スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #104
こちらの続きです
『マグナスの杖』②解決編
奥へ進んでいくと、大変珍しい半透明のドラウグルに遭遇しました。
マジカを吸い取る『吸魔の霊弓』を手に入れました。ダメージでは普段使っている『碧水晶の弓』の方が鍛えていることもあり有利ですが、見た目が珍しいのでしばらく使ってみたいと思います。
行きついた小部屋の中で、影たちが声を張り上げていました。
「彼女を置き去りにするべきじゃなかったのよ!死んでしまうわ!」
「他に何ができた?あそこに残って彼女と死ぬことか?彼女は進むのを拒んだ!他に選択肢はなかったんだ!」
サボス先生は冷徹に、他の仲間は感情的に意見を交わしています。しかし仲間もその選択が間違っていなかったことはわかっているようで、反論はしません。彼らにとっても友人より大事なのは自分の命なのです。
ところで影はもう三人分しか残っていません。六人いた仲間のうち、半分はこのラビリンシアンのどこかへ取り残されてしまったようです。
「これだ。この扉の向こうだ。感じるか?何があっても離れないようにしよう。いいか?」
「すぐに戻ってくるからね」
「賛成だ。皆、離れずに行こう」
そうして影は消えました。部屋の隣に、大きな木の扉が見えます。どうやら彼らは一束になり、この先に進んでいったようです。
扉が開くと、中は広い空間になっていて、不思議な光と透明なドームのようなものが見えました。
近づいてみてもよくわかりません。ドームの中には誰かいます。
さらにドームには光の線が伸びていて、それは記憶の影の魔術師二人が放つものでした。サボス先生の仲間がなぜ?
ドームに近づくと、中には立派な杖を掲げる背の高い人間が立っています。もしかしたらあの杖こそ、マグナスの杖なのではないでしょうか?
ドームは間違いなく、二人の魔術師によって創られ、杖を持つ人間を封印しています。
弓を構え…魔術師を射抜きます。
申し訳ありませんが、杖を手に入れるにはこの手しかありません。矢を受けた魔術師は断末魔を上げた後、二人とも粉々になりました。もしかしたら死霊術か何かで操られ、長い間封印魔法をかけさせられていたのかもしれません。
ドームが消えると、実態を取り戻した謎の魔術師がふわりと浮かび上がりながらこちらに向かってきました。アラネアさんが氷の生霊を召喚し、相手に挑んでいきます。
氷の生霊の攻撃が当たり、怯んだところで私の放った矢がクリティカルヒット!一発で仕留めることが出来ました。
敵が落とした杖を拾うと、まさしくこれが『マグナスの杖』。マジカを吸収することができるようです。伝説が正しければ、これでマグナスの目のエネルギーも吸収できるはず。
さらに謎の魔術師『モロケイ』がつけていた仮面も入手しました。妙なデザインです。不思議な声で話しかけてきたのも、このモロケイだったのでしょうか。
アラネアさんに渡してつけてもらいます、が、なんだか怖いのですぐに外してもらいました。
さて、マグナスの杖を手に入れたことですし、大学に帰らなければ。出口に繋がっていそうな扉を開けると、サボス先生の影が立っていました。
「友よ、すまない。心から謝罪する!」
「他に選択肢はなかった!あの化け物が絶対に逃げ出さないようにするには、あれしかなかったんだ!約束しよう。こんなことは二度と起こさせない!この場所を封印するのだ…」
まあ、なんと。サボス先生は友人二人にモロケイを封印させたあと、ここを閉じて逃げていたのですね。もしかしたら二人がモロケイに殺害された死後、その肉体や精神を利用したのかもしれませんが――それにしても、彼がアークメイジになってからも長い時間が経っているはずです。今日までの間にここを制圧することはできなかったのでしょうか?ただ封印し、ここで起きた事を黙っていただなんて…
彼は友人たちの間でもかなりリーダーシップを発揮していました。おそらくこのようになった責任は彼にもあったはずです。周囲はこのことを承知でサボス先生をアークメイジに就任させたのでしょうか?あるいはすべて沈黙し、死んだ友人たちの家族にも真実を知らせていないのだとしたら――
悲劇の記憶の断片を見せられた今、想像は尽きませんが、当事者たちは全員死んでしまい、全貌を知る事はできません。しかしこの記憶を見せたのはサボス先生なのではないかと思うと、彼が私に伝えたかったことはなんなのか、考えさせられます。
「…行きましょう」
アラネアさんに声をかけられ、マグナスの杖を握りなおしました。今はもう過去に思いを馳せている場合ではありません。大学に戻って問題を片づけなければ。
歩を進めようとすると、向こう側から扉を開けてサルモールのローブを身にまとったハイエルフが現れました。
「あそこから生きて戻ってきたか。アンカノの言った通り…お前は危険な存在だ」
アンカノの仲間のようです。ということは、狙いはこの杖ですね。
「悪いが、その杖は渡してもらおう。アンカノがそれを安全に保管したがっている…それと、お前には死んでもらいたいようだ。個人的な恨みはないがな」
アンカノの手配は行き届いていていましたが、こちらの実力は見誤っていたようですね。魔術師一人で片づけられると思われていたなんて心外です。
さっさと大学に戻って文句を言わなければなりませんね。