身近な教材

ずいぶん前になりますが、ある中学(受験を目指している方ならだれでもご存じの学校です。)の受験で、スーパーに売っているような魚の切り身のカラー写真についての出題がありました。
当時はまだ家のお手伝いをする子も多く、半数の子どもがこの問題に対応できましたが、
中には「見たこともない。」という子もいました。
学校がどういう子ども達を欲しているのかが、うかがえる問題です。

お手伝いをする子が欲しいわけではありません。
机上の勉強だけにとどまらず、私たちの身の回りには不思議や矛盾、学習する材料がいっぱいあるということです。

子ども達が小さなころ多摩川の河川敷に散歩に出かけた折、タンポポのロゼット葉を見た時の話です。
長女:「なんで、こんなに『ぺったんこ』になってるん?」
次女:「犬が踏んで歩いた!」
私:「これ全部踏んで歩くの大変やな。」
で、その後理由がわかると
「たんぽぽ、賢いなー!」と、まじまじと葉っぱを見つめ感心していました。

「なんで?」
「どうして?」
「すごいね!」
身の回りには不思議がいっぱい転がっています。

末の娘が「なんで?」を連発していたころの話

電車の中で向かいに座っている『へそ出しルック』のお姉さんを見て、
「セーター短いね。なんで?
ちっちゃく、ちっちゃく縮んじゃたんかなー?」
娘の口を押える前に、お姉さん行ってしまいました。

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