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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #103
こちらの続きです
『マグナスの杖』①
謎のエネルギー体、<マグナスの目>をめぐり、ウィンターホールド大学のアークメイジ、サボス先生が亡くなってしまいました。サルモールのアンカノが強引にその力を利用しようとしたことで恐ろしい混乱が起きています。収束させるためにはマグナスの力を収められるという伝説の<マグナスの杖>を手に入れる他ありません。
ミラベル先生から依頼を受けた私は、サイノッドの研究者から情報を得た<ラビリンシアン>に向かうことになりました。
ラビリンシアンはハイヤルマーチ要塞にあります。途中モーサルに立ち寄りましたが、衛兵がウィンターホールド大学の噂をしているところに遭遇してしまいました。どうやら事件はすでにスカイリム中に広まっているようです。
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こうしている今も、ミラベル先生やトルフディル先生たちがアンカノの説得を試みていることでしょう。一刻も早くマグナスの杖を手に入れなければ。もしその効果が伝説にすぎなかったとしても、交渉材料にはなるかもしれません。
ラビリンシアン
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雪に覆われた広大な遺跡です。ざっと周囲を見回す程度では、その全貌を望むことはできません。
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ふと、人の気配がします。見ると白く光る人型が階段の上に立っているではありませんか。吸い寄せられるように、しかし警戒しながら近づいてみます。
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「さあ、やっと着いたんだ!これ以上、時間は無駄にできない!」
誰かが鼓舞するように叫んでいます。その声には確かに聞き覚えがあるのですが――そんなはずはありません。その人は、ほんの数時間前にこの世から去ってしまったのですから。
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そこには扉の前に集まる六人の魔術師―その影がありました。彼らは私に全く意識を向けず、会話を続けています。
私はこのような状況に見覚えがあります。彼らは幽霊ではなく、そこに存在していた、記憶そのものの姿です。
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会話を聞いていると、どうやら彼らはアークメイジになる前のサボス先生とその仲間たち。大学から抜け出して、この遺跡の中にある何かを求めてやってきたようです。まだ学生なのかもしれません。
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トロールを駆除しているうちにサボス先生と仲間たちは遺跡の中へと姿を消していました。扉は固く閉ざされており、簡単には明けることができません。よく見てみると仕掛けがあり、そこにミラベル先生からもらった<ラビリンシアンのネックレス>を取り付けると、開くことができるようになりました。
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これはミラベル先生がサボス先生に託していたものです。やはりあの記憶の影の中にサボス先生はいて、若いころにこのネックレスを使って中に入り、そして出てきたのです。…だとしたら、なぜサボス先生はこのネックレスをミラベル先生に託したのでしょうか。この中に何が?あの影たちが現れた意味は?サボス先生はマグナスの杖を見つけられなかったのか?
疑問は尽きませんが、前に進むしかありません。
「戻ったら奴らがどんな顔をするか、想像できるか?」
中に入ると、サボス先生の声が聞こえてきました。彼らしくない挑発的な発言に違和感を覚えますが、若いころは傲慢な性格だったとしても、大人になって剣が削がれたのかもしれません。
「何か役に立つものが見つかるって確信しているような話しぶりだな」
「ここの歴史を考えると、まだある程度の力が眠っている可能性が非常に高い」
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「魔力を秘めた武器、古代の知識やシャリドールの秘密が書かれた本。何が見つかるかなんて、誰に分かる?」
「それでもし…この場所を警備しているものがいたら?」
「大学で修業した六人の魔術師にさからうの?私たちはそれでもいいわよ」
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若い魔術師達は自信に満ちています。表情までは見えませんが、仲間たちとの冒険にわくわくしているのが伝わってきました。
影はどんどん先へ進んでいきます。遺跡は暗く入り組んでいて、様々なトラップ、スケルトン、ドラウグルたちが立ちふさがりました。
それらを排除していくうち、広大な場所で骨だけのドラゴンに襲われました。
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無数のスケルトンを従えたそれを前に思い付き、ジェイ・ザルゴの火炎マントをお見舞いしました。
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火炎を身にまとって走り回っているうちに、ドラゴンを含めスケルトンたちは全滅していました。広いので、心配して追いかけてくるアラネアさんを火傷させることも避けられます。
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しかしやはり危険なことに変わりないので、大学に帰ったらジェイ・ザルゴには正直に失敗作であることを伝えましょう。
先に進むと、影たちの雰囲気が一変していました。どうやら仲間が一人離脱してしまったようです。
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「それにしても、あれは何?」
「命からがらで外に出てきたのに、また中に戻るっていうの?」
「もう手遅れよ。彼には戻る力が残っていないわ」
「ああ、何をしてしまったの?」
魔術師達はもめています。あの若い自信に満ちていた彼らの戦意が揺らいでいるのは明白です。
サボス先生が厳しい声で言い放ちました。
「後戻りはできない。先へも行けない。出来るのはこれだけだ」
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よくわかりませんが、サボス先生の言葉で彼らの心は決まったようです。
「サボスの言う通りよ。油断さえしなければ大丈夫」
影が消えさり、石碑だけが残されました。
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どうにも胡散臭い遺跡です。ただの墓とは違うようですね。
その時です。
「ウォ、メイズ、ワー、ディー、ヴュル、ジュナール?」
異様な声が聞こえました。これはドラゴンや、あるいはシャウトを使うドラウグルと同じ言葉です。
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「答えないのか…お前たちのように喉を使って話さなければならないと?」
どうやら相手は私の言語でも話せるようです。この声はサボス先生たちのような記憶の影のものとは違い、私に向かって話しかけているのがわかりました。
「帰ってきたのか、アレン。懐かしいな」
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サボス・アレン。亡くなったアークメイジ、サボス先生の名です。声の主は、私のことをサボス先生と勘違いしているようです。
「終わらせられなかったものを、終わらせようというのか?再び失敗するだけだぞ…自らの力が自身の破滅に繋がると、襲わらなかったか?こちらの力を強めるだけだ」
声が聞こえるたびに、マジカを吸い取られていることに気が付きました。魔術を使わないので問題はありませんが、不快感はあります。
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再び影たちが揉めています。またも仲間を失い、混乱に陥っています。
「こんなのまともじゃない。ここに来るべきじゃなかったわ」
しかし選択肢はありません。サボス先生は再び鼓舞します。
「戻れば皆、一巻の終わりだ。進み続け、抜け出すんだ。絶対に!」
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「あなたならできる。行こう」
仲間たちはサボス先生の言葉を信じることにしたようです。彼のカリスマ性は窮地に陥った仲間たちの心を勇気づけるに足る力があったようですね。そもそもここへの侵入を焚きつけたのがサボス先生のようにも見えましたが、それすら帳消しにしてしまうくらいには。
記憶の影たちは不安に揺れています。若きサボス先生がここを抜け出し、ウィンターホールド大学のアークメイジとなる未来を知っているだけに、一体この先で何が起こるのか、仲間たちは生還することができるのか、謎の声の主がサボス先生を認識している理由も気になります。
そしてマグナスの杖はどこにあるのか。アラネアさんと共に進み続けましょう。