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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #78
こちらの続きです
『闇の一党を打ち砕け!』
ドラゴンブリッジ
闇の一党の指導者アストリッドの殺害をペニトゥス・オクラトゥスという組織の『マロ指揮官』に報告するよう衛兵からいわれ、ドラゴンブリッジにやってきました。
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ペニトゥス・オクラトゥスが一体何の組織なのかはよくわかりませんが、基地を訪ねてみます。
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マロ指揮官は怪訝な顔で私を見ました。
「なんだ?」
「闇の一党のリーダーを始末したのですが、衛兵に伝えたところあなたに報告するよう言われまして」
「闇の一党のリーダーを?アストリッドのことか?死んだ?なんの冗談だ?」
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マロ指揮官は信じられないとばかりに頭を振り、やがて笑みを浮かべました。
「ハ!幸運が巡ってきたぞ。思えば長い間、闇の一党の動きを監視してきた… 襲撃をかける頃合いを計るために。今こそその時だ!」
どうやらこの組織はずっと闇の一党の殲滅を目的として活動していたようです。よほど苦戦していたのか、部外者の私を前に機密情報を興奮しながらまくし立てました。
「諜報員が最近、聖域へ入るための暗号を入手したんだ。それは”沈黙せよ、我が同胞”というものだ。あの中にいる暗殺者どもを始末してやる!」
もう本丸への突入準備は出来ていたのですね。マロ指揮官は私に熱い視線を寄こします。
「よくぞリーダーを始末してくれた。この名誉もお前のものとなるべきだ。手を貸せば、最大限の報酬を与えよう!」
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「闇の一党を根絶やしにするチャンスが巡ってきた。すべてはお前次第だ」
「わ、私が?一人で?」
どうやらまた都合よく使われることになってしまったようです。元々闇の一党は個人的に壊滅させなければと考えていましたし、そうでなくてもアストリッドを倒した時点で敵対は免れないでしょう。報酬もはずむとのことでですし、悪い話ではありません。
闇の一党の聖域
伝えられたアジトの場所はファルクリースのすぐ近くでした。街道を外れた森の中に、小さな泉があり、振り向くと岩の間に怪しい髑髏が彫り込まれた飾り扉がありました。骸骨の額には大きな手のひらの印がありました。配達人から渡された奇妙な手紙と同じ印です。
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扉の前に立つと、どこからともなく声が聞こえてきました。
「人生の調べとは何か?」
これが暗号ですね。マロ指揮官から教えられた言葉を暗唱します。
「沈黙せよ、我が同胞」
私の答えを聞くと、「よくぞ戻られた」と声がして、目の前が暗くなりました。
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次の瞬間、私は一人で岩壁の中にいました。背後を守っていたはずのファルカスさんはいません。何らかの魔法で一人ずつしか入れないようになっているのでしょう。おそらくファルカスさんは合言葉を覚えていないので、本当に一人で闇の一党を壊滅しなければならないようです。
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足音を立てないよう進んでいきます。隠密は得意ですが相手は暗殺のスペシャリスト集団ですから油断はできません。
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真っ先に到達した部屋にはいくつもの椅子やテーブルの上にナイフの突き刺さった大きな地図と、古い本を見つけました。
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興味本位にめくった本は「夜母の真実」というタイトルで、目を通してみたところ「闇の一党」の起源が書かれたものでした。
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モロウウィンドに『モラグ・トング』という暗殺ギルドがあり、彼らはデイドラ王『メファーラ』への奉仕として暗殺を行っていました。その派閥の中で最も高い地位の女性を指す『夜母』という肩書が存在し、かつて存在した有能なダークエルフもまた夜母として仕事を全うしていました。
しかしある日、その夜母が「シシスの声を聴いた」と主張しました。『シシス』とはデイドラ王ではなく、さらに上位の存在と言われてはいますが実態はよくわかりません。とにかく、その夜母はそれまで仕えていたメファーラではなく、突如としてシシスの言葉に従い始めたのです。
彼女は「シシスはドレッド・ロード(シシスの別名)はモラグ・トングの失敗に対し立腹している。彼は魂を求めている」と語りました。
闇の一党の伝説によると、シシスは夜母との間に5人の子供をもうけました。そして二年後、夜母は自分の子供たちの魂を、子供たちの父親であるシシスに捧げました。自分の手で子供たちを殺したのです。
村人たちは夜母の行為に激しく反発し、ついには彼女を襲撃して残虐に殺してしまいました。最後には現場の家を焼き払い、すべては終結したと思われました。
それから30年後、ある男が気持ちが安らぐような不思議な声を聴きました。声は自分を「夜母」と名乗り、男を最初の「聞こえし者」と名付けました。彼は声に従い、「闇の一党」という新たな組織を結成しました。それはメファーラではなくドレッド・ロードのシシスへ使える組織であり、彼らは取引と死を結び付け、富と権力をもって力を伸ばすだろう、とされています。
なるほど、闇の一党にはそんな歴史があったのですね。ただの暗殺集団化と思っていましたが、シシスという強大な存在の元に結成されていたとは――ということは、ここを壊滅させてしまうと、そのよくわからないシシスとかいう厄介そうな神に怒られてしまうのでは…?
そんなことを考えていると、
「誰だ!?」
敵に見つかってしまいました。
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相手は両手斧で切りつけてきます。逃げ惑いますが狭いし近いしで弓矢はうまくあたりません。ドーンブレイカーを抜き、炎の太刀で応戦します。
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久しぶりの片手武器ですがなんとか勝ちきりました。油断していたのもありますが、相手はさすがの戦闘能力です。この先も油断できません。
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洞窟の中の居住空間にはベッドやタンスなど、設備が充実しています。その中に珍しい石を見つけ、頂戴しました。
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奥に進むと広い空間に出ました。アルゴニアンを見つけ、気づかれる前に矢を打ち込みます。隠密先制がうまく決まり、あっけなく倒れました。
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鍛冶の設備が充実しています。武器などは外部で取引せず、ここで独自に用意することで追手に見つかりにくくしていたのでしょう。
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次の標的を見つけたと同時に、蜘蛛に襲われました。ここで飼いならされているようです。強烈な毒を吹きかけてくるので距離をとって矢を放ちます。飼い主らしき弓の使い手とも弓矢の射ち合いで勝ちました。
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広い食堂に出ました。豪華な食事を眺めていると、レッドガードの男が襲ってきました。
相手はシミターを振り回すだけなので、大きなテーブルをぐるぐる回りながら弓矢で倒します。
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最後に出会ったのは魔導士でした。シールドを張りながら強力な炎を飛ばしてきます。慌てて回復薬、炎耐性薬、さらに射手の薬を立て続けに飲み、炎を正面から受けながら矢を打ち込みました。
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これが最後の一人だったようです。闇の一党の殲滅、成功しました。久しぶりに危機感を感じる局面もあり、一安心です。
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祭壇のようなステンドグラスの丸窓を見つけました。禍々しくも精巧で美しい作品です。
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アジトから出ると、ファルカスさんが心配そうに待っていてくれました。やはり暗号を思い出すことができず、私が中で仕事をしている間、ずっと扉と押し問答を続けていたようです。
「もう終わりましたよ。マロ指揮官の所へ戻りましょう」
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ドラゴンブリッジ
マロ指揮官に報告すると、愕然として声を震えさせました。
「そんなまさか… 夢なのか?本当に成し遂げたのか?」
「失敗すると思ってました?」
マロ指揮官は私の問いかけに答えず、大声を張り上げました。
「今日は記念すべき日だ、友よ!闇の一党に一撃を見舞ってやったんだ。この日を忘れることはないぞ。約束通り、最大限の報酬を授けよう!」
そう言うと上機嫌で金貨の大袋を渡してくれました。3000G、かなりの大金です。
「お前の功績は皇帝の耳にお届けしておこう。おかげでスカイリムはよりよい場所となった」
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マロ指揮官は皇帝と繋がりがあるようです。なんだか思っていたより大事になってしまったようですが、大金も得られましたし、これで闇の一党から狙われる心配もありません。
闇の一党によって救われていた人もいたかもしれませんが、彼らの手に落ちた損失や悲しみも無視はできないでしょう。
気にかかるのはシシスや夜母という、神格の存在ですが――こちらはデイドラ王からさんざん振り回されている身ですから、今更気にしても仕方ありませんね。ひとつ邪魔が消えたと思って、これからも旅を続けましょう。