育児ノイローゼについて──長男出産



私は27歳で初めての子どもを出産しました。授かるまでに悩んだりもしたので、そのときは思いもしなかった「育児ノイローゼ」に悩まされることになるとは、全く予想していませんでした。出産直後からの生活は想像以上に過酷で、心と体のバランスが崩れていったのです。

1. 実家、義実家ともに産後サポートなし

出産に向けて、親や義理の親にサポートをお願いしたかったのですが、現実は厳しく、どちらも助けを得られませんでした。
新生児のお世話に追われ、私一人で全てをこなす状況は、最初は「自分がやらなければ」と思って乗り切っていましたが、次第に心と体が限界に近づいていったのです。

2. 夫は若く、仕事が忙しい。父親の自覚もうすかった。

夫もまだ若く、仕事が忙しいため、家事の分担については期待できませんでした。もちろん、家計を支えるために一生懸命働いている姿は見ていたので、その点に対しては理解していたものの、夜中の授乳やオムツ替え、寝かしつけ、食事作りに至るまで、全て私一人で担うことに強い孤独を感じるようになりました。

「父親としてもっと助けてほしい」と思う気持ちもありましたが、彼自身の父親としての自覚が薄かったのも、私にとっては大きなストレスとなりました。私は毎日、十分な睡眠と食事が得られず、体力的にも精神的にも限界が近づいていました。

3. 友人との距離感。婚活に悩む友人たちには相談しづらい

友人たちはそれぞれ結婚や婚活に悩んでいる子も多く、私の育児の悩みを話せる状況ではありませんでした。結婚して子どもがいるから幸せでしょという言葉や、時短勤務のワーママの愚痴などを聞くのも辛かったです。育児に追われる中で、心の余裕がなく、連絡をとっても、どんどん気持ちが遠くなっていくように感じました。友人たちは私の状況を理解できないだろうと思い、相談することも少なくなり、孤独感が増していったのです。

どんなに大切な友達でも、私の心の中で育児のストレスや悩みを理解してくれる人がいないように感じ、心の中に孤立感を抱える日々が続きました。私が育児で悩んでいることが、「育児の疲れ」としてだけではなく、「友人との関係性の疎遠」にもつながっていることに気づき、さらに精神的に追い詰められました。

4. 寝不足、栄養不足。出産の傷も治りが悪く、痛みが続く

産後は、寝不足が続く日々。授乳、オムツ替え、泣き止まない赤ちゃんに対応していると、昼夜の感覚が狂い、睡眠時間は削られ続けました。寝不足が続くと、体力的にしんどくなるだけでなく、精神的にも不安定になります。体調が悪くても、育児を休むことはできませんでした。

加えて、出産の傷も治りが遅く、痛みが続く日々が続きました。産後の体調回復は個人差があるものの、私は思うように回復せず、痛みを感じる日々が続きました。


5.今、感じること

育児は決して簡単なものではありません。子どもを育てることに疲れ、心が折れそうになることもあります。しかし、孤独を感じることや辛いことを他の誰かと共有できるだけで、気持ちが軽くなることもあります。今では、友人も出産した子が増え育児における悩みや困難も共有でき、心が軽くなります。

もし、今育児に悩んでいる方がいれば、どうか一人で抱え込まず、少しでも周りに頼ってみてほしいし、夫とぶつかるくらい話し合ってほしいです。育児は決してひとりで全てを背負うものではなく、助け合いながら進むものだと実感しています。

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