迷子さんに出会った話
こんばんはこんばんは。
気付けばもうこんな時間ですね、びっくり。
1日ってなんでこんなに早いんでしょう。と思うけど思い出してみると長いような気がします。
時間が経つのを早く感じる日ってたくさんのことがあった日でもありますよね。
今日は朝からいろんなことがありました。
交差点で信号を待っているとキョロキョロしている女性の方を見かけました。
近くにアンティークショップのようなものがあったので気になるのかなぁと思っていましたが、どうやら何かお困りのご様子。
そこに女性と同じ年代くらいの男性が自転車で近くに止まり話しかけていたので、あぁこの方を探していたのかな、と思ったら普通に退いてくれと言ったような雰囲気でした。
うーん、やっぱり困っているのかも。とおもい声をかけようか迷っていたら女性と目が合いました。
すみません、と申し訳なさそうに話し始めたのであぁ、私から声をかけるべきだったなと思いながら話を聞くとどうやら道に迷ってらしたようです。
郵便局に行ったはいいものの帰り道が分からなくなってしまったそう。
幸い土地勘のある場所でのことだったので説明できましたが流石に送り届ける時間を待ち合わせていなかったので見送ることしかできませんでした。
道を聞かれるのはよくあることだと思うのですが、女性が「もう頭がおかしくなっているから」と少し笑いながら言ったのがどうしても忘れられません。
とっさにそんなことない!と言ってしまいました。敬語を忘れたのが大変悔やまれますが、どうにもその言葉に心がギュッとなりました。
迷ってしまうことや、今いる場所が分からなくなってしまうことって案外あることだと思うのです。
どんな気持ちでその言葉を言ったのか、私にはわかりませんがなんだか切なくなりました。
無事にお家に帰れたでしょうか。
案外距離のある道を案内しました。
彼女がお店を見ていたのは住所が気になっていたからかもしれません。
紙を持っていればなぁとか、もう少し時間があればなぁとつい思わずにはいられませんでした。
彼女が言った言葉は、少し気まずかったのかもしれないし、なんの気無しに呟いたことかもしれないし、いつか誰かに言われたことかも私には見当もつきません。
だけど少し悲しそうにみえたあの笑顔が忘れられそうにありません。
時たま人が溢すふとした言葉にはきっとその人にしかわからない理由や物語があると思っています。
当たり前だけど。
そういう瞬間は、なんだかカーテンがふわりと風に靡いてみえた外の景色に似ている気がします。
天気と同じようにその景色を私にはどうすることもできないけれど。
だけど、せめて忘れてはいけない気がしてここに残しておこうと思います。
私もよく忘れてしまうから。
ありがとうと、素敵に微笑んで歩いていった背中も忘れたくはありません。
彼女のお陰で私は今日、外に出てよかったなと思えたから。
ただの道がただの道じゃなくなった日でした。
もっと早く私から声をかけていれば良かったな。と思うからもしまた同じような事があればどうしましたかって言える人になりたいな。
出来るだけ、時間に余裕を持って行動しよう〜。
と思いつつ今日も夜更かしな私でした。
おやすみなさい。
読んでくださっただけでとても嬉しいです!いつもありがとうございます!