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oimonote
半笑いのポッキーゲーム #毎週ショートショートnote
放課後、翔と俺はスケバンの
レイコさんに呼び出された。
「大輔と翔。あたしの知らないところで揉めてるらしいじゃないか?アンタ達のせいで、ウチらのグループの結束が乱れるんだよ!ここは半笑いのポッキーゲームで勝負しな!」
結局俺と翔は、地元に伝わるゲーム、半笑いのポッキーゲームをさせられる事になってしまった。ポッキーの端を咥えて向かい合う翔と俺。レイコさんの合図で食べ始め、ギリギリまで逃げずに近づいて、口元に残ったポッキーが長い方が勝ちだ。
「始め!」
俺はポッキーを少しずつ食べながら、翔を睨みつけた。だが、翔も負けじと齧りながら俺に顔を近づけてくる。
「わっ…」最後は俺たち二人の唇が触れキス状態に。驚いてのけぞるように離れると、レイコさんの
高笑いが聞こえた。
「アンタたち。耳まで真っ赤じゃん。二人共初キスだったんじゃないの。もういいよ。今度はあたしが一人ずつ相手してやるよ」
ポッキーを咥えたレイコさんの目があやしく光った。
(410文字)
たらはかに様の企画に参加させていただきます。レイコさんとのポッキーゲームに参加してみたいです。