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整理回収機構と三宮一貫楼⑥

木曜は仕事(三宮一貫楼)ネタ

↑のつづきです。

いましがた会社史上最大級のピンチを救った私に対してこの人は何を言うてるんだ??

心の底から納得できずに盛大な口論に発展!

母:「なんちゅうことをしてくれたんや!!」

私:「お金なんか、どこにもあれへんやん!!」

母:「そんなんどうとでもなるんじゃ!保険から借りるなり出来ることもせんと!ほんまに・・・」

言葉以外にトーンで「この能無しが!」な空気が伝わってくるので、悔しいやら腹立つやらで、スタッフがいるにも関わらず母親に対して使ってはならないような言葉も投げつけた記憶もあります。(反省)

しかし、相手はもっと凄いこと言うてますからね(苦笑)ひとしきり言い合いの後に、

母:「もうええ!!私が辰己さんに電話して説明するから!」

私:「勝手にしいや!向こうは明日はええ言うてはんねん!」

私の言葉を聞くか聞かずか、先方に電話をかけ、

「あっ、辰己さんですか?うちの子がなんか変なこと言うたみたいで・・・」

変なことって何やねん。。。

もう、やるせなかったですね。

そんな虚しさを抱えながら母と辰己氏のやり取りをツンドラの凍える大地のように冷えた心で眺める私がいました。

母親は受話器を握りながら、見えてない相手にお辞儀を何度も繰り返しながら、

「すみません。すみません。・・・」

と、壊れたレコードのように謝罪の言葉を述べています。

その時の私は母のその姿を尊いとは決して思わず、絶対自分のしたことは間違っていないと強い反発を目に宿しそれを凝視していました。

おもむろに母親が受話器を私に向けて、

「辰己さんが代わってくれって。」

一瞬、虚を突かれましたが、
「あぁ」と言って受話器を受け取ると、

辰:「なぁボン、わし今からそこ行くからお母さんと一緒におって、わしの話ちょっとだけ聞いたってや。」

私:「いや、、、まぁ。はい。わかりました。」

RCC神戸支店から当社事務所までは車でだいたい20分ほど。

出る準備等を含めて30分と言ったところでしょうか?

その間、母と会議テーブルに座り私は視線を合わせることなく、母が時折述べるいや事を冷めた態度で受け流す。

まぁこの待ち時間が長い(苦笑)

大体予想したくらいの時間でうちの事務所に辰己氏が満面の笑みで入ってきます。

内心、「このオッサン何考えてるねん・・・」
と思いました(汗)

辰己氏が入って来た時の笑顔をたたえたまま、私たち親子の対面に座った途端。

「辰己さん、ほんまにすみません。明日なんとかしますからどうか・・・」

と、母が述べようとしている言葉を遮り、

「奥さん、ほんまにええねん。ええねん。うち銀行とちゃうから。」

付き合い当初から繰り返される言葉がまたこの時も。

辰己氏の真意はいかに?それはまた次のお話しで。

(つづく)

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