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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #51

こちらの続きです

『オラフ王の焚刑』③解決編


ブルーパレス

 エリシフ首長との謁見の場は直ちに用意されました。
「あら、ヴィアルモ。オラフ王の焚刑祭の復活を嘆願しに来たのね。この祭を開催すべきだという話には確かに納得できる部分があったわ。とはいえ、オラフ王の失われた詩歌とはね。続けて頂戴」

がんばれ校長!

 ヴィアルモ校長はソリチュード、いえ、スカイリムを代表する吟遊詩人として、堂々と歌い上げます。捏造された歌を。
「”オラフは熟睡するドラゴンを捕まえた。意気地なしでも失敗しない、並外れた功績だ”」
 ――オラフ王は大した労力を使わずにドラゴンを捕まえたにもかかわらず、その功績を誇張して上級王になりあがった卑怯者である。ファルクリースからウィンターホールドまでがオラフの支配に下る中、ソリチュードはスカイリムの保護者として断固として抗った。その報復としてウィンターホールドに命令を下し、偽装してソリチュードへ攻撃をしかけ、破壊はしばらく続いた。結果的にオラフの命令を覆したが、このことを炎に誓ったソリチュードでは、吟遊詩人が技を磨き、毎年集まっては当然の報いとして王を燃やす――
 そのような内容の歌詞を高らかに歌い上げ、謁見の間には静寂が戻りました。

どうだ!

 神妙な顔で聞き入っていた首長が、ついに口を開きました。
「ヴィアルモ、お前の言った通りのようね。この祭はソリチュードを賛美し、虚偽の王を非難するものだわ…」

ハマったー!

 エリシフは非常に感銘を受けたようで、祭の開催を約束するだけでなく、大学への多額の支援も申し出ました。
 そう、シャウトの使い手であったオラフ王は、その力を武器としてドラゴンを倒し、ホワイトランの首長から上級王にまで成りあがりました。それは、シャウトの使い手でありウィンドヘルム首長のウルフリックが、その力を使ってソリチュードの上級王トリグを倒し、今まさにスカイリム全土をその手に治めようとしているこの状況によく似ているのです。
 オラフ王のサクセスストーリーの裏で、ソリチュードは彼から攻撃を受け、オラフ王への抵抗と遺恨を抱いた歴史がありました。未亡人エリシフもまた、ウルフリックのサクセスストーリーの犠牲者になることへ強く抗う一人の人間、現代のスヴァクニールなのです。

「信じられない!大いに役立ってくれたな。いくら感謝しても足りないくらいだ」
 ヴィアルモ校長は熱意をもって感謝の意を示してくれました。

えへへ

「これで吟遊詩人になれたということですよね?」
「もう間もなくだ。こうした事はきちんと行わないとな。祭の一環として、迎え入れられることになるだろう。オラフ王の彫像を準備していたジョーンの所へ行って、祭が復活することを伝えてくれ」

はーい

 祭だ祭だー!ということで、いつもの戦闘服からとっておきのドレスに着替えることにしました。小物や靴はレディアント装具店に行けば一通り揃えられます。

吸血鬼アルバから調達した『酒場の服』です

 友達と一緒にいたドルテにもお披露目です。ドルテもソリチュードに越してきて初めてのお祭り。楽しんでほしいです。

どうどう?ママどう?

 準備は万端。大学の地下で食事をとっていた、大柄なノルド男性に声をかけます。
「ジョーンさん!お祭りを再開できますよ!」
「よかった。仲間になる日もそう遠くはなさそうだな。さぁ、オラフ王の火あぶりの刑のために、大学の外で集まろう」
 目元を入れ墨で飾った表情を緩ませます。みんな待ち望んでいたのですね。

外に出ましょう!

 大学の外に出ると、お祭りが始まっていました。大学の料理人ベントさんが自作のお菓子を配り、宿屋ウィンキング・スキーバーのソレックスさんがミートパイを売り、エヴェットさんがスパイス入りワインをサービスしてくれました。祭の経済効果で、商人たちもウキウキです。

わーい
ありがとうございます!
ちゃっかりお使いを受注
よかったですね!

 今まで立ち入ったことが無かった校庭には大学内だけではなく、首長をはじめとするソリチュード中の人々が集まり、その中心では王冠をかぶせられた巨大な布袋、もとい、オラフ王の彫像が磔にされていました。

思ってたんと違った

 ヴィアルモ校長が高らかに叫びます。
「ようこそ、ソリチュードの民よ!我々吟遊詩人の大学はオラフ王の焚刑を祝いに来られて嬉しく思う」
 校長は新しい志願者である私がこの祭の再開に尽力したことを讃えてくれ、そのことに対して人々が一斉に拍手をしてくれました。
 拍手が止むと、手にもった松明で彫像に点火しました。
「この報われない戦争で検討した、ソリチュードのすべての兵士を私たちは覚えている」
 それは当時の戦争のことなのか、はたまた現在の戦争を指すのか。オラフ王の彫像に燃え移った炎は勢いを増していきます。
「彼女は吟遊詩人の大学の正式な一員となった。新入りの吟遊詩人を温かく迎えていただきたい」
 広場には再び大きな拍手が響き渡りました。

よろしくですー

 校長によればエリシフ首長はこの祭を年に一度ではなく、毎週恒例の行事にすべきだと言い出したそうです。
(エリシフ首長、ちょっと極端すぎるところありません?年に一度だけ放映される、知る人ぞ知るバラエティ深夜特番がいつの間にかシーズン毎から隔週番組に格上げしていったような感じでしょうか。最初は欠かさず視聴するけども、クオリティは下がらなくてもだんだん飽きて予約録画も見なくなり、気が付いたらいつの間にか終わっていた、ような…そんな未来が見えるのですけれども)私にもしっかり報奨金を支払ってくださるとのことなので、特に意見はいいません。

大丈夫そ?

 とにかく今夜は祭りを楽しみましょう!

たしかにサムが混ざっていても不思議ではないですね
吟遊詩人の腕の見せ所!
美しい月と共に

 ソリチュードの炎、勇敢な吟遊詩人、スヴァクニールの詩よ、永遠に。


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