衰者必盛

平家物語の頭の部分、「盛者必衰の理をあらわす」に出てくることで有名な言葉。

「この世は無常であるから、栄華を極めている者も必ず衰えるときがくるということ。」(故事ことわざ辞典より)の意味だが、「衰者必盛」は簡単にはこの逆の意味である。


「苦しんだ者は必ずいつか大成する。」


この法則に気づいたのは私が高校生の時である。ドベの成績で入って打ちのめされた私は3年間でもがき苦しみ勉強し、まずまずの成績が取れるまでに成長した経験。(決して「大成」したわけではないが、私にとっては一つの成功体験だった。)

「人生は良いこと半分、嫌なこと半分」というような言葉と似ている概念かもしれない。受験に落ちて浪人したり、周りが就職する中で司法試験合格を目指して勉強したり、就活に失敗して行きたい企業にいけなかったり、人生の目的を見つけられなかったり、、。

むしろ私はそういう境地に立っている人間に脅威を感じている。なぜなら頑張っている彼ら(彼女ら)が必ずや将来大成するということを知っているから。逆に、自分が希望している進路に行けたり、上手いように人生を歩んでいたりするときには危機感を覚えるようになっている。

今の自分はもがき苦しめているだろうか

うまくいっている期間なんてほんの少しでいい

自分が今「盛」の側なのか、「衰」の側なのかは人それぞれの定規で測られるもの

その基準は人それぞれではあるが、私はなるべく「衰」にいるという意識を持ち生きていきたい。


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