海外でライブする際にに心得ておくべきこと。
今日は第二回目にしていきなりなトピック。
海外でのライブについてです。
私の海外(カナダ)初ライブは一言で言うと、もうすっちゃかめっちゃか。
私が初めて出演依頼を受けたイベントは
カナダの日本のポップミュージックが好きな人たちが集うイベント。
私の持ち時間は約20分のステージ。
日本でのライブハウスであればPAさんや照明さんがいる。
それが私の中の常識でした。
が、私の出演したイベントは、箱だけを借りて主催者側が全部頑張るぜシステム。
「リハは何時からですか?」
カタコトの英語で聞いたところ、
「会場の30分くらいに来てくれたらサウンドチェックしてあげるよー。」
ってなことで10分前行動の日本人ミクロミカは会場の40分前に到着。
え、誰もいない…
会場間違えたか?
そうそうしてるうちにライブハウスのバーテンダー登場。
ここが今日の会場で合っているかを確認。
間違いない。
会場時間10分前。
え、まじで誰も来ないんですけどぉ!泣
一人で夜の街に繰り出したカナダ初心者の私は孤独と不安と闘っていた。
それじゃなくても、リハでちゃんとコミュニケーションとれるかな?
ちゃんと伝えた通り曲流してくれるかな?
英語に自信がなさすぎる上に、リハが出来なきゃ困る!
急いで主催者にメール。
「あのぉ、今どこですか?」
ようやく主催者がついた時には会場の時間だった。
チーン。
え、私の不安とドキドキ返して。
結局リハ出来んかったやないかーい。
が、しかしこんな事で心折れてる暇はない!
お客さん入って来るし、衣装に着替えよう!
「すみませーん!楽屋どこですか?」
「ないよー!トイレで着替えて!」
な、な、なんと。荷物置けるような楽屋もないのかぁ!
はぁ、今まで日本で楽屋で本番まで優雅に過ごしていてごめんなさい。
舐めてました。
ずっと甘ったれた環境で生きてしまっていたのか。
ってな事で、気づけば本場。
ステージにライトは、、、
なーい!
DJイベントでシンガーはゲストの私だけ。
照明もDJにお洒落ライトが当たっているだけだった。
↑
暗すぎる。
それに気づいた日本人の知り合いが携帯のライトで照らしてくれたりした。
あの時はありがとうございました。w
そして、いざ本場!
人生初?のぶっつけ本番と言うやつだ。
曲を流してくれるDJさんに音源が入ったUSBを渡す。
予想は出来ていたけど、やはりリバーブなんて贅沢なものは無いようだった。
「この曲では短めのリバーブで、イントロはディレイちょっと効かせていただいてー。」
なんて発言は夢のまた夢であった。
この順番でかけて、ここでMCしてー。と丁寧に説明。
オッケー!
ととても明るい返事。
頼むぜお兄さん!
ってな事でいざ、ライブスタート!
順調に曲を流していただき、楽しく歌う。
が、ここでも事件勃発。
DJのお兄さんがテンション上がってきて、わたしの曲にチキチキとスクラッチを入れてきた。
リズムに合わせて音をミュート的なことをしたり、完全に私の音源をアレンジしてきたのだ。
私の曲を知っているなら100歩譲って許そう。
だがしかし、初めて聞いた私の曲をチキチキさせる勇気。完敗どす。
案の定落ちサビのところでも何故かチキチキさせ、私の曲の抑揚も何もかもなくなった。
ありがとうDJさん。
勉強になりました。
きっとこれからカナダでライブをする時は、私の曲をアレンジしないでください。
と伝えなきゃなんですね。
そんなこんなで無事?終わったライブ。
とにかく色んなことを学んだ。
失敗もテンションアゲアゲDJも何もかも含めて初めてで、おどおどしたけど楽しかった。
日本のイベントのシステムと海外のシステム。
タイムスケジュールの組み方もだいぶ違ったけど、もうどうにでもなれ!どんな環境だって私は歌ってやる!
絶対にみんなを楽しませるから!
そんな今まで以上の闘志が燃えた夜だった。
あの日の事は一生忘れない。
そして、これから海外で音楽活動を考えているみなさんへ。
一度常識を捨てましょう。
人は必ず比べてしまう生き物です。
日本だったらこうなのに。
必ず思います。
でも、きっと海外で必要なのは自分の中の常識を捨てる事。
そして、どんな環境でもお客さんに自分の音楽やパッションを伝えるパフォーマンス力です。
英語なんて二の次だ!
パフォーマンス力を上げていきましょう。
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