コワーキングスペース秘密基地で働こうと思った理由
コックなのに飲食店じゃないところで働くの?
今日から職場を変えた。
以前から私を知る友人達は「なぜ?」と口々に聞いてくる。この感覚は二度目。
一度目は20年程前、高専の電気工学科からの異例の選択に見えたようで、両親に不安と心配を掛けてまで料理人の世界に飛び込んだ。
それから飲食業界で仕事をしてきた。
料理人になってから8年で独立。オーナーシェフとして10年店を経営していく中、世の中の変化を敏感に感じるようになっていた。
幸いにも長女が店の暖簾を継いでくれた。
飲食店経営の経験を買ってくれた大型レストランへ行くことになった。しかし、心のどこかに引っかかる何かを常に感じていた。
その頃に出会った方々から「新しい働き方」を知る。創発社会、フリーランス、地方創生。
それまでの私の意識にはなかった感覚に惹かれるというより、腹落ちする。素直に受け入れられてしまうような感覚があった。
人と人の繋がり、それぞれの強みを生かしたチームとして新しい価値を創り出す。資本主義社会的な組織、競争し、奪い合い、勝者と敗者が生まれる働き方から、シェアして、分かち合って、win-winの関係をつくる、そんな働き方を私もやりたい。むしろこの働き方がこの先の世の中では当たり前になる、そう思わせてくれたのが今日から行く秘密基地の存在が大きかった。
とはいえ、長い間余裕のない働き方で生きてきた私が変わるにはどうしたらいいのか。その答えをずっと模索し続けていた。「変わる」と思い続けていてもなかなか変われない自分がいた。日々の生活のこと、秘密基地で開催されている「創生塾」の講座に参加したことで薄々ながら見えてきて、それは今までの人生の中でも経験してきていることに気づかせてくれた。
『働くことで、自分のためになり、相手の役に立ち、この社会に必要なものとなる!』
長時間労働に縛られて、『人』として大事な変化や気づきを感じれなくなっていた。
心の余裕を無くしてワクワクするような好奇心を無くし掛けた私の目に飛び込んできた一文に忘れかけていたモノが強く刺激された。
それからの日々はワクワクの連続だ。
幸運にもいきなり大きな仕事をいただき、今日を迎えることが出来た。
自分を変えるには『強い意志』より、
『環境を変える』『付き合う人を変える』方が断然早い。
それを体験している今日この頃です。