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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #85

こちらの続きです


別れと再会


 ついにクマの毛皮が10枚集まりました!

最後の一匹がなかなか出てこなかった!

イヴァルステッド

 急いでイヴァルステッドの製材所へやってきました。

あ、いたいた

 10枚も重ねるとなかなかの重さです。ファルカスさんとえっちらおっちら運んで持ってきました。

「グウィリン!あの板、私の腕の二倍の長さに切れと言ったのよ。あなたの腕じゃなくて」
 依頼主である材木商人のテンパさんが、従業員のグウィリンさんに檄を飛ばすところへ居合わせてしまいました。

怒ってるな~

「すいません、ミス・テンパ。あなたがもう少しはっきりしていさえすれば、おそらくは…」
 勇気のある反論ですが実際その通りですね。
「はあ。みんながあなたほど背が低いわけじゃないのよ…普通の背丈の人に、この板がなんの役に立つの?」

ひどっ

 かなり辛辣なことを言われていますが、グウィリンさんはへらへら笑っていなしています。テンパさんも「やり直してちょうだい」とだけ言い残してその場を離れました。

 そんなテンパさんに集めたクマの毛皮を見せました。
「どうぞ!」
 テンパさんは冷たい目で毛皮を見下ろし、ふん、と鼻を鳴らしました。

「簡単な指示に従ってくれる人に会えて、本当に良かったですよ」

…ん?

「約束どおり、報酬です。仕事に戻るので、失礼します」
 剥ぎ取るように毛皮を奪うと、付呪された鉄の片手斧を雑に手渡して行ってしまいました。

えー…
いらんなぁ

 あんなに頑張って集めたのに、なんだか肩透かしというか、何というか…別に報酬目当てというわけではありませんが、あの口ぶりや態度からいって、テンパさんにとってはクマ10匹倒すことは大したことのないことなのでしょうか。
 まあ、物の捉え方というのは人それぞれですよね。きっとこの世からクマが一匹もいなくなったとしたら、今度は別の害に悩まされ、不機嫌を維持して人を傷つけ続ける。それが彼女のお気に入りの生き方なのです。
 そんな生き方に付き添えるグウィリンさんを失うまで、その合理性の無さに気づくことはないでしょう。


ソリチュード

 ソリチュードに戻り荷物の整理を終えると、ファルカスさんを呼び留めました。

「なんだ?」
「ファルカスさん、これまで従者のお勤め、ご苦労様でした。大変助かりました」
「なんだ。あとはもういいのか?」
「はい。ファルカスさんはジョルバスクルに戻って、同胞団の仕事をお願いします」
「……蜘蛛か」
「え?」

蜘蛛?

「俺が、クモが苦手だからか?」
「ああ、いや、道中で遭遇しても頑張って倒してくれてましたし、ファルカスさんに不満があるわけではありません。むしろとても頼りになる存在だと思っています。ただ、他に旅のお供を約束している人がいるんです。そろそろその人を迎えに行こうかなと思いまして」
「……そうか」

気にしてたのか…

「ならば戻っていよう。用があったら来てくれ」
「はい、ありがとうございます。よろしくお願いしますね」

同胞団のみんなによろしく

 ファルカスさんの性格的に、もっとあっさりとした別れになると思っていましたが、思いのほか寂しそうな背中でホワイトランへと旅立たせてしまいました。

 荷物持ちとしても切り込み隊長としても非常に頼もしかったファルカスさん。同胞団に戻り、指導者としても一皮むけた姿を見せてくれることでしょう。


アズラの祠

 ウィンターホールドから山を登り、頂上に到達したころには空はすっかり冷たい星空に覆われていました。

久しぶりだなあ

 階段を上り、祭壇で祈りをささげるローブの女性に声をかけようとすると、地鳴りに襲われました。そしてけたたましい鳴き声と、すべてを燃えつくそうと吐き出される炎。

 ドラゴンです。

 祭壇の女性が杖を手に走り出しました。杖を振ると、飛び出してきたいくつもの氷柱がドラゴンに突き刺さります。ドラゴンは悲鳴を上げ、血しぶきを上げながら夜空を飛び回りました。

危ない!

 女性はドラゴンの炎を浴びながら、負けずに杖で攻撃を続けます。

 そしてついにドラゴンは力尽き、雪の中に長い首をうずめて動かなくなりました。

すごい…

 ドラゴンは確かに息絶え、亡骸は燃え上がり、その魂は私の体内へと吸い込まれました。

おおお

「アラネアさん!」
 祭壇へ戻ったダークエルフのアズラ司祭、アラネア・イエニスさん。私の声に振り向き、にっこりと笑いかけてきました。

待っててくれた!

 アズラの声を失い、それでもここで祈り続け、私と旅に出る日をここで待っていてくれたのです。ああやって、ドラゴンや獣、あらゆる脅威と孤独に抗いながら。

「お待たせしました」
「そんなに待っていないわ」
 アラネアさんがモロウウィンドからこの地にやってきたのは200年前のこと。ダークエルフの寿命からして、私との体感時間が違うのかもしれません。
 再会を喜び合い、二人でアズラの祠を後にしました。

ウィンターホールド

 ウィンターホールドの酒場に着くと、火にあたりながら色々と話をしました。
「こんなに大きな焚火は久しぶりな気がするわ」
「アラネアさんがそう言うということは、よほど時間が経っているんでしょうね」
「そうね…店主が代替わりするくらいには」

美人だなぁ

「本当に私があなたの従者でいいのかしら。私、スカイリムに来てからはアズラの祠から離れたことがないのよ」
「大丈夫ですよ。ドラゴンを一人で倒せるならなおの事」
「そう…でも、不安だわ。久しぶりに会ったあなたは、以前よりもさらに力を増しているようだし」
「まあ、色々ありましたからね。でもそれはアラネアさんも一緒です。旅をすればするほど、嫌でも力はつきますよ。大変なこともありますけど、それも楽しめばいいんです」
「そうね…ありがとう。やってみるわ。あなたのためにも」

真面目だなぁ

 アラネアさんにとっては旅自体が初めてではありますが、私も魔術師との旅は初めてなので、今までとは違う新しい景色が見られそうでワクワクします。

よろしくです!


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