ダニング=クルーガー効果と私の挑戦:馬鹿の山編
今回は三軒酎屋という街おこしに挑戦している【三軒酎屋の中の人】の昔話を書いて行きます。
【ダニング=クルーガー効果】は、特定の領域で能力が低い者が自分の能力を過大評価するという認知バイアスの仮説です。
また、能力の高い者が自分の能力を過小評価する傾向も含まれます。
この仮説に照らし合わせると、私が「八王子ナポリタン」というプロジェクトに取り組んだ時の姿勢はまさにこれで『馬鹿の山』をグイグイ登ってたなぁ…と思います。
当時の私は、自信過剰に見えたかもしれません。
しかしそのおかげで途中迄は大きな成果を手に入れました。
勇敢な挑戦:八王子ナポリタン
「八王子ナポリタン」は、八王子市役所観光課からの相談を受けて始まったプロジェクトです。
八王子市は世界一の登山客を誇る高尾山を有しています。
しかしその観光資源は高尾山のみの経済効果であり、市内への波及という課題がありました。
その課題を克服する為に、観光客を中心市街地に引き寄せ、経済効果を波及させるための手段の一つとしてご当地グルメがピックアップされました。
そこで私が提案したのが、学生が多い学園都市である八王子にぴったりの安価で腹一杯になる「ナポリタン日本一の街」というアイデアでした。
無謀な行動が生んだ成功
失うものがない私は、全くコネのないKゴメに電話をかけ、「ナポリタン日本一の街を作りたい」と熱意を伝えました。
驚くことに、翌週には担当部長とのミーティングが実現し、Kゴメが協力を約束してくれたのです。
Kゴメのバックアップを得たことで、八王子市内全ての小中学校の給食に「八王子ナポリタン」が採用され、「10年後のソウルフード」を目指すことになりました。
また、「ナポリタン日本一の街」は東京都の認定事業としても採択され、東京都にとっても貴重な観光資源となり得ると期待されました。
同時期に八王子に進出予定だったiオンモールが八王子ナポリタンのカップ麺化を提案してくださり、N清食品と開発・協力して12万食を1週間で完売するという成功も収めました。
自信過剰な成功の裏側
私は「馬鹿の山」を大股で登りながら、多くの成功を収めました。
失うものがないという気持ちで、次々と大胆なアイデアを実行に移してきました。
その結果、八王子ナポリタンは多くの人々に愛されるご当地グルメとしての地位を確立しました。
結論
今考えるとダニング=クルーガー効果のど真ん中を歩いていた私。
しかしその馬鹿の勇敢な行動が成功をもたのかも知れません。
次回はダニング=クルーガー効果で言うとこの「絶望の谷編」で、順風満帆だと思われた活動が困難に打ち当たりまくった話をお届けします。