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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #71
こちらの続きです
『赤鷲の伝説』
ゴールドールの伝説を追い続けている最中ではありますが、そのきっかけとなった『失われた伝説』という書籍には、他にも興味深い伝承について記されていました。その中の一つが、『”赤鷲”ファラオン』の伝説です。
以前どこかで拾った本の中に『赤鷲の伝説』というものがありました。改めて読んでみると、まさにリーチに伝わる伝説の王『ファラオン』についての話でした。この本に書かれている事柄は時を隔てて起源や背景があやふやになったような伝承や民話をまとめたものではなく、実在したウィンターホールドの学生の記憶をもとに書き起こしたものだそうで、彼が語る伝説と似たような話がリーチの古代神話にも出てくる、という大変興味深い始まりとなっていました。
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大昔、リーチには10人の王がいて、あちこちで争っていました。そんな混沌の時代、サンダードの丘に一人の子供が生まれ、彼はリーチ語で”赤鷲”を意味する『ファラオン』と名付けられました。
預言者が彼を『並ぶものなき戦士、最初で最高のリーチの王、彼の名の下に団結する選ばれし者である』と予見し、ファラオンの成長と共にその預言は果たされると思われました。実際ファラオンの軍旗がリーチの崖沿いに掲げられ、彼の民は繁栄したのです。
しかしそこに南の女帝ヘストラが戦争をしかけてきました。リーチの王たちが次々に倒され、あるいは敗れて帝国の取引に屈服していきます。そうしてついにヘストラはサンダードの丘へ進軍してきました。
降伏の交渉のために使者が送られましたが、ファラオンは民から自由を奪うことを拒否しました。しかし長老たちはヘストラを恐れ、ファラオンを追放して帝国の束縛を受け入れてしまいます。
こうして彼の土地も、民も、名前さえも他国の侵略者に奪われてしまいました。
ファラオンは志を同じくするリーチの民を集め、新たな国を作りました。そうして崖や洞穴に隠れ住みながら、毎夜領軍と裏切り者に襲い掛かり敵を排除していきました。しかし次から次へと代わりの者がやってくるため、帝国の支配は続きました。
そんなある日、ファラオンの元へ、力の強いハグレイヴンが現れました。ファラオンはハグレイブンと契約し、力を得る対価として彼の心と意思、人間性を渡しました。
その日から彼は復讐の鬼へと転じて無慈悲になり、それと共に反逆者の力と数は増大していきます。二年も過ぎれば他国の者はみんなリーチから追放されました。ファラオンは良心の呵責などとは無縁になり、その目は冷たい光を放っていましたが、誰も対抗できないほどの力を得て帝国からリーチを取り戻したのです。
しかし平和は長く続きません。帝国はかつてないほど素早く強大な軍で襲い掛かってきたのです。ファラオンは赤鷲の要塞を包囲していた軍勢にたった一人で立ち向かい、彼の燃える剣によって1000人の兵が倒れ、敗走しました。しかし日が落ちると同時に彼もまた崩れ落ちました。彼の元へ行った戦士は、あの最後の晩のファラオンの目には光が戻っていたと証言したそうです。
彼は岩の内側の奥深くに隠された墓へと連れていかれました。そして残った力で剣を民に渡し、誓いを立てました。リーチに自由が来た時、この剣を返還すれば、再び自分は立ち上がり導くだろう、と。
赤鷲の要塞
伝説を手掛かりに、リーチにある赤鷲の要塞にやってきました。ここはフォースウォーンの根城になっているようです。彼らも赤鷲の剣を狙っているのでしょうか。
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洞窟を抜けると外に出て、さらに石の階段が続きます。立ちふさがるフォースウォーンをファルカスさんと手分けして片づけながら登っていくと、サンダード・タワーへたどり着きました。
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塔の前にいたフォースウォーンの頭、ブライアハートを片づけると、その手にはなんと『赤鷲の憤怒』と言う名の剣が握られていました。これが伝説の赤鷲の剣なのでしょうか。そうだとしたら、案外あっさりと手に入ってしまいました。
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周囲を見てみると血なまぐさい祭壇があり、そこに『赤鷲の儀式』という本が祀られていました。
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どうやらファラオンを復活させるための儀式を行っていたようです。
そういえばフォースウォーンは元々リーチ古来の民族としての誇りを持ち、古い要塞や洞窟に隠れ住みながら自分たちの土地から主にノルドの追放をもくろむ過激な集団でもあります。少なくともマルカルスで出会ったフォースウォーンはそのような思想を持っていました。それは追放された後のファラオンと全く同じと言えるでしょう。もしかしたらファラオンこそフォースウォーンの始祖だったりするのでしょうか?きっとマダナックさんなら何か知っているのかもしれませんね。またお話しする機会があれば聞いてみたいものです。
真実はどうあれ、このフォースウォーン・ブライアハートはこの剣を使ってファラオンを蘇らせようとしていたのは間違いなさそうです。そして復活したファラオンに永久の統治を期待していたとしたら、スカイリムはただでさえ帝国とストームクロークの戦争で荒れているというのに、そこへアンデッドがけん引するフォースウォーンが参戦していくとなれば、三つ巴の地獄が繰り広げられることになるでしょう。それは避けなければなりません。
崩れかけた塔から要塞を抜け、崖沿いにある岩場へ向かいます。
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反逆者の積み石
見つけました。ここが赤鷲『ファラオン』が眠る隠された墓のありかです。
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洞窟の中に入ると、月光を浴びる怪しげな仕掛けが目に入りました。
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傍らには冒険者の遺体と、赤鷲の伝説。ここまで来て力尽きてしまったのか、誰かに命を奪われてしまったのか。
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とにかく手に入れた剣「赤鷲の憤怒」を使って仕掛け扉を開けます。
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隠し扉から奥へ進むと、すぐに広い墓所へたどり着きました。
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壇上の棺から、ドラウグルとなった赤鷲が起き上がりました。本に書かれていた呪文を読み上げていないのに復活してくれたようです。
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しかし赤鷲は敵意100%。お付きのスケルトンと共に全力で攻撃してきました。その剣が触れると炎が巻き起こり、身体に火傷を負います。熱さに耐えながら矢を打ち込み続け、なんとか倒しました。丈夫な身体でよかったです。
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赤鷲が倒れると同時に周囲のスケルトンたちも魂を失い崩れ落ちました。
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洞窟から出てファルカスさんと荷物整理をしていると、回収した『赤鷲の噴霧』が様相を変えていました。
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墓を暴いたことで剣が変わる。不思議な体験でした。
とりあえずこれでファラオンの復活は避けることが出来たはずです。
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リーチの人々にとってこれが良い事なのかはわかりませんが、少なくとも予測される戦禍の火種を消すことが大事です。
スカイリムに残る伝説には、常に大きな力とそれを利用とする陰謀が絡み合っています。私に出来ることはそれを回収し、出来るだけスカイリムに平穏をもたらすことなのかもしれません。少しばかり使命感を覚えた一件でした。