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続・三十代の頃を振り返る
前回からのつづきです。
※ヘッダー画像は2007年の出来事より
東国原知事就任「どげんとせんといかん」
荒田一貫楼の閉店が2007年の8月31日。
ここから私の運は開けました。
売上規模も小さい店だったし、
本体とは資本も別だったので、
こんな簡単な決断がなぜ大仕事だったのか?
そこには思い込み、固定観念というものを
崩すことが人間いかに難しいかと
いうことに尽きます。
この頃の私の思い込みは、
「親の言いつけに逆らってはいけない。」
「発祥の地で商売することは尊いこと。」
中でも一番気持ちが悪いことは。
「夫唱婦随で商売するのが安藤スタイル」
振り返れば完全なる洗脳状態(笑)
すべて先代からの教えです。
たしかに先代夫婦が噛み合った時は
車輪の両輪という表現が様になる
絵に描いたような商売人夫婦でした。
今の年齢を迎えた自分が考えると、
そんなことは偶然の産物であって、
子供、そのパートナーにまでその才覚を
求めてしまうことは、
招かれざる不幸を招いてしまう
結果にしかならない。
そんな状態だから夫婦関係もギクシャク
していましたし、商売も乗り切らないから
繁盛しない。
そんな泥沼から引きずり出してくれた友人には
感謝しかありません。
当時を思い返して一つの言葉が出てきます。
『啐啄同時(そったくどうじ)』
「啐啄同時」は、禅宗の言葉で、次のような意味があります。鳥のヒナが卵から孵化するときに、ヒナが殻を内側からつつき、親鳥が外側からつつくことで、ヒナが外の世界に出ることができる
師匠と弟子の呼吸が一致するときに、悟りが得られる
逸してはならない好機、それぞれがぐあいよく合致して、それをのがすと他には得られなくなるような機会や時
・何かを成さねばならないという自身の焦り
・友人の活躍を目にして受ける刺激
・活力溢れる30代半ばという年齢
この全てが合致しなければ、
いまだに小店の店主で頑張っていたかもですね。
※それはそれで幸せな世界線もあったかもですが
かくして自由を手にした私がまずしたことは
手当たり次第に人に会うこと。
8月に閉店してから弾かれたようにセミナー、
異業種交流会、友人に誘われた飲み会、
同業組合の会合と今まで尻込みしていたことを
内容もあまり精査せずに参加していました。
とりわけコールドリーディングを取り入れた
会話術などので一世を風靡していた
石井裕之さんのセミナーには救われました。
彼が提唱するメンタルマッスルという概念に
感銘を受けました。
体に筋肉があるように心にも筋肉がある。
心の筋肉も鍛えれば鍛えるほど強くなっていく。
鍛える方法は人と直接接すること。
対人関係が苦手な人はメンタルマッスル
が弱っている証拠だとのことでした。
20代をほぼ丸々、
店に引きこもっていたような状態の私には
本当に目から鱗の考え方でした。
マジで対人力弱ってましたから。
そこから20年でお腹はたるみ気味ですが、
心のマッチョマンにはなれていると
実感はあります。
次回はメンタルマッスルを鍛えながら
やってきたお話しに移ります。
(つづく)