マガジン_掌編小説

半端もんの兄ちゃん

「兄ちゃんあんたねー、いい加減にしときゃーよ。突然仕事辞めてまって、これからどうするつもりー?まだ楽隠居出来る歳でにゃーことぐらい自分が一番よー分かっとるでしょう」

「なにいっとりゃーす、お前に言われんでもそんなことは分かっとる。にーちゃんだって好きでプラプラしとるわけやない、おみゃーにゃーわっからへんだろうけど俺だってつらいもんがあるんだで。今じゃうちン中みんなあきれかえってまって家族崩壊警報発令中だわや」

「バーカ何あほなこと言っとる」

 これは、とある久しぶりに再会を果たした、あくまでも或る男と、その妹の会話の内容を再現したものである。個人情報保護の理念に基づき,これ以上の会話の内容の説明は差し控えさせていただきたい。悪しからずご了承の程。

 追伸   

家族崩壊警報は現在、家族崩壊注意報に勢力を弱めましたが、まだまだ予断を許しません。  

 

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