を発行して株式市場から資金を調達する「公募増資」や、以前から株主に保有されていた株式を市場に放出する「売出し」がある。

上場した企業は株式市場からの資金調達が可能になり、会社の知名度の向上によって、優秀な人材の確保が可能になるなどのメリットがある。一方で、投資家保護の観点から定期的な企業情報の開示(ディスクロージャー)が義務付けられる。 (野村證券 証券用語解説集より)

個人的評価

読んでよかった  ★★★★★
読むべき度    ★★☆☆☆
読みやすさ    ★★☆☆☆
IPO系の専門性 ★★★★★
難易度       ★★★★☆

個人的おすすめ度 ★★★☆☆

 私自身が、株式投資を行なっていた(IPO関連の投資は行なっていかった)ということなどがあり、IPOが行われることがより実例ベースで書かれているこの本に興味があり、大学生としては少々高額だったが購入し読んだ。私自身はとても面白く★5つをつけたいが、専門的なのでIPOや投資に興味がないと全く面白くないだろうし、仮に投資を行なっていても企業の部分に興味がないと面白くないかもしれない。

ちょうざっくり概要

 投資を行なっていると、IPOが行われている事実IPOによってついた初値とそれ以降の株価推移に目がいくかもしれないが、この本はIPOをするまでの企業のIPO準備について日誌形式で書かれている。実際にIPOを行うには数年単位での準備が必要となり、どういった準備を行なったのかなどが書かれている。

著者:和田芳幸など
発行所:商事法務
2020年10月2日

感想

 私はめちゃめちゃ面白く読ませていただいた。個人的おすすめ度でも買いたが、大学生には少々高額な本の購入だったが、正直その価値はあるくらい勉強になった。高校3年生で投資を始めた時、少し勉強してIPOってなんなのかくらいは理解していた。ただ、会計士の勉強をして、IPOには数年の準備が必要ということを知った。そしてこの本を読んで、より具体的にIPOの準備にどのような作業が必要なのかということを学べた。この本に書かれているIPO準備はあくまでも例の一つに過ぎないかもしれないが、IPOをする裏で多くの人の関わっていることもわかった。

 私自身も仮に起業してIPOできるくらい成長して、上場なんてしたら「ストックオプション(S•O)とか売り払って一気に大金持ちだ!」なんてかる〜く考えていた。しかし当たり前だがそんなに簡単なことではない。

 とはいえ、この本を読んで私自身「起業」というよりは、それを支える「CFO」とか「経理部長」の方に当てはまる人物だなーとも思った(この本でいう久保さん)。

最後に

 IPO関連の本を他にも読んでみたいと思った。この本が自分の投資の知識をプラスさせたかというとそんなことはないかもしれないが、自分の社会勉強の一つとなったので、面白かった。似たような本があったら教えてください!


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