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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #80
こちらの続きです
隠匿の炉床墓地
闇の一党から拉致されて以来すっかり忘れていましたが、イヴァルステッドの亡霊騒動を調査するため、戻ってきました。
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村の斜面を少しあがったところに、古い墓地がありました。
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ファルカスさんが周囲を見回し、
「古い石細工だ。金と罠と骨」
とつぶやきました。おそらくドラウグルもウロウロしていることでしょう。
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鉄の扉を開けて中に入り、らせん階段を下っていくと、ドラウグルの眠る小部屋に出ました。すると低い男の声が聞こえてきました。
「ここを立ち去れ…ここを立ち去れ…」
ドラウグルがしゃべったのかと思いましたが、どうも違います。
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隣の部屋からぼんやりと光る人影が、こちらを睨みつけながら
「ここを立ち去れ… ここを立ち去れ…」
どんよりとした声で繰り返していました。
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亡霊は「立ち去れ…立ち去れ…」と繰り返しながら離れていきました。
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あれが宿屋の主人ウィルヘルムさんが見たという亡霊なのでしょうか。
とにかく、後を追わないとわかりません。細かく設置された罠や仕掛けを解きながら進んでいきます。
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さらに奥へいくと、爪がないと開かないおなじみの仕掛け扉に突き当たりました。これ以上は進めません。諦めて戻ろうかと振り向くと、亡霊が襲い掛かってきました。
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「死をお前にくれてやる!」
亡霊は雷撃魔法を私やファルカスさんに向かって放ちます。ファルカスさんはしびれてその場にうずくまりました。
「終わりのない眠りは皆に訪れるのだ…」
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跪いたファルカスさんの頭上に矢を放つと、亡霊に当たりました。
亡霊は「ぐっ!」とうめき声をあげて、光を放ちました。しかし亡霊はそれによって消え去らず、肉体を持ってその場に倒れました。
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なんと、亡霊は生身の身体を持っていたのです。
「どういうこと?」
しかもその特徴は、ウィルヘルムさんから聞いていたトレジャーハンターのものと一致します。おそらく数年前にやってきて行方不明になったというウィンデリウスに違いありません。
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荷物を漁ると、中から「幽霊の秘薬」と呼ばれる、短い時間実態を消すことができる秘薬の瓶を見つけました。
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トレジャーハンターだったダークエルフが、なぜ幽霊のふりをしてこんな墓場に潜伏していたのでしょうか。
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さらに奥の部屋を見つけました。どうやらウィンデリウスはここで寝起きしていたようです。幽霊の秘薬をもうひと瓶と、日記を見つけました。
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ウィンデリウスが残した日記を読んでみます。
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ウィンデリウスは当初トレジャーハンターとして宝探しの目的でこの墓地にテントを張りました。宝を独り占めするため、探索の間は村の人を遠ざける目的で幽霊の秘薬を開発し、迷信深い村人たちをだましていたようです。
しかしさらに奥へと進むための爪を見つけることができないまま時間が過ぎ、疑心暗鬼といら立ち、不安から、どんどん精神を病んでいきました。
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そして最後には自分を宝の守護者と思い込み、ガーディアンを自称して侵入者を襲うほど狂ってしまったわけですね。
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『”ドラウグル”盗りが”ドラウグル”に』を体現するような話です。
なにはともあれ、これでウィルヘルムさんの商売を邪魔していた亡霊の正体がわかりました。
宿屋へ戻り、ウィルヘルムさんに真実を報告すると、まさかの顛末に心底驚いたようです。日記を見せると顔をしかめ、やがて「し、信じられない…」と頭をかかえました。
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「つまりウィンデリウスの自作自演だったと?こんなにバカだったなんて信じられない」
おっしゃる通り、愚か者の哀れな末路です。そしてその猿芝居に騙され、ウィルヘルムさんや周囲の人々は長い時間、余計な神経を消耗することになってしまいました。
かける言葉を見つけられない私を前に、ため息をついたウィルヘルムさんがカウンターの下から何かを取り出しました。
「せめて彼を世話してくれたお礼くらいはさせてくれ。支払いとして受け取るのが嫌なら、贈り物だと思えばいい」
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そう言って差し出されたのは、なんとサファイア・ドラゴンの爪でした。
これこそまさに、ウィンデリウスが探し出せず狂気に陥ったお宝への鍵です。なんと、こんなに近くに所持者がいただなんて。
ウィルヘルムさんもやりきれない思いのようで、これ以上は何も聞くなと言うばかりに私へ爪を押し付けて仕事へ戻ってしまいました。
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ということで、再び墓地に戻ってきました。
鍵を使い、さきほど進むことができなかった扉の向こうへ足を踏み入れます。
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棺から次々に蘇るドラウグルと、罠の数々。ファルカスさんと共になんとか進んでいきます。
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そうしてついに広い祭壇へ行きつきました。多くの棺が並んでいます。
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近づくと、時間差ですべての棺が開き、ドラウグルが起き上がってきました。
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すべてのドラウグルを射抜いて倒しきると、ついに中央の祭壇に祀られた棺が開き、巨大なドラウグルが起き上がりました。
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距離をとってクリティカルヒットです!
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こうしてノーダメージのまま、敵を倒し切りました。
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さらに奥へ進むと、宝箱を見つけました。これがウィンデリウスが求めていたものですね。様々な遺跡を巡ってきた私にとってはそれほど目新しいものはありませんでしたが、このためだけに一人のトレジャーハンターの人生が狂ってしまったのだと思うと、感じ入るものがあります。
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不思議な力を得られる壁も見つけました。
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旅は過酷さと隣合わせではありますが、「発見」へのときめきやワクワク感には依存性があります。しかし手が届きそうで届かないそれが現れた時、それだけに執着することで、もっと多くの「発見」をみすみす取り逃すことになるのです。
我々定命の者である人間にとって、経験こそが財産になります。限られた時間の中でどれだけの経験を踏み、様々な人と出会い、彼らと経験を分け与えあう。
古い墓場で一人きり、ささやかなお宝を独り占めしようとした盗掘者にそんな話をしたところで、きっと理解はできなかったでしょうね。