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小さな 絵本 -杖歩き-

俺はまだやれる・・・その燃える 魂が ここまで俺を連れてきた

再起不能 と言われた 大事故だった
俺は 出先におもむく途中で 事故にあった

医師からは 寝たきり よくて車椅子だという宣告 受けた あの日から がむしゃらにリハビリに明け暮れた

俺は野球の指導者 子供たち相手だが やりがいを感じていた
子供たちは 地区大会を勝ち上がり 全国への切符をかけた戦いに おもむく・・・はずだった

俺がこんなで 俺の事故を知り 動揺したのだろう彼らも ものの見事に 負け越した

杖歩き

俺を慕う 若者たちに申し訳なさと 絶望にも似た 人生に終わりを感じていた中
彼らは 病室に来るなり 俺じゃなきゃダメ と 涙ながらに話してくれた

そんなこんなで いま彼らの元にサプライズで 顔見せするところさ

さて、どんな顔するだろうか。

・・・「ハッはっは!!人生おもしろいもんだな。ハハハッ」そんな俺は 野球指導者

杖歩き ながら最高の舞台へと・・・。