「実存主義」

罪と罰で濁り切った聖水を
胃の中にグイっと流し込む

鋭利な陽光に数万時間照らされ
変わり果てた

行き交う群衆は見過ごす
かの花が艶やかに揺れる姿を
街角に立つ一人の道化師は
砂漠の嵐をかき消して見せた

足るを知る
それを才能というのならば
きっと君はこの世に不可欠な人間だ
絵筆を持ちパレットから色を運ぼう

西の空一面に広がる橙色が夜を呼ぶ
無を連想させる漆黒の世界は明日への布石


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