夢のおはなしのつづき
■2022.1.15 sat
就寝前,ベッドに寝そべりいつものようにインスタを開く。仲の良い後輩がかわいらしいケーキをストーリーズに投稿していた。どこのケーキだろう?はじめて見る。かわいい。お店のアカウントへ飛ぶ。何だここ…かわいいがすぎる。とっても素敵なお店。いつの日か叶えたい夢のお菓子屋さん。すごく憧れるはずなのに、わたしの心は嫉妬で狂っていた。食いつくようにそのアカウントを見漁った。どれもかわいくて美味しそう。完全にわたし好み。気付けば嫉妬心は尊敬の眼差しに変わっていた。お店を構えるってどんなだろう。夢を見るだけで何もかも分かっちゃいない私。それもただただ、いいなぁとざっくりもいいところ。資格もない。知識もない。ものすごく遠い存在のようだ。とにかく近いうちにお邪魔してみたい。お菓子屋さんの繋がりでこれまたドンピシャ好みな雑貨屋さんを見つけた。近くにこんなお店があったなんて。今まで知らなかったのが悔しい。「ねぇ!今すぐ行きたい!」興奮気味に横にいた夫に話す。『明日の帰り寄ってみたら?』「そうする!」
■2022.1.16 sun
休日出勤。仕事中頭の中はそのことばかり。今日の帰りにどうしても寄りたい……。しまった。財布にお金入ってないんだった。まぁいっか。気に入ったものがあれば取り置きをお願いしよう。仕事終わり、急ぎ足で雑貨屋さんへ向かった。職場から近く、すぐ着いた。はじめてのお店は少し緊張する。1人だし。でもせっかく来たんだからと入店。「こんばんは~!」と、気さくそうな店主さん。ドアを開けるとそこには夢が広がっていた。ドアを開け、お店をぐるりと見渡した私の表情は鏡を見なくともキラキラしているのが分かるくらい。。。常連さんだろうか、店主さんと仲良さそうにお話されていた。「ごめんなさいね。お客さん、うるさくって!」そんなことなんかちっとも気にならない。お店に置かれる雑貨たちのかわいさにひとり悶え、身動きが取れていなかった。「いえいえ。お気にならさず…………。あっ!あの!!!すみません!!!( 挙手 ) こちらはクレジットカード使えますか?」興奮気味にそう話すと「使えますよ〜!!!PayPayも使えます〜お店ごとどうぞ持ってっちゃって下さい〜」ホッ。お店ごと……いや、ほんと、買い占めたいくらい。雑貨屋さんは昔から大好きで何度行ってもワクワクする。あれもこれも手に入れたくなってしまう。昔雑貨屋さんになりたかった時期もあり、今でも憧れる。せっかくだから買っちゃおう、今日はいくらでも使ってやる!ともの凄い意欲が沸いてくる。洋服屋さんでもそう。買えないんだけど。何でもどんと来い!という感じ。いや、買えないんだけど。店主さんと常連さん。どうやら昨日知ったばかりの、あのお菓子屋さんのお話をされている様子。やはり行列の出来る人気店みたいだ。とっても興味深いお話。可愛い雑貨たちに悶えながらも、しっかりおふたりのお話に耳を傾けた。「そうそう。お客さん!こちらの○○さん(常連さん)もね、お店をやってらっしゃるの。一ヶ月前にオープンしたの。とっても美味しいから今度行ってみてね」お店の名前と場所を教えてもらった。常連さんはパン屋さんをされているらしい。店主さんが席を外したタイミングでパン屋さんへ声をかけた。「すごいですね!パン屋さん!今度ぜひ伺わせてください。わたしも実はいつかスコーン屋さんになりたいんです!今度お話させて頂きたいです!」初対面の方に軽率に図々しくも夢を語ってしまった。咄嗟とはまさにこのこと。柔らかな雰囲気の素敵なお方。嫌な顔一切せず話を聞いてくれた。パン屋さんが帰ったあと、雑貨屋の店主さんともお話をした。なんと地元が一緒だった。親近感からか、店主さんへも、雑貨屋さん、スコーン屋さんへの憧れをお話してみた。「 みんな楽しそうに映るだろうけど、裏側はとても大変なの。カフェを開いてるお友達もみんな大変みたいよ。」経営の厳しさ、リアルを話してくれた。でも夢を持つのはとっても素敵なこと!そうおっしゃってもらえた。苦しいお話の方が多かったが、私の気持ちはとても前向きだった。こじんまりしたお店を行ったり来たり何周もして、悩みに悩んで一目惚れしたフラミンゴ、緑がかわいい松尾ミユキさんのうさぎのミニトート、かわいいお皿たちと紅茶をお持ち帰り。ラズベリーカードはお土産にと頂いた。
「昨日○○さん(お菓子屋さん)からこちらのお店を知って、どうしてもすぐ来たくて今日来たんです!思い立って来て本当に良かったです!また来ます!」と溢れる想いを告げてお店を後にした。何だろう……幸福感?満足感?達成感?何がなんでも今日行かなきゃ行けない!と引き寄せられたような感覚がものすごい。帰ってパン屋さんのアカウントを見つけフォローした。どれもこれも美味しそうで温もりが感じられるパンやお菓子たち。すぐにDMを送った。この出会いを無駄にしたくない。色んなこと教わりたい。夢を追う私にとって、ここでの出会いはご縁だと信じたい。繋がるべくして繋がった方なのだと。興奮収まらず、ものすごい勢いで昨日からの出来事をLINEで友人へ伝えると、夢に一歩一歩近づいてる感じがすると言ってもらえた。うれしい。
■2022.1.17 mon
またも一日中ボーッとしていた。昨日の出来事はやはり偶然ではなく必然だったんじゃないか。と、今度は本屋さんへ急いだ。以前Twitterのフォロワーさんに教わった占い本を手に取った。と同時にLINEを開くと、とある方からメッセージが届いていた。【 お天道様は見てるよ。人にした事はいい事も悪い事もそのままその人に返るよ。何も心配しなくても○○がいいと思ってした事は無駄なんかじゃないよ。自分に返らなくても大切な人に返るよ。味方だよ 】… 泣きながら本を開いた。
この日の出来事が私の人生において
必要だったと思える日でありますように。
疑いの眼差しのクセをとっぱらって
きっとそうなんだって 今なら信じられそう。
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