3歳までに脳の9割が完成する?
子育てをしていると、幼児教室や英語の教材の売り込み等でよく目にするのが「人間の脳は3歳までに9割が完成する」というような文章です。
この言葉に触発されて、一刻も早くプロの力を借りよう!と習い事をさせるお母さんも多いと思います。
この言葉をどのように捉えれば良いのでしょうか?
私たちは親になると、自分たちが子供だったことを忘れてしまいます。
中には1歳から習い事をしていた方も一定数いると思いますが、私たちは3歳までに一体どれだけのことを身に付けてきたでしょうか。
確かに自分たちとは時代は違いますが、むしろ英語が喋れなくても自動翻訳機があったり、自分の中に知識を貯めていなくても、インターネットの力を使って何でも知ることができます。教科書を読まなくても、YouTubeで何でも学べる時代です。
そんな中で、RとLの発音を聞き分けることは必要なスキルでしょうか?
例えば何のために英語を学習するのか。私たちの時代はコミュニケーションのツールとしてだったような気がします。今は自分たちで学習しなくても、コミュニケーションを助けてくれるツールが既にたくさんあるのです。
私も長男が生まれてすぐに幼児教室に見学に行ったことがあります(特典のAmazonギフト券目当てでしたが笑)。
まだ2ヶ月の赤ちゃんをうつ伏せにして両足の裏に手を当てながらキックさせ、「練習すればもうずり這いもできるんですよ!」先生が嬉しそうにお話しされていました。
2ヶ月でずり這いをすると何か良いことがあるんだなぁと驚いたのを覚えています。
今3人の乳幼児を実際に育ててみて、しみじみ思うことは
成長させておきたい部分もタイミングも結局赤ちゃん自身が1番分かってる。
っていうことです。うちの長男と次男は寝返りもずり這いを一回もせずに突然お座りとハイハイからスタートしました。
どしんと腰を据えて世界を見て視野を広げていくタイプだったんです。
長女は逆にちょこちょこと動いて色んなものを触りながら世界を広げて行くタイプです。
みんな赤ちゃんだったけど、自分に必要な身体の成長とタイミングをしっかり分かってて、自分のペースで自分なりの課題に取り組んで成長してくれました☆
これから小学生になったら、興味が湧くまで待っててもらえないことの方が多いと思います。
でも、それまでは自分たちの成長プランに従って大きくなってもらいたいと個人的には思います。
「知育」って、とてもインパクトのある言葉なので親には、大きなプレッシャーになったり、焦りになったりもしますよね。
でも親とおしゃべりしたり、いろんな匂いをかいだり、知らない場所に行ったり、いろんなものに触ったりするだけで、赤ちゃんの脳はかなりの情報量を処理しているし、すごい刺激を受けています。
だから普通に生きていることが既に「知育」だと私は思っています
もちろんどんな習い事も経験として絶対に無駄になることはないと思いますし、どんな経験も親からの素敵なプレゼントだと思います。
でも、もし「知育」という言葉にプレッシャーを感じる方がいるのなら、子供たちの脳はそのままでちゃんと成長していますよとお伝えしたいです。
そして私たちの脳は好奇心と努力さえあれば、何歳になっても物事を効率よく習得できると信じていたいものです。笑