スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #89
こちらの続きです
リフトの従士②解決編
リフテン倉庫
さて、スクゥーマの精製施設となっているというリフテン倉庫へやってきました。首長から鍵をもらってすぐに来たので、さすがにまだ情報は横流しされていないはずです。
扉を開けた瞬間、ダークエルフの男から襲われました。油断していたせいで斬りつけられてしまいましたが、室内はそれほど狭くなかったので急いで距離をとります。その間にアラネアさんが氷の精霊を召喚し、もう一度襲い掛かって来た男を吹き飛ばしました。
奥にいた男はアラネアさんの雷撃魔法で命を落としました。私が手を出す間もなく、リフテン倉庫は静寂を取り戻しました。
サルティス・アイドレンの死体を漁り、鍵を入手します。倉庫にはすでにスクゥーマの臭いが充満していますが、見回したところそれらしきものはありません。
怪しげな小部屋を見つけ、サルティスの骸から入手した鍵を使って中に入ると、スクゥーマの瓶や原料となる大量のムーンシュガーを見つけました。
さらにサルティスのカバンの中から手紙を見つけました。開いて読んでみると、「モロウウィンドからムーンシュガーを仕入れ、スクゥーマを精製しているため、『クラッグスレイン洞窟』へ金を持ってこい」そのようなことが書かれていました。
「モロウウィンドからムーンシュガーの積み荷が…」
手紙を読んだアラネアさんが眉をしかめました。
スカイリムのダークエルフは、ウィンドヘルムで顕著だったように差別的な扱いを受けることがあります。それなのにモロウウィンドからムーンシュガーを運び込み、スクゥーマで稼ぎを上げる輩がいるだなんて、同じダークエルフでモロウウィンド出身のアラネアさんがいたたまれない気持ちになるのはよくわかります。
迫害されるからこそ、そのような稼業に染まってしまう側面もあるのかもしれませんが、ダークエルフの名誉のためにも、悪の芽は摘まなければなりません。
ミストヴェイル砦
首長へ報告するため、砦に戻ってきました。
「朗報を聞くのは気分転換になっていいわ。他にも報告に値するような品が倉庫になかった?」
「スクゥーマの出所を突き止めました」
ライラは頷き、冷静に言いました。
「ならば急ぎましょう。サルティスの仲間が彼の死に気づくのも時間の問題よ。毒の出所は徹底的に根絶しなければいけないわ。でなければ、彼の代わりに違う売人が現れるだけよ」
「この任務を果たしてくれたら、リフテンでの地位を約束するわ」
それは特に求めるところではないのですが、スクゥーマの根絶によってリフテンの治安を守りたい気持ちは一緒です。
「確実にけりをつけてきますよ」
リフテンを出て、スクゥーマの精製や売買が行われている洞窟へ向かいます。山道を歩いていると、暗闇の中から襲い掛かってくるエルフが現れました。
「何者だ!?」
男は意味不明なことをわめき、言葉の端々で唯一「ボエシア」という言葉だけが聞き取れました。
アラネアさんが氷柱を飛ばして男を仕留め、吐き捨てるように言いました。
「おそらく、ボエシアの信者でしょう」
遺体の所持品を見ると、『ボエシアの証明』という珍しい本を持っていました。
ボエシアと言えば、以前マルカルスでデイドラ王モラグ・バルに罠にかけられ、『宿敵ボエシアの司祭にヤキ入れたいから連れてこい』と言われていました。
適当に約束して釈放されたあとも、面倒だし私自身はボエシアの司祭になんの恨みもないので無視し続けていましたが――まさかこんなところで『ボエシア』の名を聞くとは。
読んでみますが、不可思議で、残酷で、歪な物語です。
簡単にまとめると、こんな神を信仰するだなんて、正気ではない。それに尽きます。なんだか妙な気持になりながらも、本を閉じて荷物にしまいました。
「…それを持って行くのね?」
アラネアさんは半ば咎めるような声色で確認してきましたが、私が頷くと諦めたようにそれ以上何も言いませんでした。
クラッグスレイン洞窟
さて、そうこうしているうちにクラッグスレイン洞窟に到着しました。
外にいた用心棒はアラネアさんの召喚魔法で一撃です。
外には大きな籠と、大きなオオカミがいました。野生のオオカミよりかなり大きく、かなり獰猛そうです。檻を開けてもいいことが無さそうなので、かわいそうですがそのままにしておきましょう。どのみち殺すことになってしまうので。
洞窟の入り口から中を覗き込み、まずは一人。
さらに奥へ進むと、開けた場所に複数人集まっていて、一気に襲い掛かってきました。
さすがに大勢相手はきついものがあります。しかも外で檻に入っていたあの大きなオオカミ、ピットウルフまで参戦してきたので、アラネアさんも途中膝をつくほどでした。
どうやらここは闘犬場で、この柵の中でオオカミたちを戦わせてお金を賭ける賭博場でもあったようですね。
バーカウンターまで設置され、ギャンブラーにとっては隠れた娯楽の場だったのでしょう。
洞窟の奥でも大きな檻とオオカミを発見しました。彼らもいずれは闘犬として殺し合いをさせられるはずだったわけですね。かといって私が解放するわけにいかないので、彼らをここに置いていくことしかできず、同情する資格を持ち合わせていないのですが…
ムーンシュガーやスクゥーマ等、ここが拠点となっている証拠も十分です。あとはライラさんが処理してくれることでしょう。
ミストヴェイル砦
再びリフテンに戻り、ライラさんに報告しました。
「よくやってくれたわ!あなたの努力は、リフテンの人々に大きな利益を与えてくれた」
「それに、他にもリフトで素晴らしい実績を残したそうね。何人かの市民から賞賛の声が届いていると、執政から報告があったわ。困っている人を助けて、求めがあれば手を貸して…あなたはもう、要塞の英雄よ。まるでムジョルのようだわ」
ムジョルさんもそうしてリフテンの英雄として称えられているんですね。同じように称賛してもらえるなんて、光栄なことです。
「リフテンの首長として、あなたの献身的な行いに対しては相応の地位によって報いるのが義務でしょうね」
そうして従士の称号をもらえる話の流れになりましたが、その条件を満たすため、いつものように家を買うように言われてしまいました。リフテンの治安からいってここで家を持つ事には消極的でしたが、別荘と考えれば悪くないかもしれません。今回のことでライラさんのことも少し見直しました。リフテンの復興に手を貸し、この先を見届けたい気持ちもあります。
こうして新居とそのほか装飾品を購入しました。
新居はリフテンの正門から入ってすぐ、右手に曲がった突き当りにあるハニーサイドという名の邸宅です。一階建てですが地下があり、裏手からは湖を臨むテラスに出られ、釣りも楽しめますし、小さな庭もあります。
意外と住みやすそうなおうちで満足です。別荘としては十分な物件なのではないでしょうか。
ライラさんの元に戻り、家を購入したことを伝えると、従士としての称号と、”リフトの刀剣”という特別な武器を授けてくれました。
「ここに来てからの短い間に、部下が生涯をかけてもできないくらい多くの問題を解決してくれたわ。だから、首長の権限でリフテンの従士になったと公式に宣言して、その立場にふさわしい恩恵をすべて授けるわ。おめでとう」
別荘ハニーサイドには私兵のイオナさんが常駐してくれることになりました。
「首長はお前を要塞にとって重要な存在だと認めたんだ。私はイオナ。英雄としてな。従士に仕えることを誓う。すべての力と命をもって守ろう」
リディアさんやジョディスさんとは違い、言葉遣いからしてぶっきらぼうな人ですが、腕は確かなようです。この人がいれば子供たちをリフテンで過ごさせても大丈夫でしょう。
ということで、子供たちをリフテンに連れていくことにしました。ソリチュードに帰ると、門から入るなり二人で仲良く遊んでいるところに出くわしました。
「リフテンに別荘を買ったのよ。しばらくあちらで過ごしましょう」
「リフテン!?」
サミュエルにとっては故郷です。そろそろ孤児院の友人たちとも会いたくなっていた頃でしょう。とても嬉しそうに目を輝かせました。
ジョディスさんにもリフテンの別荘へ子供たちを連れていくことを伝えました。
「留守はお任せください。光栄を。従士」
ずっとワンオペで子供たちの世話をしてくれていたジョディスさんにとってリラックスできる休暇になればWin-Winですね。