![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148107798/rectangle_large_type_2_4a2fdbd2ae8b71c008fe0f3c24577114.jpeg?width=1200)
整理回収機構卒業への道③
月曜は仕事(三宮一貫楼)ネタ
↑からのつづきです。
物別れに終わった一回目のA信用金庫M支店への
説明ですが、
整理回収機構(以下RCC)としては最大限、
先方の言い分などを聞き入れるような交渉姿勢で、
根気強くやられていたと思います。
ただ日々の入金業務などが当時の支店長の
目を気にして行きにくい(苦笑)
この頃の私の業務を思い起こすと、
・荒田一貫楼の現場仕事(平日ランチタイム、土日祝の終日)
・事務所の日常業務(資金繰り等)
・2月開店のJR三ノ宮駅前店の条件交渉や建築打合せ
・監査法人が作る再建計画書のヒアリング&資料提出
・三宮一貫楼本店での深夜営業のサービス(週2回~3回)
・銀行への再建計画賛同への交渉
人生で最も多忙を極めた時期ですね。
今思えば30代前半でよき経験を
積ませていただきました。
とくに勉強となったのは監査法人とともに
再建計画書を作ったことです。
ヒアリングされたことに答えるごとに
何となくしか掴んでいなかった、
会社の輪郭や骨格みたいなものが
腑に落ちる感覚がありました。
何度もラリーを繰り返し、
計画書の大体の方針が
平成17年春あたりに固まって来ました。
本再建計画はRCCの債務免除、他金融機関の債権に
対してはDDS(デット・デット・スワップ)
という手法を組み入れた計画となりました。
※DDS(デット・デット・スワップ)とは
細かいことに触れず、
分かりやすく説明してみます。
つまりRCCの免除後の残債を優先債務、
他金融機関の公的融資以外のプロパーでの融資残高を
劣後債務と色分けをします。
返済計画は12年。
そのうち優先債務(RCC、国の融資)に
関しては最初の5年で完済。
劣後に区分された債務は最初の5年は
(かなり安い)利払いのみとなり、
優先債務完済後の計画6年目から元金返済が開始。
※その間の融資残高は貸し倒れ引当金として計上
計画10年目に債務超過を解消し、
12年ですべての債務を返済する。
これが債務免除以外で等分に痛みを負う
というスキームの概要となりました。
たしかなことは言えませんが、
当時、兵庫県下ではじめてのDDS組み入れの
企業再建事例だと聞きました。
ここから先は
¥ 500
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?