後継者で起業する方法
後継者になって起業する方法
起業の選択肢の一つとして、後継者バンクの活用をする方法があります。
身内よりも他人の方が上手く行くことも
私も以前は後継者で関西へ来る前に社長へと父から打診されましたが、父と仕事上では上手いかないと私も母親も理解してましたのでお断りしました。血は水より濃いのです(笑)なので親が引退と同時に廃業をするか工場跡地はマンションにでもするのかなと思ってます。大塚家具のお家騒動などもそうだと思うのですが、規模の大小に関わらず親子同士だと、当事者同士は思っていなくても、やはり親子の公私混同で上手くいかないこともあり、尊重もできずにお互いにしんどくなってしまうのですが、他人だと尊重の部分が働き上手く行く場合があります。
後継者不足の現状
後継者不足現状 中小企業・小規模事業者の経営者のうち、65歳以上の経営者は全体の約4割を占め、今後数
年で、多くの中小企業が事業承継のタイミングを迎えるとみられています。いざ後継者をと思っていても、時すでに遅しで経営者が働けなくなる=廃業となるケースも非常に多いです。業績に問題はないのに、後継者の不在を理由に廃業するケースもあるので、後継者の確保を含む事業承継に向けた準備をしている会社が後継者確保のために起業家を招くというケースがあります。
親族後継者の視点
私も元後継者で親族の事業継承の難しさを実感しましたから、後継者側の視点でみると隠れている問題も多いと感じています。私以外にも、友人や知人で実家が事業をしている友人は多くいますが、実家の事業があるのに継がない人たちの理由は子供の頃から身近に苦労している姿を見ていて嫌になった、私の場合のような親子間での意見対立や意地の張り合い、継いだはいいが親がいつまでも社長職から引かないのでに経営者としての自覚がもてずサラリーマンへ転職した。後継者の給料が従業員の給料を優先でバイト程度にしかもらえないなど。会社の帳簿を一切みせてくれないのでお金の流れが全くわからない。などなど各々の家で理由は色々です。次世代の後継者にとって何もメリットがないのであれば外で働くほうがマシと考えるのは当たり前かなと思います。そして外で働き、生活の基盤ができると、実家に戻って働きたいとは思わなくなっていきます。
外部から起業したい人を後継者へ招く事業の継承
起業を考えている方が、後継者のいない会社の既存の事業を引き継ぐ形で後継者として経営者になる方法です。後継者のいない会社が起業を志す人とマッチングできればお互いに良い結果を得られることになります。後継者と言っても、どんなに優秀な方でも、サラリーマン経験しかない方が、すでにお金も人も動いている会社をハンドリングするのは無理な話しですので、将来の後継者としてその会社に入り何年か働き事業を継承していく形です。もし従業員さんがいる会社なら、突然来た人間に信頼関係はありませんから、この方たちにも信頼され認めてもらえるような仕事をしなくては誰も付いてきてくれないでしょうしゼロから立ち上げることとは違う難しさがあるのかなと思います。
税金の問題
税金関連起業を既存の会社の後継者として入る場合、税金の問題が出てきます。正直、複雑です。あなたが後継者として働き出して、しばらくして前経営者が亡くなった場合の会社資産の権利が親族にある場合などは大きく揉めることは予想できますし、他にも細かい問題が出てくるかもしれません。昔は法人設立するに当たって発起人は7人それぞれ株を持つという決まりがありました(現在はないです)。もしこれらの方たちが賛同してくれなければ揉めるのは確実です。そこで、その様なことを解消するために各自治体や商工会が支援するマッチングサービスの活用をおすすめします。
マッチングサービス
安心して後継者として起業するのであれば間に弁護士や自治体のサービス(事業継承を支援してくれる)等を通じて登録してみるのも良いかもしれません。
事業継承のマッチング
●事業引継ぎ支援センター(事業者向け)
事業者向けですが後継者不在の中小企業の事業引継ぎを支援するため、平成23年度に設置された事業引継ぎの専門の支援機関です。全国の事業引継ぎ支援センターでは、事業承継に関する幅広いご相談への対応やM&Aのマッチング支援を行っています。
事業引継ぎ支援センター http://shoukei.smrj.go.jp/
経営者のための事業継承マニュアル(PDFデーター)
中小企業庁 http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2017/170410shoukei.pdf
●後継者バンク(起業家向け)
・東京都事業引継ぎ支援センター(起業家・事業者)
http://www.jigyo-hikitsugi.jp/
・神奈川県後継者バンク
http://www.kipc.or.jp/business-succession/bank-2/
・京都府後継者バンク
https://www.jigyo-keizoku.jp/jigyoushoukei/bank/
・静岡県後継者バンク
https://www.shizuoka-cci.or.jp/kokeisya
・長野県後継者バンク
https://www.icon-nagano.or.jp/cms/modules/contents/page/00092.html
・群馬県後継者バンク
https://www.g-inf.or.jp/html/regeneration_004.html
後継者起業に向いていない人
起業する方法や手段は多くあります。
それぞれに、メリットでメリットはありますが、転職と起業は全く違います。また後継者となると、価値観を変えなくてはいけません。
後継者になるということは、その会社の資産だけでなく歴史や文化をも引き継ぐということです。
勘違いしてはいけないのは、サラリーマン時代の専門分野や与えられた仕事に特化すれば良いということではないということ。その会社の経理も総務も雑務も営業も人事もステークホルダーやら交友関係など後継者教育を受けながらすべて学ばないといけないということです。その覚悟がある人ならオススメできます。その覚悟無しで安易に引き継ぐことは不幸になりますのでやめたほうが良いです。
フランチャイズを加盟する、フランチャイズ本部を構築する。両方の視点から情報を書いていきます。