スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #39
こちらの続きです
『緊急事態』②解決編
詐欺師の隠れ家
身も蓋もない名称の洞窟にやってきました。暗くなってきたので、さっさと片づけなければ、スコールさんと約束した時間に間に合いません。
息をひそめて忍び込むと、山賊たちの会話が聞こえてきました。
どうやら山賊に金を渡して彼らの住処に居候しているようですね。
不運な山賊達をもろとも倒して奥に進んでいくと、行く手を阻む滝が流れ落ちていましたが、その向こう側に回り込めそうです。
水の中をざぶざぶ歩いていると、突然、洞窟の中に男の声が響き渡りました。
「そこで止まれ。戦士よ。お前の力は分かった。もはや血を流す必要はない」
「お前がなぜここにいるのか分かっている。戦闘の腕が立つこともな。話をしよう。誰も死なずに済む」
どうやら声の主こそケマツ本人のようです。一網打尽間近の私に対し、姿を見せぬまま交渉を仕掛けてきたのです。
「お前の依頼主は…今は自らを何と呼んでいる?シャズラか?サーディアか?そのいずれかだろう。彼女に自分は被害者だと吹き込まれたようだが、我々がなぜ彼女を追っているのか、その理由は知っているのか?」
「あなたたちは暗殺者だと聞きました」
「…あの女は街をアルドメリ自治領に売り渡した。この裏切りがなければ、タネスはこの戦争における立場を堅持できていたはずだ。他の貴族にも裏切りを知られ、あの女は逃亡した。彼らは生け捕りにして連れ戻すことを望んでいる。自治領に対する抵抗勢力はいまなおハンマーフェルに存在し、彼らは正義を求めている。我々は彼女をハンマーフェルへ連れ戻し、罪を償わせるために雇われたんだ」
事情を話したケマツは、私に対しサーディアさんをだまして彼らに引き渡すよう依頼してきました。
「正義に手を貸すお前の努力を報いて、賞金額の一部を喜んで分け与えよう」
殺気が消えました。どうやら仲間に引き入れることができたと思われたようです。滝の向こうは広く、ケマツがアリクルの戦士達とともに潜んでいました。
これは…ケマツの話に乗ってサーディアさんを引き渡すか、彼らを片づけてサーディアさんを守るか、どちらを選ばなければならないようです。
二人ともまったく話が違うので、どちらを信じるべきかわかりません。しかし時間は迫っています。私はこのあと、スコールさんと待ち合わせしているのです。
そのため…
大人数相手だったので大変でしたが、ファイアーストームの巻物も活用しなんとか一掃できました。何人かは取り逃してしまったのが気になりますが、ケマツを倒せば散り散りになるだろうということでしたし、とりあえずバナード・メアへ戻りましょう。
バナード・メア
怯えてしまって部屋に引きこもっているサーディアさんに、彼らを一掃したことを伝えました。
「やっと。安心して休めます。戦士よ、いくらお礼を言ってもたりません」
心から安心した様子のサーディアさんに「これからどうするんですか?」と尋ねると、
「しばらくはここで正体を隠して暮らします。いつでもバナード・メアに来てくださいね」
とにっこり笑いかけてくれました。
貴族の地位を捨てて故郷を離れ、小さな宿屋で怯えながら暮らす日々はきっとつらいものだったでしょう。ケマツの言い分が真実だとしたら、これからもサーディアさんは誰も信用できず、嘘をつき続けることになります。自由気ままに生きている私にとっては、そんな彼女の人生そのものがすでに牢獄であるかのように感じてしまいました。
この選択が正しかったのかはわかりませんが、ハンマーフェルを離れてこの地で新しい人生を始めた彼女はスカイリム、ホワイトランの民。そして同胞団は身内主義。彼女に助けを求められ、彼女のために戦ったことは、きっと道義に反することではないはずです。
たとえそれが真実に乗っ取ったものではなかったとしても――
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