中学受験生の親子喧嘩


受験生を抱えているご家庭では親子喧嘩が絶えないとよくご相談を受けます。
かく言う私も娘の中学受験の折には「腹に据えかねる」ことがよくありました。

子:「お母さんは私たちより塾生が大事だよね!」
母:「授業料をいただいているからね。責任があるでしょう。」
子:「お母さんが授業料払えばいいでしょ!」

母:「そんなところでうとうとしないでお布団で寝なさい。」
子:「この問題やってる。」
母:「眠い目こすってやったって、身につかないよ。」
子:「これやんないで、落ちたら母さんのせいや!」
母:「合格したらあなたの努力、落ちたら母さんのせい。はーいはい、その    通り。」
次女との毎晩のセレモニーです。

私は個性豊かな子ども達と接する仕事をしているので、あまり短気なほうではありませんが、それでも娘たちに『ぶち切れ』そうになることはありました。
そんな時は家出をしたものです。
行先は鎌倉(写経をしに行きます)や、仲良くしてもらっているご近所さん、友人を呼び出しファミレスといったところです。
今はママ友というのでしょうか?あの頃はそんなしゃれた名前はなかったけれど。
ありがたいものです、子供たちの悪行をぶちまけると、今度は私が聞き役になります。

みんな同じように子育てに悩み、腹を立て、受験に不安を感じていた。
私だけではない・・・・
今も彼女たちとは時々会って、お茶します。
話題は、なかなか結婚しない子どもの心配。
親の介護、自身の健康問題・・・年をとりました。

指導していたお子さんのケースです。

生徒:「先生、日曜日にママと喧嘩して、うるさいからトイレに閉じこもった。」
先生:「えー、時間もったいない。どのくらい閉じこもったの?」
生徒:「先生、その辺は大丈夫。算数のプリント持って入った。」
たくましい子もいます。

私の私見ですが、子どもが親に当たり散らしている間は健康だと思います。外に、はけ口を求め、親御さんの前では従順にふるまうお子さんもいるのです。
ただし乱暴な言葉、自分や人の人格を傷つける言葉を吐いた時には許しませんでした。
受験生だからと言って何でも許されるわけではありません。これは勉強以前の問題ですね。


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