ケチなサービスならしない方がマシ
水曜フリースタイル 徒然に
■次回来店を促すクーポンが嫌い
突然ですが、次回来店の際に特典が
発生するクーポンに対して超絶に
虫唾が走ります。
なぜなら総じてその特典内容がショボいから。
例えば、次回来店の際に生ビール小を
一杯とか、
デザートをお1人様サービスとか、
飲食代金から5%OFFなど。
原価換算したら100円かかるのか?
的なものばかり。
クーポン自体嫌いだけど、
100歩譲って次回でなくその時すぐに
メリットあるようなクーポンの方が
まだ印象がいいと思います。
絶対しないけど、
うちが次回特典クーポンをするとしたら、
『次回レストランご利用時に4000円以上のコースをオーダーくれたお客様グループ全員に 豚まん5個 or 餃子3人前のお土産付き特典あり』
これくらいすれば、
「おっ、次行ってみよかな」と、
ならなくもないでしょ。
かつ店的にも、
ちゃんと儲けが出せるラインでの提案です。
しかし、これくらい血を流しても還元率が
30%を超えることはないと思います。
基本、次回来店を促すクーポンって
ケチ臭さがプンプンするからほんとに嫌い。
やってる本人やお店はケチ臭いなんか
微塵も思ってないのでしょうが。
#だからする
ケチ臭いサービスと言えば、
その昔こういうことがありました。。。
■お店を潰すマインド
高校を卒業してから12,3年後に同級生の
一部グループから学年全体で同窓会を
しようとの声が上がりました。
末端ながら、
そのグループの集まりの際に声を
かけてもらっていた加減で私も
幹事の一人に名を連ねていました。
#何かと便利使いされる
この同窓会の旧交を温める以外の
裏テーマとして、
言い出しっぺの総幹事の子が飲食店(大衆店)
をこの数年前に開業をしていて、
その同窓会をお店のPRの場にしたいことが
召集のきっかけでした。
半年くらいかけて打ち合わせをしたような
記憶があります。
メインではないものの打ち合わせに
顔を出すうちに知らぬ間に
当日の司会者が私になってる。
#とことん便利使いされます
やって出来ないこともないので
「まぁ、ええか。」と受託。
その代わり、
私が司会をやる限りオーディエンスには
ただ単に飲み食い、話しだけでなく
楽しんで帰っていただきたいと考える性質です。
打合せでも、
司会受託前はほとんど聞き役だったのを
運営に関して積極的に意見を
だすようにしました。
せっかく数年ぶりに集まるのだから、
心を一つにする瞬間を作らなければ
ならないと意見して、
景品付きのビンゴゲームをすることを提案。
店のPRをしたい総幹事の子は面倒くさそう。
景品に自分は豚まんを50個(5個×10本)と
当時仲良くしていた真珠屋さんの社長に
掛け合って3万円相当のネックレスを
値切って自腹購入、
それを目玉の景品として提供。
会場担当幹事のレストランマネージャーの
子からはワインを赤と白を5本ずつ。
他の幹事の子にも募って、
あと数点景品が出たように思います。
そこで総幹事に提案。
私:「お店のPRやったら食事券出してよ。」
総:「食事券ていくらくらいの?」
私:「そやな。3000円を3本ほどかな。」
当然、快諾するものと思いきや…
総:「はぁ!?うちの客単知ってる?」
私:「・・・・(知らんけど)。」
総:「4000円やで!3000円なんてたまったもんやないわ。」
私:「あぁ~そしたらええ。ええわ!」
正直、開いた口が塞がりませんでした。
ただ思い直したのでしょうか。
当日までに連絡が入って、
3000円のクーポンは無理やけど
500円のクーポンならいいと。
それも20本出すと。。。(そんないらんし)
たしかに金額の総計は上がってる、、、
でも、これはアカンと思いました。
しかし、これ以上空気を悪くするのも
本意ではないので思いのままにさせました。
■同窓会で起きた惨劇とは
いざ、同窓会当日。
100人規模の会場を抑えてもらっててよかった。
70名以上の参加者が集い、
開場と同時に女子たちの嬌声に溢れる会場。
自画自賛になりますが、
司会進行もスムーズで非常に
盛り上がりました。
そうこうしてる間に問題の
ゲームタイムになりました。
ここで惨劇が起きます(苦笑)
ビンゴゲームなので早い者勝ちで
良い景品から消えくのが常。
真珠のネックレス、豚まん、ワインなど
から消えて行き、
残る景品は例の500円クーポン20本と
有名スポーツ選手のサイン色紙の
合計21本の景品が残ってます。
その時点でビンゴを達成した人が数名。
司会の私が順に希望の景品を
マイクを差し出して聞きます。
私:「○○選手のサインと△△屋さんの500円クーポンどちらになさいますか!?」
A:「え~~~。もうこれだけですか?」
私:「そう!これだけ!」
A:「そっか~。じゃあ辞退します!」
私:「えっ!?」
B:「あっ、じゃあ私も辞退で。」
C:「辞退で~」
私:「ほんとにいいの?」
ABC:「は~~い」
苦笑いの極みでした。
500円クーポン驚異の全残り...
ここで会場にシラ~という空気が漂い始めたので強引に、
私:「そしたらこの辺でビンゴゲーム大会終わりたいと思います!」
と締めました。
その際の総幹事の子を見ると、
景気の悪い顔ってホンマにあるんやと強く思わせる表情(苦笑)
このあと1年足らずで、
その子がお店を畳む決断をしたのは
言うまでもありません。
商売人の格言で「損して得取れ」
という言葉があります。
まさに真理だというのを
思い知らされた一瞬でした。
基本的なことを言うと、
同窓会をしようという動機も不純やし。
そうなるのは必然。
もしも、若い商売人さんが見てたら
是非参考にしてもらいたいケースですね。
大切なことなので繰り返し言います。