スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #99
こちらの続きです
『善意』③
サイジック会からやって来たクアラニルさんの提言を受け、大学内で『ダンレインの預言者』を捜索することになりました。
アークメイジのサボス先生からはあしらわれ、学内の先輩や同級生に聞いてみますが、みんなよく知らないようです。
ミラベル先生に訊いてみると、厳しい表情でぴしゃりと
「それはあなたが知る必要のない事です」
と言われてしまいました。
しかしここで引き下がるわけにいきません。
「この預言者を探すのを手伝ってもらえませんか?」
真剣にお願いすると、ミラベル先生は少し悩んだ後、小さくため息をつきました。
「わかりました。めったに人に話す事ではないのですけども。地元の人々に、その…誤解を招く可能性があるので」
誤解?地元の人々を気にするということは、ダンレインの預言者を巡って外聞の悪い何かが起きたようですね。
「”預言者”はこの大学の地下、ミッデンにいます。でもどうしても必要というのでない限り、行くのはやめた方がいいと思いますよ」
場所はわかりましたが、そもそも『ダンレインの預言者』が何者なのか、よくわからないままです。サボス先生によればトルフディル先生が預言者について知っているようなので、部屋を訪ねて話を聞きました。
「ミッデンにいるという、ダンレインの預言者について詳しく教えてもらえませんか?」
「なぜそれを…まあ、彼は気にせんだろうしな…」
「すべて私が生まれるより前の事だ。私もみんなと同じようにうわさを聞かされてきた。彼は優れた学生で、熟練したウィザードだった。それまで誰も見た事がないような方法で魔法を探求していたんだ。だがおそらく彼は、できるだけ大きな力を得る事のみに集中してしまった。それが事故につながったのだろう」
「どんな事故が起きたのですか?」
「初めに言った事を覚えているか?魔法を操れなければ己を滅ぼしてしまうことを」
初めての訓練の時にトルフディル先生が言っていた言葉ですね。よく覚えています。
「単に命を落とすという意味ではないんだ。預言者の事故はまさに、破壊された生命の一つの形なのだよ」
「あれは事故だと言われている。意図的なものだとは思えない。何らかの誤りがあって、彼は今のような状態になってしまったに違いない。大学に流れるエネルギーに融合してしまったんだ」
大学に流れるエネルギーに融合…?聞けば聞くほどわけがわかりません。
しかし、これでクアラニルさんが預言者の話を持ち出した理由がなんとなくわかりました。『大学のエネルギーに融合した』という彼ならば、今この場にある強大なエネルギーの塊であるマグナスの目についても何か見えているものがあるのかもしれません。
「彼に事件の事や気分を尋ねるのはどうかと思っていた。それに、彼は今でも感じる事ができるのだろうか」
エネルギーと融合してしまったという『ダンレインの預言者』は、すでに人の体をなしてないということなのでしょうか。
ミッデンと呼ばれる地下へ行く方法を探していると、ブレリナさんから相談を持ち掛けられました。呪文の練習台になってほしいというのです。
ジェイ・ザルゴの件があるので渋りましたが、どうしても必要だとすがられてしまったので仕方なく了承することにしました。
「では、そこに立っているだけでいいから…お願い、じっとして。動かないで。そこよ!それじゃあ…」
ブレリナさんが杖を振った瞬間、視界がゆがみ、色が失われてしまいました。
「そんな。こんなはずじゃなかったのに」
「それで…気分はどう?なんだかひどく… 顔色が悪いけど」
どうやら顔色も悪いようです。視界の異常を伝えると、ブレリナさんは申し訳なさそうに謝りました。
「効果はすぐに消えるわ。そしたら全く問題ないから、もう一度やってみましょう」
ブレリナさんは急いで原因を究明するとのことです。この状態がどれくらい続くかはわかりませんが、仕方がないので学舎を探索しながら治るのを待つことにしました。
召喚術のフィニス先生に話しかけると、ミッデンについてはわかりませんでしたが、召喚術師について教えてもらうことはできました。召喚師はあまり公表することなく、独自に、秘密裏にやっている人が多いようです。
「知るところでは、自分の職業を公表しているのはファリオンだけだ。かつてはわが師であったが、何年も前に大学を去って行った。アークメイジを嫌っていた。相手にしたり、従ったりするのが嫌だったのだろう。大学が向かおうとしている姿に嫌悪を覚えるとファリオンは言っていた。だからいなくなった。ハイヤルマーチに落ち着いたと聞いているが、そこで何やら問題を起こしているらしい」
そういえばモーサルに滞在していた時、珍しいレッドガードの魔術師でファリオンと名乗る男に会った気がします。彼のことでしょうか。
そうこうしているうちに、魔法が解けたようです。視界に色が戻りました。
ブレリナさんに報告すると、「また手伝ってほしい」と頼まれました。渋々了承すると、自信満々に「それだけの価値があるわよ」と杖を振りました。
さんざん失敗された後、なんとか元の姿に戻りました。結局何がしたかったのかよくわかりません。シェオゴラスの世界に迷い込んだ時の気分です。
「まあ、最後には何とかなったでしょ?ありがとう。あなたは素晴らしい友人だわ」
友人として認識してもらえたのは嬉しいのですが、牛から戻れなくなるのは嫌なので、これっきりにしてもらうようお願いしました。
平静の間の階段下で、意味ありげな落とし扉を見つけました。
どうやらここがミッデンの入り口のようです。『ダンレインの預言者』に会いに行きましょう。