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告白雨雲 #毎週ショートショートnote

A・フラセールは、フランスの化学者(1861〜?)。
 幼い頃から科学に興味を持ち、中でも気象現象に強い関心を持って、降雨メカニズムの研究に没頭した。20歳の時、パリ・ノートルダム寺院において局所降雨実験を行い、約1分間の降雨に成功。その場に恋人を招いており、実験の成功と同時に求婚したところから、「フラセールの告白雨雲」と呼ばれてパリ社交界の耳目を集めた。その後は降雨実験をショーとして糊口をしのぐ日々を送ったが、システムの軍事利用を図る軍に招かれ軍属となる。1891年、戦地で降雨実験に成功、敵地に長時間降雨させ戦意喪失を図る作戦などに従事、フランス政府より叙勲される。しかしフラセールの知らぬところで、降雨システムを利用した毒散布作戦が行われている事が発覚。軍に抗議して除隊、勲章も返上した。第一次大戦終結後、降雨システムを利用した砂漠の緑化事業に取り組む。滞在中のエジプトで現地調査中に消息を断ち、その後行方不明。

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