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6/5 津久井城に行った話

無事に内定が決まったことを中学からの友達に連絡すると、「内定祝いしてやる」と言われたので出かけてきた。

本当は上野に行く予定だったけど、せっかく車で行くのに近すぎるということで急遽津久井湖へ。津久井湖というのは神奈川県相模原市の山のほうにあるダム湖で、東京(この日は新橋集合だった)から行くと、下道で2時間半かかる。

そもそも、なぜ私は津久井湖を知っていたのか。それはそこに城があるからだ。

津久井湖は知らなくても津久井城なら、日本国民の大半が知っているだろう。義務教育レベルの知識だ。知らない方はぜひwikipediaで検索してみてほしい。当然、城好きの私が知らないはずもなく、前々から行きたいとは思っていたため、密を避けて自然を満喫するためにも津久井を選んだわけだ。

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ちなみにこの日の私は、いつも通りSONY a7IIIにSigma 24-70 F2.8 ARTをつけて持って行ってはいたものの、ほとんど出番はなかった。実はこの前日にホモ猫というひどいあだ名の友達から富士フイルムのX100というコンパクトカメラを譲りうけていたため、この日はほとんどX100で撮影していた。

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いやーーーーーーーX100、いいね。

(a7IIIに比べれば)軽いし、レンズも優秀で富士フイルムの代名詞であるフィルムシミュレーションも使える。10年も前の機種なのでもろもろの動作は遅いし、シミュレーションの数も限られているがスナップ用途では十分使える。したがって、今回載せる写真はすべてX100で撮影したものだ。

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津久井というと、地図で見ればかなり山奥のように見えたが、実際のところそれなりに人が住んでいる。ガストあるし。

私はダム湖そのものは初めてではないが、これほどダム湖のすぐそばに町がある場所は初めて来たかもしれない。実際、この町に行くために通る国道413号線はダムの上に敷かれており、これは全国的にも珍しい形式らしい。(交通オタクではないのでそこらへんはよく知らない)

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さびれた感じの街になっていて、モノクロで撮る人には楽しいかもしれない。でも実際のところ今回いったのは津久井の街ではなく、山である。津久井、山…と来ればもうそれは津久井城しかない。

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津久井湖畔の無料駐車場に車を止めた後は、上の写真のような遊歩道が津久井城のハイキングルートとして整備されている。景色もよく非常に歩きやすい。今の時期は鶯がかなり多く鳴いており、野鳥観察・撮影でも多くの人が来るようだ。

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ところが、実際に上り始めると横はば30cm程度の山道が登山道になっている。津久井城は山城であるために傾斜もかなり急であり、足を滑らせたら命はなかったかもしれない。この日は土がぬかるんでおり、生半可な気持ちで登り始めたことを少し後悔した。

ルートはいくつかあり、その典型例が女坂と男坂である。一見女坂のほうが楽そうではあるが、傾斜をゆるやかにするために山をぐるりと一周するようなコースであり、実際のところ距離が長くてキツそうだった。一刻も早く上り坂から脱したかった私たちは男坂を選択した。

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男坂を上りきると、今度は大きな堀切が現れた。

堀切というのは、山の尾根伝いに敵が攻めてこれないように尾根の一部を深く掘り下げて切るものである。しかしこれだと平時の移動も妨げられてしまうので、津久井城や山中城といった比較的大きな堀切を持つ山城では木製の簡易的な橋がかけられていたそうだ。

現在は堀切は少し埋められ、登山道の一部として通れるようになっている。

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本丸についた。本丸は二段構造になっており、真ん中の主郭を囲むように曲輪(平地)が形成されている。本丸には二方向に向けて大きな土塁が形成されており、現在でも起伏がよく確認できる。

戦国時代の山城は、住むためではなく一時的に立てこもる場所であり、それぞれの郭や曲輪の面積は最低限となっている。特に津久井城や月山富田城のような城は、城のふもとに城主や家臣の館が存在する。

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この縄張り図をよく見ると、本城曲輪の左下には虎口もあるし、大規模な畝上竪堀も存在する。今回は体力的にも時間的にも行く気力がなかったが、尾根伝いに東に行けば飯縄曲輪などもありかなり規模の大きな山城だったことがわかる。

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さて、ここまで必死に登山してきたわけだが、肝心の本丸からの眺めは…

うーーーーん微妙!!

冬ならよかったかもしれないが、草木が生い茂る今の季節は写真にある方向以外はほぼ何も見えなかった。とはいえ、これも別に悪い景色ではない。

ちなみに右奥のほうには八王子城も見えるらしい。次攻めるのは八王子城になるかな。

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足早に下山してきたわけだが、この時期は紫陽花がたくさん咲いていた。

X100にはマクロモードを搭載しており、なんと被写体に2cmまで寄って撮れるそうだ。フルサイズ換算35mmでF2という明るいレンズだけに、何を撮るにもちょうどいい気軽さがあるし、背景も十分にボケてくれる。

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今回はここまで。ひさしぶりにノートに投稿したが、今後はもう少し投稿していきたい。

この日とった写真を適当にのせて終わります。

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